今回は世界各地の絶景の中で生きている絶滅が心配される希少動物の総集編。
絶景で暮らす固有種
中国四川省と言えば19世紀に一般に知られるようになるまで幻の動物だったジャイアントパンダが棲息している。
インド洋のアルダブラ環礁のリング状の島には巨大なゾウガメが棲息している。アルダブラゾウガメは体重300キロにもなる世界最大級のゾウガメである。その巨体で木のあるところでは立ち上がって葉っぱを食べる特技がある。この島には15万頭が存在する。日中の暑い時には洞窟で暑さを凌ぎ、夕方になると活動を開始する。
エチオピアの4000メートルの高地であるシミエン国立公園の断崖では、ゲラダヒヒが1500メートルの崖に住み着いている。一夫多妻の群れの中で彼らは秩序を保つために、牙を剥きだして威嚇することで強弱を決めている。天敵のいないこの地は彼らの楽園なのである。
アフリカのガボン共和国のロペ・オカンダには草原を縁取るような奇妙な森が続く。ここには川が流れていて乾期でも水が涸れないのだという。この森に暮らすのが絶滅危惧種のマンドリルである。最大200~300頭という巨大な群れを作るのが彼らの特徴だという。
赤道直下のガラパゴス諸島で暮らす固有種はウミイグアナ。1時間以上も潜水することが出来、海藻を食べるのだという。
動物たちの奇妙な生態
タンザニアのセルー動物保護区はカバの王国である。体重3トンにもなる彼らは日中のほとんどは水の中で暮らす。大きな口を開けられるカバほど群れの順位が高くなると言う。水中の彼らは実は水底に沈んでいる。実は彼らは比重が水より大きいので泳げないのだという。その代わりの得意技が水中を走ること。だから水深浅い川は彼らにとって格好の住処なのだという。
東南アジアの最高峰キナバル山は花崗岩の隆起で生まれた。今でも1年に5ミリずつ高くなっているという。周囲の熱帯の森にはラフレシアの花が咲く。この花は24時間かけて開花して、1週間去らずで枯れてしまう。この森には巨大なオランウータンが住んでいる。大きなものは体重80キロにもなるという。彼らの日課は枝を使ってのベッド作り、夕方になるとベッドを作って眠りにつくのだという。
美しいサンゴ礁が広がるニューカレドニアの白いビーチにやって来るのがジュゴン。大きいものは体重400キロにもなり、砂に生えた水草を食べるという。絶滅が危惧される彼らの楽園がこの地である。
インドネシアのニューギニアのロレンツ国立公園のジャングルに暮らすのがカンガルーの仲間のクスクス。かつてオーストラリアと陸続きだったことからここにいるのだという。お腹の袋で1年近く母乳を与えて子どもを育てるのである。
忙しい方のための今回の要点
・各地に生きる希少動物の総集編。
・四川省のジャイアントパンダに始まり、アルダブラ環礁のアルダブラゾウガメ、エチオピアの断崖に住むゲラダヒヒ、アフリカのガボン共和国の森に住むマンドリル、ガラパゴス諸島のウミイグアナなどの固有種を紹介。
・さらにタンザニアの川底を走るカバ、東南アジアのキナバル山に住むオランウータンのベッド作りなど、固有の習性も紹介。
・最後はニューカレドニアの絶滅危惧種ジュゴン、ニューギニアの有袋類クスクスを紹介。
忙しくない方のためのどうでもよい点
・今まで各地が紹介された時にチョロッと出てきた動物たちの総集編ですね。この番組は大体、地形とそこの生態系を紹介するのでこういうまとめ方も出来ると言う内容。
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