全身症状に影響する噛み合わせ
今回のテーマは噛み合わせ。軽く考える人も多い噛み合わせだが、これがズレると様々な全身不調につながる場合があると言う。
まずは噛み合わせのチェック法だが、立った状態で割り箸を横向きにくわえる。この時に犬歯の1つ奥の歯でくわえるとのことだが、こうした時に割り箸が傾いたら噛み合わせが悪いと判断できるとのこと。
噛み合わせとは下あごの位置のことだという。つまりは噛み合わせがズレていると言うことはあごの位置がずれていると言うこと。これが全身に影響するのだという。
正しい噛み合わせの3つ効果
噛み合わせが正しい場合の効果の1つめはこりの改善。歯やあごは三叉神経から運動を司る小脳へとつながっている。噛み合わせが良ければ小脳からの司令が全身にスムーズに走るとのこと。その結果、姿勢なども良くなり筋力が増すという。逆に言うと、噛み合わせが悪いと筋肉の動きがスムーズでなくなり、こりなどにつながるという。
さらに噛み合わせが認知症にも影響するという。噛み合わせを矯正するだけで脳の血流量が増すという実験もある。首回りの筋肉が正しく働くことで脳への血流が増すのだという。
またバランス能力アップにも影響するという。番組では噛み合わせが歪んでいた二人に平均台を渡ってもらって実験。最初はヨロヨロと渡っていた二人が、噛み合わせを矯正して臨むとすんなりと平均台を渡るという劇的な効果。どうも姿勢が良くなっていることが影響しているらしい。小脳の働きが良くなることで平衡感覚が増すのだという。これが高齢者の転倒防止にも影響する。最近はアスリートなどもマウスピースで矯正する例が増えているという。
噛み合わせ悪化の原因と解消のためのエクササイズ
噛み合わせが悪くなる原因だが、歯ぎしりや食いしばりのくせで歯が削れることなどがあるという。さらにほおづえやうつぶせ寝のくせも噛み合わせを悪くするという。また片噛みのくせなどは大きく影響する。またこれらは顎関節症を招くことがある。
治療となるとマウスピースや歯科治療となるのだが、番組では簡単なエクササイズを紹介。それは肩の力を抜いて正面を向いて立ち、30度ほど上を向いて口を軽く開ける。そこからゆっくりと口を閉じて1カ所でも歯が当たるところでストップ、その状態をキープして顔を戻すのだという。実に簡単なエクササイズだが、これをやる前とやった後では姿勢が良くなったという実験を示している。多くの人はあごが斜め前にずれているので、それをこの方法で矯正するのだとか。
なお西尾氏がPCR検査陽性になったとのことで、今回はお休みである。今までは先月末に収録した分を放送していたが、今回は2月6日収録とのことなので、西尾氏は恐らく自宅待機中であろうと思われる。既に回復との話なので、遠からず復帰されるであろう。
さて噛み合わせなのであるが、私は食いしばりのクセがもろにあり、ほおづえもよく付くので多分ズレているでしょう。というか、そもそも常に片噛みである。食いしばりのクセはストレスと連動しており、やはり何かとストレスがかかると、無意識に歯を食いしばったり唇をキツく噛んだりしてしまう。その結果か、平衡感覚はあまり良くないので(そもそも持病のせいで慢性的に目眩があることも影響している)、山城探索で危なかったことが数回あります(2メートルの石垣から後ろ向きに転落したこともある)。
噛み合わせが認知症に影響があるというのは以前から言われており、だから歯が悪くなることは二重三重の意味で認知症に影響するという。だから認知症予防にはまず歯を大切にすることだとか。
忙しい方のための今回の要点
・歯の噛み合わせは様々な全身の症状に影響する。
・まず噛み合わせが正しいと三叉神経や小脳との連絡がスムーズになり、身体の姿勢などが良くなり、また動作もスムーズになって筋力が増すという。
・さらに首回りの血流がスムーズになることで脳の血流量がアップするので認知症予防効果が期待できる。
・また噛み合わせはバランス能力にも影響するので、噛み合わせが悪くなると高齢者の転倒などの原因となる。
・噛み合わせを悪くする習慣は歯ぎしりや食いしばりなど。また頬杖やうつぶせ寝も原因となる。
・噛み合わせの調整はマウスピースや歯科治療で行うが、簡単なエクササイズとしては、頭を30度ほど上に上げてから口を閉じ、どこかの歯が当たったところで止めてそのまま顔を戻すという方法がある。大抵斜め前にずれているあごを矯正するのだという。
忙しくない方のためのどうでもよい点
・昔の歯科医は噛み合わせに対してルーズな医師が結構いて、歯の治療跡が原因で噛み合わせが狂うなんてことがよくありました。最近の歯科医はこの辺りはキチンとチェックするようになってます。
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