風邪と間違いやすい熱中症の初期症状
暑さ真っ盛りのこの頃、こんな時に頭痛、倦怠感、筋肉痛、発熱などの症状が出たら、まず夏風邪や夏バテだと思うが、実は熱中症の初期症状かもしれないという。特に屋内で進むじわじわ熱中症もあり、対処が遅れると最悪の場合は命を落とすこともあるという。またこれからの時期は熱中症の第二波が来るという。そこで熱中症の見分け方を紹介。
熱中症とは気温が高い中で体温調節などが狂う症状であるが、屋内で起こるのがじわじわ熱中症だという。今回は経験者に体験談を聞いている。
一人目の女性はまず数日前からこむら返りが起こるようになったという。そしてある日、会社に出勤する時にフラフラと目眩がして薬も効かず、病院に行ったら熱中症だったという。もう一人は仕事後に帰宅中に頭痛などがしたという。3人目の人は腰痛が出たと言っている。熱中症は脱水が原因となり、血流減少で汗がかけなくなり、さらには臓器への栄養補給や酸素供給が低下することによって痛みや高体温などが発生するのだという。この症状が風邪と似ているのだとか。また筋肉痛などの症状も起こることがあるという。ここで風邪と勘違いして身体を過度に温めると熱中症が悪化することになる。脱水が進むと動けない状態になるので見極めが重要だという。
風邪との見極め方
風邪にない熱中症の特有の症状として生あくびなどの症状があるという。また風邪でよくあるのどの痛みや鼻づまりなどが起こらない。また高齢者などはのどの渇きを感じにくいというのが、熱中症と気付きにくい勘違いポイントだという。身体の脱水を感じる口渇中枢の働きが年齢と共に低下し、さらに皮膚のセンサーも弱るので暑さ自体を感じにくくなるのだという。実際に室内で熱中症になった患者の70%以上が65歳以上の高齢者だという。高齢者は意識的に水を飲む必要があるという。さらに落とし穴は涼しい時間帯に起こる熱中症。夜寝ている間に脱水が進み、涼しいはずの朝に脱水になって熱中症を起こすのだという。防ぐためには朝起きたら水を飲む。朝食をキチンと摂るなどである。
脱水を見極める簡単なセルフチェックだが、爪を5秒ほど押してみてから離し、3秒以上白い状態が続くようなら脱水が起こっている可能性があるという。
熱中症を防ぐために気をつけるべきポイント
さらに熱中症になりやすい危険行動についても紹介。まず服装については、帽子はないよりは良いが、首がむき出しだと首の後ろの太い血管に直射日光が当たって体温が上がるのでつばの広い帽子で首の後を日光から守った方が良いという(これは実感あるな)。さらにノースリーブやサンダルなどの肌の露出の多い服装は、直射日光で身体が急激に熱くなってしまうという。さらに黒などの濃い色は避けて通気性のよい服装が良いという。また紫外線が目から入ると脳に疲労が蓄積するので、サングラスを使用した方が良いという。
また日傘についてもレースなどは日光を通過させるし、白い日傘の場合は地面からの照り返しを反射してしまうので裏が黒い方が良いという。また夏に茹でたり煮物や揚げ物などは温度と湿度が上がりやすいので室内で熱中症になる原因となるという。だから揚げ物や長時間煮込む料理は避けるべきという。
なお応急処置は涼しい場所で水分補給、自分で水を飲めないような時は救急車とのこと。
以上、熱中症について。まあ常識レベルな内容のようにも思うが、この時期には改めて警告しておく意味はあるだろう。ちなみに私の場合、この時期になるとあからさまな熱中症までは行かなくて、熱中症未満の状態でジリジリと身体に不調が蓄積していくことが多い。気がついたら身体の表面がやけに乾いていたりするから、多分明らかに軽度な熱中症にはなっていると思う。水分はこまめに摂るようにはしてるのだが、正直なところあまり摂りすぎると胃腸が対応できなくて下痢したりするから、高齢者は対応が難しい。それといよいよヤバい時は、ミネラルも不足するので水だけでは駄目と言うことも多い。と言うわけでこの時期のライフラインはミネラル麦茶になるのである。
忙しい方のための今回の要点
・夏風邪や夏バテと間違いやすい熱中症の初期症状について紹介。特に室内などで起こるジワジワ熱中症がこれからの時期に要注意という。
・風邪などになくて熱中症にある症状は生あくび。逆に熱中症になくて風邪などにあるのがのどの痛みや鼻づまりなど。
・高齢者はのどの渇きを感じにくいことが、熱中症になる原因となりやすい。こまめな水分補給に気をつけるべき。
・外出時の服装としては帽子は首筋まで隠せるものを、また肌の露出は直射日光で体温が上がるので、長袖で通気性の良い服装にする。さらに黒い服は避ける。
・日傘もレースのものは日光を通すし、白い傘は地面からの照り返しを反射してしまうという。
・また室内でも長時間の煮込み料理などは温度と湿度を上げるので避けるべき。
・応急処置は涼しい場所で水分を摂る。自分で水が飲めない時は直ちに救急車。
忙しくない方のためのどうでもよい点
・熱中症になる時って、私の場合は大抵「あっ、ヤバい」って自分で気付きますね。夏の山城巡りで何度も熱中症ギリギリの状態でフラフラになりながら降りて来たことがあります。しかしもう若くもない今となっては、そういう無茶は即命取りでしょうね。
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