教養ドキュメントファンクラブ

自称「教養番組評論家」、公称「謎のサラリーマン」の鷺がツッコミを混じえつつ教養番組の内容について解説。かつてのニフティでの伝説(?)のHPが10年の雌伏を経て新装開店。

このブログでの取り扱い番組のリストは以下です。

番組リスト

5/7 TBS系 世界遺産「奇岩の絶景!カナダの恐竜王国」

カナダの恐竜の大地

 カナダ・アルバータ州のバッドランドと呼ばれる不毛の荒野に恐竜州立公園がある。むき出しになった7500万年前の地層から、恐竜の化石が続々と出てきているという。


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 7500万年前は白亜紀で恐竜が闊歩していた時代。この奇岩の台地は砂岩が浸食されたものだという。そしてその浸食によって埋まっていた恐竜の化石が地上に現れるのだという。そこら中に化石がゴロゴロと転がる化石の宝庫である。ここでは全長12メートルティラノザウルスの全身骨格が死んだときのままの姿勢で見つかっている。また草食のセントロサウルスのボーンベッド(同種の化石が大量に見つかること)が20箇所もある。彼らは群れで移動していたが、嵐による川の氾濫で溺死してそのまま土砂に埋もれたと考えられている。当時この地は海辺の平地だったが、その後に砂岩となって隆起したのだという。木の化石が見つかっており、当時は一面の森林だったと推測されている。

 

 

ティラノサウルスに対する新学説

 皺だらけの岩山は砂岩が雨によって浸食されたもの。この中にコリトサウルスの全身化石が見つかった。一部皮膚の化石も残っていた。また子供の全身骨格もあると見られている。これらの化石は博物館に展示されている。ティラノサウルスの骨格標本などが展示されている。

 このティラノサウルスに対する新説がこの地から登場した。彼らは単独で生活していると思われていたから、ここで大量に化石が見つかったことから群れで暮らしていたことが分かった。また顔にかみ傷があったことから、6才頃から繁殖可能になってメスを巡って争っていたということが推測できるようになった。化石から7500万年前の地球の姿が分かってきたのである。

 

 

忙しい方のための今回の要点

・カナダ・アルバータ州のバッドランドと呼ばれる荒れ地では、大量の恐竜の化石が見つかっている。
・ここは7500万年前の白亜紀の地層が隆起したもので、砂岩が浸食されて恐竜の化石が多数露出している。全長12メートルのティラノサウルスの全身骨格も見つかった。
・またセントロサウルスが群れで大量に見つかっている。
・これらの化石は博物館に収蔵されて研究されいる。
・大量のティラノサウルスの化石の発見により、彼らが群れで暮らして繁殖可能になる6才頃からメスを巡っての争いをしていたことも分かってきた。


忙しくない方のためのどうでもよい点

・どうも恐竜の化石って特定のところからドカドカ出ることが多いようです。福井にも恐竜の化石が良く見つかる場所があって、近くに恐竜博物館があります。

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