最近の暑さのせいで私もひどい夏バテ状態なのだが、実際に体調を崩されている人も少なくないだろうと思われる。ではいわゆるお医者さんはこの夏をどうやって乗り切ってるんだろうと、名医が実践している夏バテ予防法を教えてもらおうというのが今回の主旨。
疲労研究の名医が伝える夏バテ防止のテクニック
最初に登場するのは疲労研究の第一人者という東京疲労・睡眠クリニックの梶本修身医師。やはり8月後半ぐらいから疲労で訪れる患者が増えるとのこと。そしてこの場合の疲労の蓄積部位は実は自律神経だという。寒暖差の体温調整のために自律神経が疲労してしまうのだとのこと。さらに高齢になるほど自律神経の力は弱るので夏バテしやすくなるという。
で、梶本医師の夏バテ防止法だが、まずは鶏胸肉を食べるという。胸肉に含まれるイミダゾールジペプチドが、自律神経の疲労で溜まった活性酸素を除去してくれるのだという。サラダチキンを70~100gとると効果が期待でき、朝食べるのがお勧めとのこと。
さらに外出時にはサングラスを使用するのだという。目から紫外線が入ると角膜が炎症を起こし、脳が戦闘態勢を取るために神経が疲労するのだという。
腎臓再生の権威が勧める食材
次に登場するのは腎臓再生の権威という東京慈恵会医科大学の横尾隆医師。横尾医師の夏バテ対策は愛妻弁当らしいが、その中身はまず麦飯。麦に含まれるビタミンB1がエネルギー産出に関与しているという。また水溶性のビタミンB1は失われやすいので、主食で補給するのが好ましいのだという。うなぎや豚肉などにも含まれているが、毎日うなぎというのは胃と財布が持たないので、主食からということのようだ。
さらにお勧めは玉ネギだという。玉ネギのアリシンがビタミンB1の吸収を助けるので一緒に取るのがポイントとか。なお麦飯はカリウムが多いので腎臓にも良いとのことである。また夏には尿路結石が増えるので、これにも麦飯中のカルシウムが良いという。
睡眠研究の専門医は運動を勧める
最後に登場するのは睡眠研究の専門家の白濱龍太郎医師。寝苦しい夏には睡眠障害が増えるという。夕方に身体を動かすことで深部体温を上げ、そこから夜に深部体温が下がってくることで睡眠の質が上がるという。なお負荷をかけすぎると自律神経が疲労するので無理のない運動で良いという。
さらに就寝前にベッドで手をグーパーしたり、空中自転車漕ぎなどで手足の血流を良くすることで深部体温の低下を促すのだという。
以上、名医達が伝える夏バテ解消法。私の場合、夏は暑さのせいで昼に運動出来ないのでそれが身体の不調につながるのが常。なお夜はクーラーをガンガンに効かせてほとんど死体状態で眠っているので、それで体調を崩すことも(起床時には身体が冷え切っている)。しかしこうしないと眠れないんだよな・・・。
忙しい方のための今回の要点
・名医が教える夏バテ解消法を紹介。
・疲労研究の名医は夏バテの原因となる自律神経の疲労を解消するために、活性酸素を除去する効果のあるイミダゾールジペプチドを含む鳥の胸肉を推薦。また外出時にはサングラスを使用した方が良いという。
・腎臓再生の権威はビタミンB1補充のために麦飯を推奨。さらにビタミンB1の吸収を助けるアリシンを含む玉ネギを同時に取るのが良いとのこと。
・睡眠研究の専門医は深部体温の変化をつけるために夕方に身体を動かすことを推奨。またベッドに入ると手足を動かすことで血流を良くして、体温の放出を促すという。
忙しくない方のためのどうでもよい点
・毎度毎度夏になる度に体調を崩しますが、年を取ってくると「今年の夏を無事に乗り越えることが出来るだろうか」と心配になってきます。昔は夏でも表で活動しましたが、最近は表に出ただけで目眩がします。