教養ドキュメントファンクラブ

自称「教養番組評論家」、公称「謎のサラリーマン」の鷺がツッコミを混じえつつ教養番組の内容について解説。かつてのニフティでの伝説(?)のHPが10年の雌伏を経て新装開店。

このブログでの取り扱い番組のリストは以下です。

番組リスト

3/28 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「これって大丈夫!?歳をとって気になる身体の変化」

年齢によって現れる身体の変化

 今回のテーマは歳をとると共に起こる変化。私のような年齢になると見ていると「あるある」という事例ばかりである。

 

若い子の顔の区別がつかない

 まず最初に登場するのがアイドルグループのメンバーが覚えられないなどの「若い子の顔の区別が付かない」という現象。実際に番組で写真を使った実験をしているが、確かに年配組は若者の顔の区別に苦労している。

 これは日頃から若者の顔を見慣れていないからだという。つまり日頃よく見る顔のタイプを元にして顔を認識するので、若者との交流などが少なかったら判別がしにくくなるのだという。まあアイドルグループが区別付かないというのは、興味の問題もあるでしょう。私なんかもAKBとか乃木坂とかなんて十把一絡げで認識しているので、個体識別なんかする気は毛頭ない。それに比べると中条あやみとか浜辺美波とかの興味のある子は区別つきます(笑)。もっともメイクの具合などで良く分からない時があるが(中条あやみは日本人顔と少し違うので分かりやすいが、浜辺美波は典型的日本人顔なので分かりにくい時がある)。なお私はミスコリアが区別がつかなかったが、これは全く別の問題(笑)。

 ただ知っているはずの身近な人の顔が急に区別がつかなくなったら要注意。脳の側頭葉の紡錘状回が顔の認識に重要な役割を果たしているのだが、そこに脳出血や脳梗塞が起こると顔の見分けでつかなくなるのだという。これは突然に出るし、ボーッとしていたり意識レベルが落ちるなどの他の症状も出るので、明らかに「異常」だと分かるという。

 

絶叫マシンに乗れなくなった

 さらに「絶叫マシンに乗れなくなった」というのがあるという。これは「子供の好奇心」と「大人の恐怖心」のせめぎ合いだという。既に知識を持っているから、今更改めて経験する必要がないということなり、恐怖心の方が上回り始めるのだという。そう言えば私も、若い頃は山城巡りなんかで細い山道も恐れずにゆけゆけドンドンで入っていったが(おかげで途中で進退窮まって、断崖絶壁の際でチビチビと命がけのUターンしたこともある)、昨今は先の分からない道に侵入するのは躊躇うようになった。何度か命の危険もあるかもという場面に遭遇したら、警戒心や恐怖心の方が強くなったようだ。

 まあ年齢に伴う必然的な変化らしいが、ただし老け込まないためには好奇心を失わないことも大事とのお話。もっとも絶叫マシンに年取ってから乗るのが正解とは思わん。結構心臓への負荷とかがあるので。

 

肩が回らなくなった

 次に登場するのはエプロンの紐などを後ろで結ぶのがツラいなどの「肩が回らない」という症状。これは私もありますが、最近はもっぱら資金繰りで首が回らない(笑)。

 首が回らないのは金のないせいですが、肩が回らなくなるのはファシア(いわゆる筋膜)が固くなって動かしにくくなるのだという。これをほぐす体操としては、肘を肩の位置に上げて、そのまま腕を外に広げて肩甲骨を寄せるようにして5秒保持するのだという。これを1日2,3回とのこと。さらに腕ほぐすのは手を外に広げて、まずは親指を上にに向けて後にひねる。肘は伸ばしたままで5秒キープ。次は親指を下に向けて小指を前に出す。これでまた5秒キープ。これも1日2,3回とのこと。なおこれで治らない人には痛みを緩和する成分を混ぜた生理食塩水をファシアが固くなった部分に注射するハイドロリリースという治療法があるという。

