たんぱく質の摂取法を間違うと効果がない
確か石原さとみは比較的最近に産休明けになったところだったと思ったが、どうやら再び産休突入の模様で市村正親が再登場してかなり濃い番組(ただし中身は薄め)になっている。
今回はたんぱく質。基本的にはたんぱく質摂取と運動を組み合わせると筋肉が付くはずなんだが、それが上手く行かなかったという経験者の体験談から番組は始まる。これは摂取の仕方に問題があるのだという。
失敗者の生活を見てみると1日の推奨量と言われる男性65グラム、女性50グラム以上の摂取は行っている。しかしたんぱく質は1日分をまとめて取ったからといって身につくものではないのだという。
番組では鈴木誠也選手の肉体改造に食事面で協力したという人物を追いかけて、熊本のサッカーチームに取材に行っているが、まあ驚くのはその食事のタンパク質の量だが、それはともかくとして重要なのは朝にしっかりとたんぱく質を摂るということだという。それに比べると失敗者の方々は明らかに朝のたんぱく質の量はかなり少なかった。
朝のたんぱく質が重要な理由
で、この後で番組はほとんど運動していない30代のディレクター(体つきは結構貧弱)が選手達と寮生活を一週間体験したところ、筋肉量も増えてシュートも上手くなったという目出度し目出度し展開なんだが、ハッキリ言ってこれはどうでもいい話。
次になぜ朝のたんぱく質が重要なのかの理由だが、これは朝の起床直後には一番筋肉が減少しているからだという。その筋肉減少の理由であるが、寝ている間には食事によるアミノ酸摂取がないので、内臓や免疫などで使用するアミノ酸を供給するために筋肉が自身を分解してアミノ酸を提供するのだという(要は筋肉はアミノ酸の貯蔵庫でもあるわけだ)。だから朝にそれを補うことで筋肉の製造が行われるのだという。お勧めは3食まんべんなく20グラム以上取ることだという。なお番組HPにはたんぱく質量計算のためのカードを掲載しているとか。
なおたんぱく質は子供の心を形成するのにも必要という話を紹介している。要はしっかりした朝食を摂るようにということのようである。たんぱく質云々抜きにしても、そもそも朝食を摂らなかったら朝からエンジンがかからん。
異種タンパクを組み合わせることでさらに効果アップ
さらに同じたんぱく質を摂るといっても複数のたんぱく質を併せて摂る方が良いという。その複数というのは動物タンパクと植物タンパク。これに主食系のたんぱく質を併せることによって、それぞれのたんぱく質の吸収速度が異なる(動物タンパクは吸収が早く、植物タンパクはもっと遅い)ことからより吸収効果が上がるのだという。番組ではブラジルの肉と豆を組み合わせた料理やら、それをアレンジした豆腐と豚肉を組み合わせた料理などを紹介。で、先ほどのカードについて色分けしたものもあるとのこと。
以上、たんぱく質の摂取について。やっぱり朝食をしっかり摂れという話に尽きることのようである。なるほど、モデルのような不健康なガリガリヤセを目指す奴は、筋肉までも肥満と捉えて敵視するのがいるから、朝食抜きに走るわけか。その代わりにそういう奴は将来身体がガタガタである(恐らく妊娠でもしたら寝たきりになりそう)。
実は私も年齢と運動不足から筋肉量低下が気になっていたので、少しは身体を動かすようにしているのですが、やっぱり朝飯をしっかり食えということか。後、以前にガッテンで筋肉を付けるには運動後に糖分をというのもやっていたのだが、その話は微塵も出てこなかったな。あの話はどうなったんだ?
忙しい方のための今回の要点
・たんぱく質摂取と筋トレを組み合わせるのは筋肉を付ける基本だが、たんぱく質摂取の方法が不味いと失敗する。
・日本人に多い失敗は朝食のたんぱく質の不足。1日の推奨たんぱく質量は男性65グラム、女性50グラムだが、これを3食均等に摂るのが理想で、特に朝のたんぱく質は重要。
・睡眠時はアミノ酸摂取がないために、筋肉が内臓や免疫で消費されるアミノ酸を、自身を分解して提供するために朝一番は筋肉量が低下しているのだという。
・なおたんぱく質を摂取する場合、動物性タンパクと植物性タンパクの異種タンパクを組み合わせる方が吸収の効率が上がる。
忙しくない方のためのどうでもよい点
・相変わらず無駄な中身がかなり多い番組だな(この辺りが私が番組の作りが下品という理由の1つだが)。結局は内容をまとめると上の数行で終わってしまった。どうも私って本一冊の内容を3行にまとめるのは得意だが、3行だけのネタを本一冊に引き伸ばすのは苦手である(これが執筆業を断念した理由だが)。
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