カミソリの正しい使い方を紹介
今回は「カミソリの正しい使い方」。カミソリを正しく使うことでそり残しもなくなり、また肌を傷めなくなるのだという。
カミソリは実は50年前に大進化を遂げたというのだが、その進化がなんだったのかをしることがカミソリの正しい使い方を知る鍵になるのだという。
番組では実際にその革命以前のカミソリを再現し、それがどう変わったのかを示しているのであるがそこにすぐに行かずに、番組は理容店の理容師に風船を剃ってもらって割れないという技を見せている。その極意は「剃ろうとしない」とのこと。一応これがキーワードになるのだという。
で、ようやくカミソリのどこが変わったかの話になるのであるが、刃先の反対側に膨らみをつけて断面積を三角形にしたのだという。剃ろう剃ろうと意識すると歯が皮膚に当たって皮膚を痛めることになってしまうので、刃を三角にすることによってヘッド全体を皮膚に沿わせることで肌を傷めずに綺麗に剃れるのだという・・・とこれだけのことを示すのに、某女性と男性のむだ毛処理の様子を紹介なんてかなり無駄な話もあるので、実はこれが出てきた時点でもう既に番組は半分以上終わっているという状態。
無理に剃ろうとするが肌を傷めていた
つまりは無理に剃ろうとすると肌を削ってしまって傷めるので、カミソリを肌に沿わせて肌を傷めないようにして剃ることが逆にうまく剃れることになるのだということ。メーカーはこの開発に力を入れてきたとのことなんだが、どうも一般にはあまり伝わっていなかったようである。なおこのメカニズムはゴルフのクラブと同じだと言い出すのだが、これは完全に別のネタ
最後はカミソリの切れ味はいつまで続くかの話になっているのだが、MITの研究者がカミソリの観察を行ったところ、1回使っただけで刃こぼれが生じるということが分かったとか。
これを逃れるのが秒速3センチだとか。このスピードで剃れば刃こぼれが起こらないということを番組ディレクターが試行錯誤で発見したとのこと。このやり方だと刃こぼれが起こるまでに23回剃れたとのこと。なお秒速3センチってどこかで聞いたことがあるようなと思えば、「秒速5センチメートル」が新海誠の監督作品だった(笑)。ちなみにこれだとカミソリには早すぎるようで。
以上、カミソリの使い方について。実際に今回の内容は目からウロコで、私も今までは結構ゴリゴリと剃って血まみれになっていたのだが、そろっとなぞるだけで剃れるとは思ってなかった。そういう点で情報の有用性は高い。それと毎度の健康と料理ネタから外れたネタであったことは一応評価しておこう。
とは言うものの、このネタだけで45分の番組(民放だったら1時間番組に匹敵する)を作ろうとした結果、どうでも良いような内容でかなり水増しして引き伸ばしているのが顕著だった印象がある。昔のこの番組は、1番組中にガッテンネタが3つぐらいはあった(だからガッテン、ガッテン、ガッテンになっている)んだが、最近はネタ切れで番組中に登場するネタが多くても2つ程度ということがあり、番組の作りにかなり苦労しているのは見ていて分かる。とは言うものの、見ていて明らかに「水増し」が分かる作りはどうなんだろうか。ネタ切れは番組1本見るまでもなく、既に隔週放送に近づいている現状でも分かるが。「歴史探偵」と共に、NHKのこういうタイプの教養情報番組もそろそろ限界に達しているのかも。
忙しい方のための今回の要点
・カミソリを上手く使うコツは「剃ろうとしないこと」。無理に剃ろうとして刃を立てたり力を入れすぎると肌を剃って傷めてしまうことになる。
・今のカミソリはヘッドを肌に当てて使えばカミソリの刃が最適な角度になるように設計されている。その状態で力を入れずに肌をなぞるだけで毛が剃れる。
・またカミソリは1回使っただけで刃こぼれが生じることが分かったという。
・それを起こさないための速度は秒速3センチ。この速度で剃ると20回以上刃こぼれが生じなかったという。
忙しくない方のためのどうでもよい点
・あごの周りって形が複雑だから、髭を綺麗に剃るってのは意外に技がいるんですよね。そう言えば確かに理容店であまり力を入れてゴリゴリと剃られた印象はないな。つまりはそういうことだったのか。
次回のガッテン
前回のガッテン