男性に急増する前立腺のトラブル
残尿感や頻尿など高齢になるほどこれで悩む男性が増えるが、原因は男性固有の臓器である前立腺の可能性があるという。しかも近年はこの前立腺に異常が発生しており、男性のガンの中で患者がこの30年で8倍に急増、2017年でとうとうトップになったという。
前立腺は胡桃ぐらいの大きさの臓器で精液などを作る。40才を過ぎた辺りで肥大する人と萎縮する人に分かれるが肥大する人が6割だという。男性ホルモンやメタボリックシンドロームが関係すると言われているが明確な原因は不明だという。なお前立腺肥大症と前立腺ガンは無関係であるという。
前立腺肥大症の症状は尿に出るという。すぐに出ない上に勢いの弱い尿が途切れ途切れに長時間出るのだという。前立腺が肥大すると尿道が圧迫されるので尿が出にくくなるのだという。またま途切れ途切れになるのは特徴的であるという。前立腺肥大症になると力を入れて排尿することになるので、膀胱に筋肉がついて硬くなり尿センサーが誤作動して頻尿になるという。
なかなか医師にかからない人が多いのだが、放置していると肥大結節が巨大化して尿閉や膀胱炎、さらには腎機能障害につながる危険があるという。一晩に2回以上トイレに起きる、残尿感がある、尿が我慢できないなどの症状があれば前立腺肥大症が疑われるという。
治療としては薬によるものになるという。尿道を広げるもの、前立腺の血流を改善するもの、前立腺を縮小するものがあるとのこと。ただし悪化して尿閉などが起これば内視鏡による手術となるが、その時には術後にまれに射精障害や一時的に血尿・発熱が起こることもあるという。
前立腺ガンと再診治療法
前立腺ガンはそれ自体は5年後生存率は高いのだが、前立腺から心臓に血液が戻るときに背骨の血管を通るのでそこで転移しやすいという。だから早期発見が重要であるという。その検査とはPSAという特殊なタンパク質を調べるものだという。全国の自治体の8割で行われており、それで発見が増えたのが患者数が増えた一因でもあるという。
治療はメスを使わない最新のものがあり、超音波を利用して内部の焦点部分だけを焼く治療法があるという。肛門から装置を入れて前立腺のガンを治療するのだという。適用できるのは患者の3割の転移がなく患部がかたまっているものだという。
以上、前立腺ガンについて。50を過ぎたらPSAというのは私も聞いたことがあります。本当に50過ぎたら急にあちこちの病気の危険性が増してきて、人生が黄昏れてきているというのを嫌でも感じずにはいられない。
忙しい方のための今回の要点
・老化とともに頻尿などの尿トラブルで悩む男性が増えるが、前立腺肥大が原因となっている場合が多いという。
・また前立腺ガン患者が急増しており、この30年で8倍となり男性のガンではトップになった。
・前立腺肥大と前立腺ガンは直接の関係はない。前立腺肥大は40才を過ぎると6割の人にその傾向が現れる。排尿のトラブルとして症状が現れやすい。尿がすぐ出ない、途切れ途切れになるなどは尿道が圧迫されているサイン。また力を入れて排尿する習慣が続くことで膀胱の尿センサーが麻痺して頻尿になりやすいという。
・前立腺肥大を放置すると、尿閉、膀胱炎、さらには腎機能障害へと陥る可能性がある。治療法は薬によるものだが、尿閉が出るくらいになると手術を行うことになる。
・前立腺ガンは5年後生存率自体は高いが、転移をしやすいので早期発見が重要となる。検査としては特異的なタンパクを調べるPSA検査がある。
・また最新治療でメスを使わずに超音波で患部を焼く治療法がある。
忙しくない方のためのどうでもよい点
・男性固有のトラブルです。私も50を過ぎていることからそろそろ気になるかなという病気でもあります。ちなみに私の父は前立腺ガンで手術と放射線治療を受けています。
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