教養ドキュメントファンクラブ

自称「教養番組評論家」、公称「謎のサラリーマン」の鷺がツッコミを混じえつつ教養番組の内容について解説。かつてのニフティでの伝説(?)のHPが10年の雌伏を経て新装開店。

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番組リスト

6/11 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「1年を健康に過ごすカギ!梅雨の3大トラブル改善法」

梅雨の体調不良への対処法

 梅雨のシーズンになると体の不調を訴える人が増える。いわゆる季節痛というものだが、これになる人はこの後、さらに夏、台風時などに体調を崩すことがあり得るという。このような梅雨の不調に対応する方法を紹介するとか。

 まず番組では梅雨の3大トラブルとして、いわゆる季節痛である梅雨痛、さらには梅雨時に天候などのせいで気分が沈む梅雨うつ、疲れがとれなくなる梅雨バテを挙げている。

 

 

梅雨に頭痛などが発生する梅雨痛

 まず梅雨痛であるが、これは天気が崩れる時に痛みなどが現れるというもので、該当者は日本に1000万人ぐらいはいるのではないかという。まずはこの痛みが起こる原因であるが気圧が関係しているという。番組では実際に天気痛が出るという被験者を対象にして人口気圧室で実験を行っている。気圧を変化させて自律神経の様子を観察したところ、気圧を下げていくにつれて交感神経が連動して働き、本人も気持ちが悪いということを訴えている。しかも下げた気圧を元に戻す時も自律神経が反応して頭痛などが起こったという。つまりは気圧の変動に反応しているようである。さらに人によっては自律神経よりも副交感神経の方が反応する人もいるという。

気圧に反応するのだとか

 気圧を感知するのは内耳であるが、その情報が脳に伝わっても目に見えるものではないので、脳が混乱した結果として痛みなどが出るのだという。このような人は内耳が敏感なのだとのことで、実際に内耳に微弱な電流を流すと覿面に反応している。なお内耳が敏感な両親から生まれた人は内耳が敏感になりやすいという傾向があり、子供の頃から乗り物酔いしやすい、片頭痛があるという人は要注意だという。

 対処法だが内耳の血流を良くするくるくる耳マッサージを提案している。これはまず耳を軽くつまんで上下、横に5秒ずつひっぱり、さらに耳を外側に引っ張りながら5回ゆっくりと回し、次に耳をたたむように閉じて5秒キープ、最後は手のひらで両耳を覆って後ろに5回まわすというもの。さらにはお湯につけたタオルを耳に当てるというのも勧めている。

 

 

梅雨うつの対処法

 次の梅雨うつに対してだが、原因は日照時間が短くなる(雨天のせい)であると考えられる。日照が少ないせいでセロトニンが減少して、体の活性が低下するのだという。さらにセロトニンはメラトニンに変化して眠気を催すので、これが睡眠不足の原因にもなるという。だから朝起きた時に日光を浴びるということが有効であるという(概日リズム睡眠覚醒障害の対処と同じ)。

梅雨のせいで気分が沈む

 さらには食事でセロトニンを増やす方法を紹介している。セロトニンの原料であるトリプトファンを摂取するのが良いとのことで、カボチャとほうれん草とツナの味噌汁を紹介している。大豆にトリプトファンが多いので味噌汁が良いのだとか。方法は刻んだカボチャをツナ缶の油で炒め、水を加えてカボチャを煮た後にほうれん草とツナを加えてから味噌汁にするのだという。ツナが入っているので出汁は不要とのこと。

 

 

梅雨バテは腸に原因が

 最後の梅雨バテは腸が原因だという。腸は神経細胞が集中しており、第二の脳とも言えるので、腸の不調が気力の低下につながるのだという。ここで腸の働きを向上させる方法だが、水溶性植物繊維をよく摂取するということに合わせて、腸ひねり体操というものを提案している。

身体の健康は腸の健康から


 これは仰向けに寝て両足をそろえて膝を立てると、ゆっくりと息を吐きながら両膝をゆっくりと右に倒す(この時に肩が浮かないように注意)。ゆっくりと息を吸いながらひざを元に戻すと、次は反対側を同様に。これを起床時、就寝時に1分ほど行うのだという。

 

 

 以上、梅雨時の不調に対する方法。なお私は梅雨時にも確かに不調がありますが、一番深刻なのは冬うつです。2月ごろになると気分が沈んで何事に対しても意欲がわかなくなって集中力も低下するという症状で悩んでいます。まあ気分に連動して体調も悪化するので、私が死ぬのは2月かなとか予感している状態。とりあえず朝に味噌汁飲むようにでもしてみるか。なお現在は梅雨バテというよりも、既に夏バテが始まっているような状態です。

 

 

忙しい方のための今回の要点

・梅雨の3大体調不調、梅雨痛、梅雨うつ、梅雨バテの対処法について紹介。
・梅雨痛はいわゆる天気痛。原因は気圧変化にあり、内耳が気圧変化に過敏に反応した結果、脳が混乱してそれが痛みと判断しているのが原因。
・対処法としては内耳の血流を良くするとのことで、くるくる耳体操なるものを紹介。
・梅雨うつは悪天候による日照の不足で気分が沈んで意欲低下が起こる状態。
・対処としてはまず朝に光を浴びる。さらにセロトニンの原料であるトリプトファンを摂取するツナ入り味噌汁を推奨。
・梅雨バテは腸の不調によって神経系が混乱していることによる。
・対処としては水溶性植物性繊維の摂取と、腸に刺激を与える腸ひねり体操を紹介。

 

忙しくない方のためのどうでもよい点

・とにかく気候が変化する時期なので体調を崩しやすくなるのは事実です。それにしても今年は梅雨から暑い。これのせいで既に体調はヘロヘロです。

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