教養ドキュメントファンクラブ

自称「教養番組評論家」、公称「謎のサラリーマン」の鷺がツッコミを混じえつつ教養番組の内容について解説。かつてのニフティでの伝説(?)のHPが10年の雌伏を経て新装開店。

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12/11 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「この時期急増!心筋梗塞 冬の3大リスク徹底対策」

冬に増加する心筋梗塞の注意ポイント

 寒さが増してきたが、これからの時期に増えるのが心筋梗塞。そこで心筋梗塞の3大リスクについて紹介するという。

 心筋梗塞とは心筋の冠動脈の閉塞などで心筋が壊死する病気である。死亡率は30%に及ぶと言われている。

 

 

ヒートショック、塩分、脱水に要注意

 では3大リスクの一つであるがヒートショックだという。高血圧も何もない男性が、店内で食事の後に外に出た途端に心筋梗塞を発症したという例があるという。温かい店内から寒い外に出た時に、急に血管が伸縮して血圧が急上昇したのだという。これで冠動脈の壁に傷が出来て血栓を生成、そして血管が詰まることで心筋の壊死が怒ったのだという。ヒートショックは10℃以上の温度差がある時に起こりやすいという。このような危険は外だけでなく、家の中でも起こりえる。例えばトイレ。リビングに比べると10度の温度差が生まれたという。さらにトイレはいきみすぎも血圧を上げる。

 さらに寒いのが脱衣所。ここで裸になってから冷えやすい浴室の床に触ってさらに身体が冷え、ここで湯船に浸かると一気に血管が開いて脳への血流が減るので、意識を失って溺死することもあるという。だから手足から順に温めるのが良いとのこと。

 また寝室も要注意。布団から出ると急激な温度差が起こることになる。そのために朝の心筋梗塞も多いという。またキッチンも換気で温度が低下後、火を使うことで急上昇などの危険があるという。さらに廊下も温度が低下しやすい

 次に3大リスクの2つだが塩分。これも血圧を上げることになる。血液量が塩分を薄めるために増加するので血圧が上がるのだという。熱いものほど塩味を感じにくくなることから、冬に食べる熱々の食べ物は味を薄く感じがちで塩分が増えることになるのだという。
 そして3大リスクの最後は脱水だという。冬は乾燥することで皮膚から水分が失われやすくなるのだという。冬は水分摂取を怠りやすいので要注意だという。特に睡眠時が危険なので、水分を摂ることが必要だという。

 まさインフルエンザも注意だという。インフルエンザ後には血栓が出来やすくなるのだという。

 

 

働き盛りを襲う狭心症

 また要注意の狭心症だが、働き盛り世代がなりやすい動脈硬化と関係の無い狭心症があるという。冠れん縮性狭心症というものだという。これは冠動脈がけいれんで狭くなることで血流が悪くなって胸に痛みや圧迫感がでる症状とのこと。多くは一時的だが、けいれんが続いたら心筋の壊死が起こる危険がある。これは血管の機能が落ち始めた時に起こりやすいので、40才以降の発生が多いのだという。血管内皮機能の低下が原因なので、一度発症すると一生危険があるという。

 予防方法ではEPAの摂取が効果があるという。EPAが血管内皮細胞の機能を守るのだという。なおこの病気はストレスと関係があるという。だから月曜日の朝に発症が多いとか。

 

 

 以上、冬に危険な心筋梗塞について。なお今回は心筋梗塞を取り上げているが、同じ経緯で脳梗塞も増えるので合わせて用心しておくのが良いだろう。昔から冬のトイレや風呂場と言えば倒れてそれっきりになるパターンが多く、上杉謙信なんかもトイレで倒れてそれっきりになっている。彼の場合なんかアル中レベルで酒を飲みまくっていたし、越後などの寒い地域の料理は総じてしよっぱいから、ほぼ間違いなく高血圧だったろう。

 さて私の方はであるが、年齢相応に血圧は徐々に上がってきているが、まだ高血圧といわれるレベルまでは達していない。ただ年々、ヒートショックを感じることは増えており、若い頃なら何てことなかった温度差でも、最近は心臓の辺りにやばいと感じることが増えてきている(軽い痛みが出てすぐに消えるなど)。そういうわけで無理は禁物と言うことのようです。

 

 

忙しい方のための今回の要点

・冬になると増加する危険な病気が心筋梗塞。発症した場合の死亡率は30%と高い。
・心筋梗塞は血栓などで心臓の血管が閉塞することで心筋が壊死して発症する。
・冬の心筋梗塞の3大リスクの1つはヒートショック。温かいところから寒いところに突然出ることで、急激に血圧が上昇して心筋梗塞を発症することがある。
・注意すべき温度差の目安は10℃。内と外だけでなく、屋内でも10℃の温度差は、リビングとトイレなどで起こり、また寒い脱衣所から急に浴槽に飛び込むと血圧の低下で意識を失って溺れる危険も。
・3大リスクの2つ目は塩分。熱い食べ物ほど味を薄く感じるので、冬の食べ物は塩分が多くなる危険がある。鍋物などは素材の出汁を活かして塩分を控えることが重要。
・3大リスクの最後は脱水。冬は乾燥などで知らない間に脱水状態になることがある。冬でも水分摂取を怠らないこと。特に睡眠時が要注意。
・狭心症は動脈硬化が一因となるが、それとは無関係に働き盛りに発症しやすいのが冠れん縮性狭心症。これは血管がけいれんすることで狭くなって発症する。血管内皮機能が低下し始めた頃が危険なので、40代以降で発症する。

 

忙しくない方のためのどうでもよい点

・心筋梗塞は発症すると致死性ですので要注意です。致死性トラブルって圧倒的に血管の疾患が多いんだよな。

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