フレイル予防の取り組み
今、日本の各地でフレイルを防ぐための取り組みが行われている。フレイルは老化によって心身の活動が落ちた状態。これを防ぐことが老後の健康に重要である。これが続くと認知症のみならず、筋肉量が低下して心筋が弱り、心不全や心筋梗塞を引き起こすことがあるという。
フレイルを防ぐには社会・体力・栄養の3本の矢だという。愛知県一宮市の介護施設の取り組みでは、高齢者達がブラックジャックをやっている。これもフレイル予防だという。高齢者が楽しめるために麻雀なども行われているという。予想や計算が脳の老化を防ぐのだという。また麻雀は指先を使用するのが脳の血流を良くする効果があるという。さらには人と交流があることが重要だという。喜びなどを感じることでドーパミンによって脳が活性化するという。
フレイル防止にラップ
徳島市では阿波踊りを元にフレイル防止の体操を作ったという。この手の体操は各地に存在し、足回り、腰回りを鍛える体操が効果的だという。
次に栄養であるが、高齢者は低栄養になりやすいので、それを防ぐには口腔の機能を保つことが必要だという。口腔の機能が落ちると食生活が偏りやすい上に、誤嚥性肺炎などの危険が増すという。このような口腔機能の低下をオーラルフレイルと呼ぶという。
瀬戸市ではカラオケを取り入れたダンスで口腔を鍛えるようになっているという。あえて読みにくい歌詞をラップでやることで口回りを鍛えるのだとか。さらにはストローで菓子を持ち上げたり、種とばしをしたりなどの競技でオーラルフレイルを防止するというような取り組みもあるとか。
以上、コロナで増加しているというフレイルについて。フレイルから要介護に突入する例が多いので、活動量が低下した時に注意が必要である。
なお鍵はやはり口腔ケアだと思う。うちの親なんかを見ていても、歯がダメになって食べられる者が限られるようになった途端に、メッキリ活動が減ってあからさまなフレイル状態になっている。すると見る見る認知機能が怪しくなってという状態。
忙しい方のための今回の要点
・フレイルは高齢者の心身の活動が衰えて要介護になる前の段階である。ここで対策を行うことは高齢者の生活の質につながる。
・フレイル防止には社会・体力・栄養の三本の矢が必要。各地で様々な取り組みが行われている。
・一宮市ではブラックジャックなどのゲームを取り入れて高齢者の頭を刺激するようにしている。またこのような取り組みは社会参加を促すことにもなる。
・高齢者は低栄養になりやすいので、それを防止するには口腔の機能維持が重要である。そのためにラップなどで口を動かしたりなどの取り組みも行われている。
忙しくない方のためのどうでもよい点
・正直なところ、このフレイルは頭が痛いです。うちの親がもろにそうなんですが、何かを勧めてもとにかく面倒がって何もしない。挙げ句がこの暑さの中で「寒い寒い」と言って厚着をして汗をかいている状態ですから。
次回の健康カプセル
前回の健康カプセル