教養ドキュメントファンクラブ

自称「教養番組評論家」、公称「謎のサラリーマン」の鷺がツッコミを混じえつつ教養番組の内容について解説。かつてのニフティでの伝説(?)のHPが10年の雌伏を経て新装開店。

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番組リスト

11/19 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「もう悩まないで!痔・薄毛 人に言いにくい身体のお悩み第2弾」

痔の診察と治療について

 今回は人に言いにくい悩みシリーズで、前回の水虫と尿漏れに続いて、今回は痔と薄毛。

 まず痔だが、実はこれで悩んでいる人は結構多い。しかし実際に痔になっているのに診察を受けない人は6割といわれ、さらに診察に行くまでに7年かかっているという。そこで今回は痔の心当たりのある男女2人が実際に肛門科の診療を受けて、実際にどのような検査をされるのかを紹介。

意外と患者数が多いのが痔

 肛門の検査は肛門鏡という器具を肛門に挿入して患部を調べる。これが120度ほど開くので、3回で1周を調査出来るのだとか。診察の体制はお尻を出して横向きになって行う。まず最初の男性は切れ痔ではないかと言っていたのだが、実際はイボ痔(内痔核)だったという。これは肛門内に腫れが出来るもので、肛門外に出来るのは外痔核といってこれは強い痛みを伴う。ちなみにこのイボ痔が約半分だという。次の女性は10年前にイボ痔の治療を受けたそうだが、切れ痔に内痔核と外痔核が見つかったという結果に。なお切れ痔は放置しすぎると傷が塞がるときに肛門が狭くなる肛門狭窄症になって手術が必要になることがあるという。

 治療に関しては生活習慣の改善が重要だという。痔は粘膜に菌が繁殖するので、免疫力を保つことが改善に重要だという。気をつけるのは睡眠時間。長すぎても短すぎても免疫力は低下する。また就寝前のスマホは睡眠の質を下げる。さらに座りっぱなしの生活というのは免疫力が低下する上に、お尻がうっ血しやすくなるのでイボ痔を発症しやすい。運動まではできなくても、1時間に1回10分ほど立ち上がるなどしてお尻の血流改善を行う方が良いという。またトイレで長く息みすぎない、食物繊維を接種するようにというわけで、痔は手術をしなくても治せるとのことだが、激痛が出るような状況だとやはり手術です。

 

 

薄毛の原因と対策

 次は薄毛だが、これは実は女性でも悩んでいる人が多いという。番組では薄毛が気になるという女性(ぱっと見ではそう思わないのだが)が医師の診断を受ける。その結果、細くなっている毛が20%以上あるということで薄毛だそうな。女性の場合はFAGAというらしい。なおAGAが男性の場合で男性ホルモンの働きでDHTという脱毛の原因となる物質が生成するのだという。女性でこれが発症するのがFAGAで女性ホルモンの減少など男性ホルモンの働きが強くなることで発症するという。なお遺伝的要素が大きいという。また髪の毛にワカメというのは迷信だとか。

女性でも男性型薄毛を発症する

 対策編だが、昔に頭をブラシで叩くのが流行ったが、これは下手すると頭皮を傷めて逆効果だという。なおDHTを抑制したり、頭皮の血流を良くする薬などがAGAの治療薬として使用されているという(ただし自費診療である)。また効果は人によるとのこと。

 

 

 以上、痔と薄毛に対して。痔については経験者なので良く分かりますが、とにかく悪化しないうちに何とかしないと蒼い顔をしながら肛門科に駆け込むことになります。ちなみに中野浩一が痔は自転車乗りの職業病で、まず経験をしていない選手はいないと言っていました。またタクシー運転手の職業病でもあるそうなので、どうしようもなくなった時はとりあえずタクシーを捕まえて「近くの肛門科へ」と言えば、どこのタクシー会社でも大抵は行きつけの肛門科があるとのこと(笑)。なお私の場合は最初に発症したのは健康作りのための自転車が原因、次の時はコンピューター操作での長時間の座り仕事が原因でした。もしかしたらコンピュータープログラマーも職業病かも知れません。

 薄毛については私も年齢柄、やはり毛が細くなってきている実感があり、若い頃のような毛の弾力が無くなってきて全体的にボリュームが減少してきているのをこの数年ぐらいに痛感してます。ただこれは年齢のものがあるので致し方ないかと。

 

 

忙しい方のための今回の要点

・痔にはイボ痔、切れ痔、痔瘻などがあるが、半数はイボ痔である。これが肛門の内側にできると内痔核、外側に出来ると外痔核だが、外痔核は激痛を伴う。
・予防や治療には免疫力を保つことが重要。ポイントは適切な睡眠。長すぎても短すぎても善くない。また血流改善のために運動も有効。座り仕事はお尻がうっ血するので、1時間に1度は10分ほど立ち上がって歩く。
・薄毛については細い毛の割合が2割を越えるとAGAという男性ホルモンが原因となった薄毛であるという。なお女性でも女性ホルモンが減少することで発症する。
・治療としては原因物質であるDHTを抑制する薬や、頭皮の血流を良くする薬を使用する。


忙しくない方のためのどうでもよい点

・痔は恐らく思っているよりも多くの人が発症しているようで、誰かがカミングアウトすると「実は自分も・・・」ってのは結構ゾロゾロ出てきます。経験者から言うと、ひどいことになる前に違和感があればさっさと診察を受けた方が無難です。悪化するとかなりひどく苦しむ羽目になるので。
・薄毛については、基本諦めるしかないかな・・・。年齢が影響することなので。まだまだ若いのにという人は診察を受ければ良いかと。ただし自費診療ですからそれなりにかかります。

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