教養ドキュメントファンクラブ

自称「教養番組評論家」、公称「謎のサラリーマン」の鷺がツッコミを混じえつつ教養番組の内容について解説。かつてのニフティでの伝説(?)のHPが10年の雌伏を経て新装開店。

このブログでの取り扱い番組のリストは以下です。

番組リスト

7/16 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「長引くせき・腹痛の真犯人 緊急警報!本当は怖い夏風邪」

夏の長引くせきに注意

 これからの時期に流行る夏風邪だが、単なる風邪だと甘く見ていたらとんだ重病にということがあるという。特に今年は夏風邪が大流行しそうだと予測されている。夏は免疫が低下しやすい上にマスク明けで風邪が増える可能性が高いという。代表的症状はせきと腹痛でこれが長引くと実は危険。そのような夏風邪の注意ポイントを紹介する。

 まずせきについてだが、実は1回に付き2キロカロリーも消費するという。これは体重70キロが30秒のウォーキングのに等しく、これが続くと消耗することになる。長引くせきの原因はまずアデノウイルス。のどが腫れてせきなどを起こすウイルスで、アデノとは扁桃腺、リンパ腺の意味があるという。重症化すると気管支炎を発症することがあるから注意という。

長引くせきには注意が必要

 また30代の主婦が毎年せきの症状が出ており、それが3年ほど続いたという症例がある。診断の結果、病名は夏型過敏性肺炎だと判明したのだという。これはカビで起こるアレルギー性疾患で原因はトリコスポロン。これは夏の高温多湿で繁殖が爆発するカビ。結構ありふれているカビなので、免疫力如何で発症の有無が分かれるという。しかし夏は一年で一番免疫力が低下するという。夏の免疫力低下の原因は冷房による体温低下。1度下がると3割免疫が低下する。また汗をかくことでの疲労などで免疫が落ちる。

 見極めのポイントとしては、外出したら症状が治まる場合は夏型過敏性肺炎の可能性が高いという。トリコスポロンが潜伏する場所としては、洗面所、風呂、エアコンの内部など水回りや湿気やすい場所が考えられるが、盲点は洗濯カゴ。汗の染み込んだ衣服があるとトリコスポロンが9倍繁殖するという。汗の中のアミノ酸や皮脂が餌になっている。繁殖を防ぐには、洗濯カゴを昼間に外に干すとかアルコール消毒をする。また枕カバーなども注意。

 

 

夏のウイルスによるお腹の不調

 さらに夏によくあるお腹の不調はウイルスが原因の場合が多い。特にエンテロウイルスが多いという。エンテロとは腸の意味で、腸管ウイルスである。感染すると嘔吐や下痢の症状が長引く。また下痢でウイルスが長く出てくるので感染が広がることがある。一番恐いのは脱水症状になることで、血圧が低下して腎臓や脳に障害が出ることがあるという。下痢した時は水分摂取が重要で、下痢止めは使わずに便を出すべきなので整腸剤が良いという。これも発症は免疫力がポイント。

夏の下痢はウイルス性、無理矢理止めずに出すものは出す

 免疫力アップには規則正しい生活、バランスの良い食事、十分な睡眠、日光を浴びるなどである。またポジティブシンキングも免疫アップに効果があるという(ストレスを低減するということか)NK細胞が活性化するとしている。


 以上、長引きやすい夏風邪について。まあどんな身体の不調も大体ポイントは免疫力。免疫力が強ければ病気にはなりにくいということです。もっとも最近はその免疫が暴走することによって身体にトラブルを起こす免疫疾患が増えているようでありますが。

 ただ私の場合、夏風邪までは行かなくても、夏の暑さによる強度の夏バテで身体がガタガタになります。こればかりはどうしようもないので困ったもの。ここまで暑くなると外で運動なんてのが到底不可能なので。

 

 

忙しい方のための今回の要点

・夏風邪だとバカにしていると、長引いて思わぬ重病につながることがある。
・長引く咳については、アデノウイルスが原因の場合が多い。これは重症化すると気管支炎を起こすことがある。
・またトリコスポロンというカビが原因の夏型過敏性肺炎という症状も多い。高温多湿で繁殖するカビであり、水回りなどが危険だが、盲点は洗濯カゴ。外出すると症状が治まる場合は、この病気と考えられる。
・夏のお腹の不調はエンテロウイルスが原因の場合が多い。発症した時には下痢止めをしようせず、整腸剤を使ってウイルスを体外に排出してしまう方が良い。
・いずれにしても発症の鍵は免疫力。夏は免疫が低下しやすいので規則正しい生活やバランスの取れた食事などで免疫力の低下を防ぐ生活を。


忙しくない方のためのどうでもよい点

・最近の夏は特に暑さが半端なくなってきてるので、昔の常識で乗り切ろうとしても無理があります。そもそも私が子供の頃なんて、30℃を超えることなんてそんなに多くなかったし、35℃以上なんて見たこともないから。

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