7/23 TBS系健康カプセル!ゲンキの時間「せっかく行くならより健康に!ゲンキの時間式『新・湯治』ツアー」

新・湯治

　今回のテーマは温泉とのこと。環境省が新・湯治というのをPRしているとか。要は温泉に観光などを加えて短期の温泉でリフレッシュとのことだが、明らかに観光推進策であることが垣間見える・・・んだが、なぜ環境省管轄なんだろう?

　で、番組では芸人がレポーターとして箱根温泉に行くようだが、その前のアクティビティとして箱根園水族館を紹介している。標高日本一の水族館だとか。計測器をつけてリラックスしているかどうかを調査しながら見学だが、コツメカワウソと触れあった途端に思い切り癒やされることに。これは例のオキシトシンの効果だとしている。また日常と違う空気に触れることで転地効果と言って自律神経が整うそうな。

疲れない温泉入浴法

　そしていよいよ温泉だが、番組では箱根芦之湯温泉のきのくにや旅館なるところを訪問している(ザクッとじゃらんで調べたところ、二食付き2人で1人2万円弱とのことだから、超高級ではないが、1名だと3万円ぐらいになるようなので、私にはとても泊まれない旅館)。なおここには2種類の浴槽があり、2種の泉質を味わえるとか。

　で、旅館に着いた2人だが、すぐに温泉に入るのと一休みするのとどちらが健康的かがクイズになっているのだが、まあ常識的に考えて一休みするの方が健康的。筋肉中に蓄積した疲労物質を血液で流す必要があるが、すぐに入浴したら血液が皮膚の表面に集まるので疲労物質が流されにくくなってしまうからとのこと。なお入浴前にお茶と菓子を摂るのは茶のカテキンの効果があるし、低血糖を防げるので入浴30分前ぐらいに摂るのがお勧めとのこと。

　いよいよ入浴だが、一方は白濁した硫黄泉で、もう一方は無色無臭の温泉だが、疲労が溜まっている時にお勧めなのは無色透明の方だとのこと。硫黄泉は刺激が強すぎるので疲労が溜まっている時には避けた方が良いという。なお入浴前にはかけ湯をするようにとのこと。また冷たいタオルを頭に乗せるとのぼせ防止になる。また入浴は額に汗が出てくるようになったら一回出た方が良いとのこと。欲張りすぎると逆に疲れるという。ちなみにゲストの松本明子がやたらに「元を取る」を繰り返していたが、これは心情としては分かるが、大抵は逆に疲れることになる。

翌日の過ごし方

　翌日は地元のグルメとのことで、自然薯料理の店に行っている・・・んだが、この番組っていつから旅グルメ番組になったんだ? なお自然薯の健康効果はジオスゲニンという若さの維持やホルモンバランスに関係する成分であるDHEAを増やす、アルギニンが血管拡張作用があって動脈硬化や心筋梗塞予防効果がある、ベクチンが腸内の善玉菌を増やすなどが挙げられているが、この辺りは話半分で聞いておいたら良い。

　最後は地元の歴史に触れるとして太閤湯を紹介しているが、もうこうなったら完全に旅紀行番組。ここはナトリウム塩化物泉なので保温効果があるので最後に入浴するのを勧めている。最後に環境省が勧める国民保養温泉地を紹介して終わり・・・一体今回は何をやりたかったんだ?

　健康番組と言うよりも旅グルメ番組みたいになっていた今回。そう言えば以前にもこういう回があったよな・・・。多分夏休みや冬休みを意識してのものと思われるが、何もこの番組で観光振興やらなくても・・・。なお今回紹介されている健康効果についてはまあ普通の温泉マニアだったら常識レベルだったような気がする。

　ちなみに私も温泉好きで各地の温泉を訪問しましたが、泉質で勧めるなら箱根温泉よりは静岡の奥地の梅ヶ島温泉とか寸又峡温泉などの秘湯系です。まあもっとメジャーな温泉地だったら、九州に名湯が多く、嬉野温泉、雲仙温泉、人吉温泉などはいずれも名湯です。またマイナーになりますが、長湯温泉の高濃度炭酸泉も忘れがたいものがある。

忙しい方のための今回の要点

・環境省が勧める「新・湯治」に従って、健康的な温泉活用を紹介。
・まずは温泉到着前に地元アクティビティを。番組では動物と触れあえる施設でオキシトシンの癒やし効果を紹介。
・温泉に到着すると、すぐに入浴ではなくしばし休憩を取ってからの方が疲れがとれやすい。また疲労が強い時は硫黄泉などの強すぎる湯は逆に疲れることがあるので注意。
・翌日は地元グルメで舌鼓。番組では様々な健康成分の含まれる自然薯を紹介。
・最後は保温性の高いナトリウム塩化物泉で仕上げを勧めている。