中国の世界遺産を復習
中国は世界最大の55の世界遺産が存在する。桂林のような自然遺産から天壇のような文化遺産まで様々な種類の世界遺産が存在している。
四川省の岷山山脈には黄金の竜が舞い降りたという池がある。それが世界遺産の黄龍である。竜のウロコのような階段状の池に美しい水が溜まる。これは石灰岩によって作られたものである。黄金色は表面に繁殖した藻類によるもので3500以上の池が連なっている。
人が作り出した世界遺産は万里の長城。人類最大の建造物であり、まさに竜のように連なっている。紀元前3世紀の頃の始皇帝この頃から作り始めたられている。黄土高原に作られたものはレンガでなくて土を固めて作られている。4世紀の終わりにこの侵入した異民族が作った国が北魏。この北魏が作ったのが世界遺産の雲崗石窟。岩を切り拓いて洞穴やお堂が1500年前に作られた。ここには5万体を越える石仏が存在する。石仏は皇帝をモデルにされている。元々これらの石窟は木造の建物で覆われていたという。
雲南省の標高6000メートルの山脈の秘境には三江併流保護地域の絶景がある。ここは長江の上流で大峡谷を形成、虎跳峡では激しい水流が飛び跳ねている。中国南部には石灰岩のカリスト地形がある。石林が立ち並ぶ奇岩の台地が存在する。この景観は古くから文人に愛され、多くの碑文が刻まれている。
人が生みだした景観
人が生みだした絶景もある。標高2000メートルの山の斜面にある世界最大の棚田・紅河ハニ棚田は少数民族が作り出した人の手による絶景である。彼らはここで1200年間稲を育ててきた。彼らは収穫時期には米の袋を抱えて斜面を登るという重労働を行ってきた。
かつて都として栄えた杭州の西湖は人工的に加工された湖である。湖底の泥をさらって人工的に堤防を築き、3つの人工島を配した。島には東屋などを築いて庭園とした。これらは後の庭園造りの基本となっている。ここは中国人にとっての理想郷である。
関平の望楼群は1800棟もの楼閣が並ぶ。これらの多くは1910年から20年の間に建てられた。内部の装飾は西洋風。アメリカに渡って蓄財した中国人が故郷にこれらの楼閣を建てたのだという。そのために中国と西洋が混ざり合った奇妙な建物になっている。
忙しい方のための今回の要点
・中国にはイタリアと並んで世界最大の55の世界遺産が存在する。
・それらには桂林や黄龍のような自然の景観から、天壇や万里の長城などのような人工的なものまで様々である。
・また雲南省の少数民族の棚田のような人の生活によるものがある。
忙しくない方のためのどうでもよい点
・中国は広い上に歴史が古いので世界遺産には事欠かないでしょう。それに比べると日本は面積の割には結構あるのでは。
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