7人に1人が患う慢性腎臓病
今回のテーマは国民の7人に1人が患っている慢性腎臓病。また認知症の原因にもなるとされており、悪化すると人工透析を一生続けることになり、一度患うと元には戻らないとされている。
腎臓は腰の辺りに2つあるそらまめ型の臓器で大きさは握り拳ほどという。機能としては尿を作っている。この機能が低下するのが慢性腎臓病である。しかしなかなか症状が現れないために重症化しやすい。
番組には腎臓病歴10年の患者が登場する。腎臓病は血液検査でのeGFR値で分かるが、これは6段階あり、G3aより悪化すると慢性腎臓病と診断されるという。先の二人は「これ以上悪化すると透析になる」と言われたという。さらに心筋梗塞などの可能性も上がるという。患者も血液検査で要注意と言われたが自覚症状はなかったという。
自覚症状と原因、予防法
最初に現れた症状は尿の泡立ちだという。尿が泡立つのはタンパク質が出ているからだという。糸球体の機能が低下することで、本来は外に出ないはずのタンパク質が漏れ出るのだという。
さらに尿に現れる異変としては色が変化するという。糸球体から出血することで血尿が出たりするという。また足にむくみなどの症状が出るという。これは血液中のタンパク濃度が低下することによって血管内の水分が漏れ出すことによるという。また腎機能の低下で痛風が出ることがあるという。
慢性腎臓病の原因であるが、糖尿病、高血圧、脂質異常症、肥満、高尿酸血症、加齢、喫煙などがあるという。一番は糖尿病、二番が高血圧であると言う。これらの症状は糸球体にダメージを与えるのだという。腎機能を低下させないためには食事療法が有効であるという。管理栄養士と連携しての栄養指導で効果が出ているという。その指導内容だが、その人ごとに一番問題があるところにポイントを絞って対応を指導するのだという。さらには定期的な運動なども重要であるという。
以上、慢性腎臓病について。私も危険因子を持っているのでこれは要注意です。人工透析なんかになってしまうと生活が大きく制約されることになるので、何が何でもこれは避けたいところです。
忙しい方のための今回の要点
・日本人の7人に1人が患っているのが慢性腎臓病である。
・慢性腎臓病は自覚症状が出にくいために要注意だという。注目すべきは血液検査のeGFR値でこれが一定より悪いと慢性腎臓病と診断される。
・症状としては尿に出やすく、タンパク尿のために尿が泡だったり、血尿が出るなどがおこることがある。またむくみが出たり、痛風が現れることもあるという。
・慢性腎臓病の原因としては糖尿病と高血圧が多い。
・腎機能低下を防ぐには食事療法が有効で、その人の問題点に合わせて管理栄養士が食事指導する方法で効果を上げている。
忙しくない方のためのどうでもよい点
・とにかく腎臓は一度悪くしたら回復しないのでそれが恐いです。
・腎臓病は症状が出にくいといいますが、そもそも腎臓は最初から機能にやや余裕を持っているんですよね(2つあるのなんかそのため)。だから異常が現れる時は相当ヤバい時ということ。
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