教養ドキュメントファンクラブ

自称「教養番組評論家」、公称「謎のサラリーマン」の鷺がツッコミを混じえつつ教養番組の内容について解説。かつてのニフティでの伝説(?)のHPが10年の雌伏を経て新装開店。

このブログでの取り扱い番組のリストは以下です。

番組リスト

8/6 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「猫背・反り腰・骨盤後傾 今こそ!姿勢改善大作戦」

健康に悪影響のある姿勢の悪さ

 今回のテーマは姿勢。猫背になっていると様々な点で健康に悪影響があるという。診断方法として、顔の前で両手と両肘を引っ付けて、そのまま手を上げられなかったら猫背とのこと。肘が視線の位置まで上がるかが診断基準。なお猫背の自覚のある私の場合、見事に微動だにしません。

 番組ではあるオフィスに協力してもらって、仕事中の自然な姿勢を定点カメラで観測、猫背と判断された人は課長が呼び出して別室に連行して指導ということを行っている。まず最初に連行されたのは仕事中にデスクに肘をついている女性。これは典型的な猫背だという。背中が丸まると頭の重さを支えるために肘をつくのだという。

知らぬ間に猫背になっていることも

 別室に連行して調査すると、先の肘上げテストは全くダメ。次に壁に向かって座って、つま先とひざを壁に付けた状態で立ち上がれるかのテスト。この時に立ち上がれないのは猫背。猫背が酷くなると立ち上がる時に体を前に傾けるので、この姿勢だと立てなくなるのだという。ちなみに私の場合、腰は上がるのだがその後に身体が後によろめいてしまう。このような猫背は重力に逆らって姿勢を保持するための抗重力筋が弱っているのだという。これを放置すると、高齢になって骨が脆くなると、圧迫骨折で背中が曲がる危険があるという。改善方法であるが、タオルを使ったストレッチを指導。椅子に座って肩幅にタオルを持ち、それをそのまま背中の後に下げて10秒キープするのだという。これで後背筋のトレーニング及び小胸筋のストレッチを行うのだとか。実際にやってみると、胸がかなり開くし、背中に結構負担があるのが分かる。確かにこれだけで先の肘上げテストの結果が変わる。

 

 

反り腰や骨盤後傾なども

 次に連行されたのはパソコン作業中に上半身が前に出る女性。一見姿勢が良さそうに見えるのだが、彼女の場合は反り腰だという。これは腰痛や首痛の原因になるという。チェックとしては仰向けに寝て、腰の後ろに手がスッと入れば反り腰。これの解消法は仰向けに寝た状態で両足を抱えて、お尻を浮かせて10秒キープというもの。これで骨盤を後ろに下げるのだという。

 3人目は背もたれに寄りかかっているややメタボな男性。彼の場合は骨盤後傾なのだという。日常に足を組んでしまったり、背もたれに寄りかかる人は注意だという。またこのようにして猫背になると、内臓が圧迫されて逆流性食道炎などを起こすことがあるという。これの解消トレーニングは、仰向けになって大きく息を吸ってお腹を膨らませ、そこからお腹を凹ませながら息を吐ききり、凹ませたまま10秒キープというもの。これで身体のコルセットとも言われる腹横筋を鍛えるのだという。

 で、最後なんだが歩き回っていた課長自身が連行。歩き方で分かるのだという。なお課長の靴の裏を見せてもらうと靴のかかとの外側が減っている(私がもろにこれ)。これは猫背になることでかかとに重さがかかっているという(なお外側が減るのはがに股)。そこで解消法は先ほどと同じ。なお重度の姿勢の悪さは股関節やひざに負担がかかるので、将来的に歩行が困難になり、それが認知症につながる危険まであるとか。

 

 

姿勢の悪さ解消の「ながらストレッチ」

 以上で姿勢の悪さは分かり、ストレッチで解消できるということは分かったが、問題は「続かない」こと。そこで番組では「ながらストレッチ」を紹介。まず猫背には鞄を後ろ手に両手で持ち、自然に胸の前側を伸ばすというやり方がお勧めだという。また反り腰の場合は足を一歩前に出し、後ろ足の前側を伸ばすというやり方を勧めている。前を伸ばすのがポイントだという。


 姿勢の悪さの解消について。まあ確かに「分かっちゃいるけど止められない」ってところがある。特に私の場合など、起きている時間の内の90%以上は椅子に座っていてデスクに向かっているような生活なので、必然的に姿勢は滅茶苦茶になってくる。というわけで猫背ストレッチは生活に導入するべきだろう。問題は続くかなのだが・・・。

 

 

忙しい方のための今回の要点

・姿勢が悪いと身体に悪影響があるが、自覚していない人も多い。
・まず猫背のチェックとして、顔の前で両手と両肘をつけて、そのまま上に上げられるかをチェック。これで肘が視線の高さまで上がらないと猫背だという。
・猫背の人はデスクに肘をつく場合が多い。こういう人にはタオルを使った広背筋のトレーニングと小胸筋のストレッチを推奨。
・またデスクワークの時に上半身全体が前に出る人は反り腰のことが多い。仰向けに寝て、腰の後ろに手がスッと入ったら反り腰。この場合は仰向けでひざを抱えてお尻を浮かせる骨盤を後に下げるストレッチを推奨。
・背もたれに寄りかかって座る人は、骨盤が後傾している可能性が高い。こういう人は内臓が圧迫されて逆流性食道炎などを起こしやすい。解消には仰向けになってお腹を凹めて息を吐き、その姿勢を10秒キープするストレッチ。
・なお生活の中で出来る「ながらストレッチ」も紹介している。

 

忙しくない方のためのどうでもよい点

・まあ姿勢に関しては子供の頃から悪さは指摘されてます。これって特に運動不足になると筋力が落ちてさらに悪くなるんですよね。だからコロナ以降、姿勢がさらに悪くなりました。同時に体調もガタガタ。で、今もそれも一因である腰痛に苦しめられている真っ最中。

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