11/5 TBS系健康カプセル!ゲンキの時間「脳梗塞・認知症にも関連忍び寄る恐怖!歯周病」

全身症状につながる恐れのある歯周病

　今回は40歳以上の7割が患っていると言われる歯周病。口臭などに留まらず、歯が抜けてしまうこともあり、それどころか全身の病につながることが明らかとなってきた侮れない病気である。

　歯周病の盲点は自覚症状がほとんどないこと。そのためにサイレントディジーズなどとも呼ばれているという。また虫歯と歯周病は全く別の病気だと言うことも要注意。虫歯がないからといって歯周病がないというわけではない。

　番組では歯のケアをしっかりしているという男女2人なんだが、実際に歯科医で検査してもらうと2人とも歯周病があることが発覚。歯周病菌とは誰もが持っているものなので、これがプラークとなるのが問題なのだという。そしてプラークが生成するのは歯磨きに問題がある。

歯周病の4つのステージと予防のための正しい歯磨き

　歯周病は4つのステージがあるという。まず最初の症状ステージ1は歯茎から出血するということ。そうなると歯周ポケットが出来てくる。この深さが4ミリ以上になると歯周病のステージ2、10ミリを超えると重症とのこと。さらにステージ3になると歯茎が下がってくる。歯が伸びたように思われるという状況である。そしてそれがさらに進行すると歯を支える骨が炎症で発生したサイトカインで破壊されて歯が揺れるようになる。これが最終ステージ4である。またサイトカインはインスリンの働きを悪くして糖尿病を発症させるという。糖尿病がなかなか改善しない原因が歯周病だった例もある。

　さらには脳梗塞や心筋梗塞の原因にもなる。歯周病菌が血管中に入ると動脈硬化につながるのでこのことによってこれらの病気が発症するという。また歯周病菌が脳内のアミロイドβを増やすとされており、認知症のリスクが高まるという。

　予防及び改善法だが、それは正しい歯磨きになる。大体間違った磨き方としては力を入れすぎてガシガシ磨いている人が多い。正しいブラッシング法は歯ブラシを斜め45度に当てて、歯周ポケットを意識しながら磨く、また順番に磨くことで磨き残しをなくすのだという。食後3回、3分間かけて磨くという。歯ブラシ選びとしては柔らかいものの方が良いという。また歯間ブラシは歯の間に入る1番太いものをとのこと。で、この方法で先ほどの2人が歯磨きを改善して目出度し目出度しで終了。

　以上、歯周病を防ぐ正しい歯磨きについて。なおこの番組でもやはり最後は歯科医へとのことである。なお私の場合は歯磨きについては手が動きにくいことから電動歯ブラシを愛用している。

私が使用しているのはこういう類いの電動歯ブラシです

　これを使用するようになってから、かつては歯磨きするたびに口の中が流血沙汰だったんだが、大分流血が減ってきて口の中がベタベタすることも減ってきた。

忙しい方のための今回の要点

・歯周病は虫歯と違うので要注意。自覚症状がないので気付きにくい盲点がある。
・歯周病はまず歯茎から出血するのがステージ1。4ミリ以上の歯周ポケットが出来たらステージ2。ステージ3になると歯茎が溶けて下がり始め、歯が揺れるようになるとステージ4で、歯が抜ける恐れがある。
・また歯周病で発生するサイトカインがインスリンの働きを阻害することで糖尿病を発症することがある。さらに歯周病菌が血管に入ると血栓を作りやすく、脳梗塞や心筋梗塞につながる。
・防止及び改善は正しいブラッシング。45度の角度で歯ブラシを当て、磨き残しのないように順番に磨いていく。食後3回、3分かけて磨くようにとのこと。