 なお何かのきっかけで痛みが急に出始めたり、腕を上げた時に痛みがひどくなるのは50肩などの肩の関節や腱板に問題がある可能性があるという。こういう時は医師に相談とのこと。はい、私も40肩をやってしまいまして、それがきっかけで肩が動かなくなってしまいました。ですから現在は、エプロン紐は結べますが、腕が背中に回らないので孫の手がないと背中をかけません。また腕が上がらないことから、野球のピッチングが全く出来なくなりました。なお40肩はひどい時には夜中に寝返りもうてないぐらいの鈍痛が来ます。

 

「味覚が変わった」「独り言が増えた」

 また味覚が変わったというのもあるが、これは脳の学習効果によるものなので問題はないという。ただし味蕾の劣化で塩味を感じられなくなるという場合があるので、これは食が細くなったり塩辛い味付けになって高血圧になったりなどの問題が生じるとのこと。

 さらには「独り言が増えた」。これは記憶力の低下に伴い、頭の中の内言語の容量に限界が生じるので外言語として言葉が出てしまうのだという。記憶で保てないところを確かめているのだという。私は子供の頃から独り言のクセがあるのだが、脳の記憶容量が少ないということだろうか? なお場にそぐわない独り言とかマナーからはずれた独り言、人を不快にする独り言なんてのがやたらに出る場合は認知症の危険もありということ。うーん、これは少しヤバいな。私は仕事中に知らない間に「殺せ、殺せ」とか言っていることがある。

 

命に関わる危険のある変化

 また命に関わる危険があるのが大人のアレルギーとのこと。長年のアレルゲンとの接触で、突然にアレルギーを発症することがあるという。よく一杯になったコップとして形容される状態である。番組にも急に金属アレルギーを発症した女性が登場している。なおアレルギーで喘息が出た場合、心臓病などを持っていると合併症で命に関わる場合がある。またアナフィラキシーショックを起こしたら、これは直ちに命に関わる。


 以上、歳をとったら出てくる身体の変化でしたが、私などにはほとんどが「あるあるあるある」でしたね。正直なところ、老化だと思って諦めるしかない部分が多々あります。味覚の変化はありますね。ピーマンなんかが食べられるようになるのはまさに学習の賜物。だからガッテンでは「子供は青ピーマンなんか食べなくても良い」と言い切ってました。実際に私も子供の頃はかなりの偏食でしたが、自然にほぼ解消されました。後、アレルギーは確かに花粉症が突然でましたが、これは私が30の時です。ある朝突然にまぶたが目やにで張り付いて開かなくなったんです。これは驚きました。なおさらに歳をとって免疫力が落ちたら、アレルギーが消えることもあるとか。

 

忙しい方のための今回の要点

・歳を取ると共に起こる身体の変化を特集。
・まずは「若い子の顔の区別がつかない」だが、これは日頃若者と接することがなく、興味がないので起こる現象とか。なお知っているはずの人が突然に区別がつかなくなったら脳出血などの恐れがあるので直ちに検査。
・また「絶叫マシンが苦手になった」というのは子供の好奇心よりも大人の恐怖心が優るようになった結果だという。ただし歳を取っても好奇心自体は失わないようにとのこと。
・「肩が回らなくなる」はファシア(筋膜)が固くなったから、番組ではそれをほぐす体操を紹介。さらに重度の場合は痛み止めを含む生理食塩水を注射するハイドロリリースという治療法があるという。
・「味覚が変わる」のは学習効果によるもの、「独り言が増える」のは記憶力の低下に伴う現象だという。
・「アレルギーを発症する」という事例も多いが、心臓病などを持っている場合は喘息発作が発症すると命に関わることもあるので要注意。


忙しくない方のためのどうでもよい点

・歳を取ってくると、今までなかったことがいろいろと出てくるものです。正直なところ「嫌だな」と思いますが、まあ付き合っていくしかない。とりあえず私が一番困っているのは、とにかく体力や集中力ががなくなったってことですね。

次回の健康カプセル

tv.ksagi.work

前回の健康カプセル

tv.ksagi.work