教養ドキュメントファンクラブ

自称「教養番組評論家」、公称「謎のサラリーマン」の鷺がツッコミを混じえつつ教養番組の内容について解説。かつてのニフティでの伝説(?)のHPが10年の雌伏を経て新装開店。

このブログでの取り扱い番組のリストは以下です。

番組リスト

3/17 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「病気のリスクを事前に見つける!春の健康診断スペシャル」

番組レギュラーの2人が健康診断を受診

 今回は坂下千里子氏と天野ひろゆき氏が健康診断を受けるという番組の職場健康メニューである。

 2人が受けたのは半日ドッグコースで、基本検査に骨密度や胃内視鏡、脳ドックなどのオプションを追加してのもの。まずは基本的な身体測定から始まるが、血液検査で問題発見である。天野氏は肝機能、中性脂肪、LDLコレステロールが引っかかるという中高年フルコース。ASTやALTは肝臓内酵素で、これが血液中に出てくると肝細胞が破壊されているということ。そしてγGTPも高く、天野氏は脂肪肝という診断。これは悪化すると肝硬変から肝臓ガンになる危険がある症状である。天野氏は超音波でも脂肪肝という診断。さらにMRIを調べると内臓脂肪型肥満であることが明らか。なおLDLコレステロールに関しては坂下氏も引っかかっており、甘い物が原因ではとの指摘が。ウォーキングなどの運動を取り入れるのが対策になるという。

 

 

年齢によってオプション検査も受けるべき

 オプション検査の方はまずは内視鏡について。坂下氏が受けているが鼻に麻酔をかけて鼻から入れるタイプ。坂下氏は胃には問題なし。次は坂下氏が骨密度検査を受けている。骨粗鬆症は女性に多いので気をつけた方が良い。下手をすると転倒から骨折して寝たきりになる場合が多い。検査はかかとの部分で検査をしているが、坂下氏は問題なし。女性は閉経後に骨密度が下がりやすいので、閉経後は毎年受けるべきとのこと。

 オプション検査を受ける目安は大腸ガン便潜血検査が40歳以上で毎年。大腸内視鏡検査は50歳以上で3年に1回。胃内視鏡検査は50歳以上で2年に1回。肺がん検査は40歳以上で毎年。乳がん検査は女性の40歳以上が2年に1度。子宮頸がん検査は女性20歳以上で2年に1回。前立腺PSAは男性50歳以上で3年に1回がお勧めとのこと。

 続いて脳ドックだが、MRIで脳梗塞などをチェックしたり、MRAで脳血管の動脈瘤などを検査するという。ちなみに天野氏は脳内にびまん性白質病変という脳の血の巡りが悪くなっている部分が見つかった。脳卒中や認知症の危険因子だという。と言うわけで天野氏の生活改善が番組から提案されて終了。


 以上、人間ドックの紹介です。確かに予防の観点から定期検診は受けた方が良いでしょうね。

 

 

忙しい方のための今回の要点

・坂下千里子氏と天野ひろゆき氏が人間ドッグを受けるという企画。
・天野氏は肝臓の数値が引っかかった。原因は脂肪肝。悪化すると肝硬変から肝臓ガンに至る危険がある。
・内視鏡検査や50歳以上、骨密度検査は閉経後の女性は受けた方が良い。
・また脳ドックなどもオプションにあり。天野氏はびまん性白質病変という血の巡りの悪化が発見された。これは悪化すると脳卒中や認知症につながる危険がある。


忙しくない方のためのどうでもよい点

・私の場合は職場の定期検診がありますが、やはり定年年齢以降は健康診断の受診が減るようです。まあ面倒臭いというのもありますが、コストなんかもなかなかネックになるのでは。

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