教養ドキュメントファンクラブ

自称「教養番組評論家」、公称「謎のサラリーマン」の鷺がツッコミを混じえつつ教養番組の内容について解説。かつてのニフティでの伝説(?)のHPが10年の雌伏を経て新装開店。

このブログでの取り扱い番組のリストは以下です。

番組リスト

4/16 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「早期発見が何より大切 白内障のサインを見逃すな!」

白内障の早期チェック

 細かい文字が読みにくいなどの症状は一般的に老眼だと考えるが、実は白内障が潜んでいる可能性があるという。白内障は放置すると失明する危険もある病気である。その有病率は非常に高く、50代で半数、80代になるとほぼ全員が発症するという。大事なのは早期発見で、早くから治療を受けるほど不自由のない生活を送ることが出来る。そこで白内障チェックについて紹介する。

 まず白内障の症状だが、目の水晶体が白濁することによる。それによって視界が阻害されるのが白内障である。番組では室内で白内障のチェックテストを行っているが、ランチョンマットに薄い文字が書いてあり、これが読めなかったら白内障のチェックが必要とのこと。番組では3段階の濃さの文字が登場したが、これが読めないと危ないそうな。ちなみに私は一応は全部読めた。コントラストの低い文字が読みにくくなるのは皮質白内障の症状だという。これは水晶体の外側にある皮質という組織が白濁するのだという。これが進むと視界に白いもやがかかり、霞の中にいるような状態になるという。

白内障の目、水晶体が白濁している

 さらに外の光をまぶしく感じたり、夜に月を見た時に回りがぼやけるという症状も皮質白内障の可能性があるのだという。私の場合は、太陽を直視でもしない限り特にまぶしいとは感じないが、夜に月が何重にも見えるのはある。ただ私の場合はこれは乱視の症状のようである。なお番組被験者は光がまぶしくて先ほどの文字が読めなかったのだが、検査の結果はやはり皮質白内障の初期症状だったとか。

 

 

色が分からなくなる白内障

 次のチェックは靴下の色を見わけるというもの。紺色の靴下と黒色の靴下を見わけることが出来るか。一応私は見わけることが出来た。この色の区別が出来ないのは核白内障の症状だという。核白内障はその名の通り水晶体の核が黄色やオレンジに変色してしまう症状で、進行すると視界に黄色いフィルターがかかったようになり、色の認識が出来なくなるのだという。似た色が見わけにくいというのが核白内障の危険ありということで、番組被験者もこのテストがダメだった人が精密検査を受けたところ、やはり核白内障の初期症状があったとのこと。ちなみにこの両白内障を同時に発症する患者もいるとか。

 なお白内障は認知症の引き金になる可能性があるという。視覚が阻害されることで脳の刺激が減って認知症になるのだという。なお白内障は老化の一種なので予防法はなく、初期の場合は進行を遅らせる薬があるが、進行すると治療法は手術しかないという。

 

 

白内障手術に対するQ&A

 とは言うものの、目の手術といえば抵抗もある(私はまさにそうだ)。まず手術法だが、目薬での麻酔をして、メスで約2ミリの穴を開け、濁った水晶体を分割して超音波で砕きながら吸い出し、人工のレンズを代わりに入れるのだという。

 次は「手術の様子は患者から見えるのか?」というもの。これはまさに私が気になっているところであり、先端恐怖症がある私は針先が視界に入っただけで強烈な頭痛に襲われるので、手術時に器具などが見えたらまずは手術不可だと思っている。で、この回答は「実際には何も見えない」とのこと。体験者によると光が見えてそこにたまに影が見える程度とのこと。

 最後は白内障の手術は1回で済むのかだが、基本的には1回だという。目は繊細なので何度も手術するものではないという。また術後に光がまぶしいのは、今まで濁った水晶体になれていたからだという。気になる時はサングラスを使用すれば良いとのこと。なお手術は10~15分程度で日帰りで行われるという。


 以上、白内障について。目下のところは私は白内障はないようだが、年齢を考えるといずれは発症する可能性は高い(発症前に死んでしまう可能性もあるが)。その時に手術が出来るかが一番心配だったんだが、視界に何も見えないのならどうにか出来るかもしれない。

 ちなみに私の両親も手術を体験しているのだが、「何だかよくわからない内に終わった」とのこと。

 

 

忙しい方のための今回の要点

・小さい文字が読みにくくなったなどの場合、老眼だけでなく、白内障の可能性もある。白内障は放置すると失明につながることがある。そこで白内障の早期チェックを紹介。
・まずコントラストの低い文字を読むことが出来るか。皮質白内障という水晶体の周辺組織が白濁する白内障の場合、視界にもやがかかることでコントラストの低い文字を読むことが出来なくなる。
・次に紺と黒などの似いてる色を識別できるか。番組では靴下の見わけテストを実施。水晶体の核が黄色やオレンジに変化する核白内障を発症すると、色の見分けがつきにくくなるという。
・白内障は老化の一種であるので予防法はない。治療は早期は進行を遅らせる薬があるが、進行すると手術しか治療法がない。
・手術は濁った水晶体を除去してレンズに置き換えるものである。麻酔は目薬で行い、手術中は様子は患者には分からないという。また10~15分程度の手術で、日帰りで行われる。


忙しくない方のためのどうでもよい点

・白内障の手術も今は眼内レンズを入れる方法で視力を取り戻せるようになりましたが、昔は水晶体を除去するだけだったらしいから、ほとんど視力は戻らなかったとか。そう思えば技術は進歩したものではあります。もっともやっぱり手術は嫌だな。

次回の健康カプセル

tv.ksagi.work

前回の健康カプセル

tv.ksagi.work