様々なものに添加されているリンゴ
今回のテーマはリンゴ。好きな人も少なくないのだが、皮を剥くのが面倒臭いとかで最近は意外と売れていないのだとか。そこで今回はリンゴの販促番組。
まずリンゴは知られていないところで意外に使用されているということを紹介する。スーパーの店頭で原材料にリンゴが含まれている商品をスタッフが7時間かけて集めるという、NHKらしい地味な作業を行っているが、結果はカート9台18ケースの683点の商品が集まったそうな。中には食べ物だけでなくシャンプーなんかもあるという。
リンゴがこれだけ使用されるのは、酸味や香りを加える、保水する、日持ちをよくさせる、汚れを落とす、消臭(以上リンゴ酸の効果)、濃厚な甘味(果糖などの効果)、とろみを付ける(ペクチンの効果)などがあるからだという。
リンゴの特性を活かした新調味料
で、これらの効果を活かせる新調味料を番組が開発したという。これをミートソースや鶏肉のソテーなどに加えるとしっとりと旨味が増すそうな。リンゴ酸が肉を軟らかくして保水するのだという。なお焼肉のタレの原材料の1/3はリンゴだという。で、この調味料はどうやって作っているかだが、リンゴをおろして塩を加えて5分ほど加熱するのだという。青森の煮リンゴというリンゴに塩を加えて煮た料理を参考にしたとか。塩の浸透圧でリンゴの細胞から甘味や酸味を引き出すのだという。青森にはリンゴの漬物なるものまで存在するとか。なお料理のレシピは例によって番組HPに詳細がある。
なおリンゴを料理に使うのは青森に限らずデンマークなどでもあるらしい。デンマーク南部のリンゴ島では、エーブルフレスケなるリンゴと豚肉を炒めた料理が食べられているとか。
次はあらゆるリンゴを食べているというリンゴオタクが登場してリンゴ紹介。すり下ろしても変色しない千雪なる品種を使用したリンゴのケーキなども紹介されているが、これで楽しいのは試食しているゲストだけ。このリンゴオタ、妙に話慣れた感があるがYouTubeなどでやってるんだろう。
リンゴの保存法
さらにリンゴの保存法を紹介。リンゴを保管するためにCA倉庫と呼ばれる酸素を減らしてリンゴの呼吸を抑える貯蔵庫が産地では使用されているとのこと。リンゴは呼吸をしているので、それを抑えるのがポイントだという。では家庭での保存法だが、新聞紙やキッチンペーパーを湿らせてリンゴを包み、ポリ袋に入れて空気を抜くのだが、それを緩く縛るのがポイントだという。完全に縛るとリンゴの呼吸が止まって死んでしまうのだとか。この状態で冷蔵庫で保管だそうな(チルドがお勧めだとか)。
最後はりんごを使った料理とか進化形リンゴ飴とか私的にはどうでも良いような情報を紹介。多分これも詳細はHPで紹介されているだろう。
以上、リンゴの使用法その他。リンゴを料理に使用するというのが新しい観点か。個人的には焼肉のタレにリンゴは分かるが、シャンプーにリンゴは知らなかった。もっとも同様の効果は他の酸味のある果物でも可能だと思うのだが、価格の問題でリンゴなんだろう。何だかんだ言ってもリンゴは果物中では結構安い部類に入るのが一番のポイントだったりする。酢豚にパイナップルなんてのが賛否両論あったりするが、酢豚に塩リンゴってのはイメージすると合いそうである。
忙しい方のための今回の要点
・りんごはそのリンゴ酸の特徴などを使用して、多くの食品のみならず、洗剤などにまで加えられている。
・番組提案の新調味料が塩リンゴ。リンゴをおろして塩を加えて5分ほど加熱したもの。これを肉に揉み込んで調理すると、肉が軟らかく旨味が増すのだとか。
・リンゴの保存は呼吸を抑えること、塗れた新聞紙などで包んでからポリ袋に入れ、口を緩く縛って(完全呼吸を止めると死んでしまうという)冷蔵庫などで保管するのが良い。
忙しくない方のためのどうでもよい点
・リンゴって私的には結構好きでよく食べるんですが。私の場合は甘すぎるリンゴは苦手で、酸味と甘味のバランスの良くて歯ごたえもあるふじ系のリンゴが好きですね。ジョナゴールドとかの甘味が強くて軟らかいリンゴは苦手。
・そう言えば以前にプロジェクトXで、ふじのネーミングは富士山でなくて、開発者が山本富士子のファンだったからふじになったと聞いて、ズッコケたことがあったっけ。
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