教養ドキュメントファンクラブ

自称「教養番組評論家」、公称「謎のサラリーマン」の鷺がツッコミを混じえつつ教養番組の内容について解説。かつてのニフティでの伝説(?)のHPが10年の雌伏を経て新装開店。

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番組リスト

5/12 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「整形・目・脳3人の名医が教える!スマホ&PCとの正しい付き合い方」

スマホから来る身体の不調

 最近はスマホを長時間使用する人が増えており、ある調査によると1日の平均は113分とか。特に高齢者の使用時間が6倍以上に増えているという報告も。この事態に医療関係者からはスマホの使いすぎによる脳過労による脳機能の低下、スマホ老眼、前屈みの姿勢による首の異常などが懸念されている。そこで今回はこれらの専門医にスマホとの正しい付き合い方を紹介してもらう追うという趣旨。

スマホ中毒に要注意

 まずはスマホ依存度のチェックから。○使用時間が1日平均2時間以上、○家でも仕事中でもすぐにスマホを手に取れる状態だ、○疑問が浮かんだ時すぐにインターネットで検索する、○移動時間など少しでも時間が空くとスマホを触る、○家にスマホを忘れると不安で仕方ない、○毎晩寝る直前まで操作している、○着信音やバイブレーションの「空耳」が聞こえることがある の7項目。これの3つ以上当てはまるとスマホ依存の可能性があるというが、私は見事にフルコンプである。

 

 

スマホから来る首のトラブル

 まず登場するのは整形の専門家。被験者を集めて目的を告げずに部屋に置くと、1分もすると全員がスマホを触り出す。この時に問題になるのは姿勢。1日10時間は使用するという男性は首の凝りに困っているとのことだが、頭が突きだした状態でスマホを操作している。これが肩こりにつながっているのだという。これを防止するには姿勢を高くすることで、胸を支えるように腋の下に手を入れて目線を高くすると、首回りの負担が軽減するとのこと。PCの場合はディスプレイの位置を高くするとのこと。さらに長時間使用する時には途中で身体を動かすのも重要。

こういう姿勢はもろに首などの不調の元に

 さらに背中を丸めて操作中の女性は猫背と言われており、肩が巻肩になっていて腰痛や首こりになっているという。さらに神経や動脈が骨や筋肉に圧迫される胸郭出口症候群を発症して腕のしびれなどにつながるという。ここで提案するストレッチが、壁から50センチほど離れて両手を突き出して身体を反らして胸椎をそらすストレッチ。これで巻肩を解消も出来るという。

 なお座ったままできるストレッチとしてボート漕ぎ運動も紹介している。これは手を前に突きだし、手のひらを返しながら肘を締めて後方に引くというまさにボートを漕ぐような姿勢。胸をしっかり反らすのがポイントとのこと。

 

 

スマホ老眼に脳過労

 次に注目するのが目だが、やはり長時間使用する人は目がかすむと言っている。ポイントは目と画面の距離で、近すぎると毛様体筋が緊張することでスマホ老眼になるという。放置すると眼精疲労などにつながるという。

スマホ老眼も増加中


 これを改善する方法だが、100円ショップの老眼鏡だという。選ぶのは度数がプラス2のものであり、これをかけることで目がピンぼけ状態になってピントを合わせようとしなくなるので、この状態で数メートル先を5分間見るだけで目がリラックスするという。なお眼鏡をかけている人はそのままその上にかけるそうな。実際に被験者達が試してみたところ「メッチャ見える」とのこと。目の疲労が和らぐことでくっきり見えるようになるという。

 最後は脳過労。スマホ依存になった高齢者が、言葉が出てこない、書類が書けないなどの認知症のような症状が出始めたという。しかし脳の萎縮が見られなかったのでスマホの使いすぎによる脳過労であると診断したとのこと。前頭葉を中心に血流低下が見られていたという。改善には生活習慣の改善。スマホの使用時間を減らすと共に、歩行などのリズム運動、さらにはしっかりと睡眠を取ると言うことが重要であるとのこと。先の高齢者は3ヶ月で症状が改善したという。なお50~60才に発症が増えているとか・・・ん?思い当たる節が非常にある。


 というわけで今回はかなり強度のスマホ依存であるらしい私(PCを加えると1日の使用時間はほぼ起きている間中である)にはかなり頭の痛い内容。首の凝りやら目の疲れは当然のように思い当たっていたのだが、脳過労まで考えていなかった。そう言えば最近、とみに文書の理解能力や読解に対する集中力が著しく低下していて、まさか認知症の初期?と疑っていたのだが、よくよく考えるとこの症例の方がもろに該当しそう。そもそも慢性の睡眠不足だし・・・。

 

 

忙しい方のための今回の要点

・スマホの使いすぎによる身体のトラブルが増加している。
・まずは首や肩の凝り。前屈みの猫背の姿勢などが良くないという。まずは視線をあげると言うことと、猫背から来る巻肩を防ぐためのストレッチなどを紹介。
・さらに目の疲れによるかすみなども発生。これについては100円ショップの老眼鏡を使用する目の疲労解消法を紹介。プラス2の老眼鏡をつけて数メートル先をボーッと5分ほど眺めるのだという。すると目がピントを合わせることを断念するので毛様体の疲労が解消されるとのこと。
・最後は脳過労。高齢者の認知症に近いような症状が出る場合があり、これの改善にはスマホの使用時間を減らすことに加え、リズム運動(歩行など)、しっかりとした睡眠が重要。

 

忙しくない方のためのどうでもよい点

・何かもろに私の現状を指摘されているようなかなり耳の痛い内容が多かったです。特に目の疲労は激しく、午前中に仕事を集中してすると、午後からは画面が見えないなんて状態が多かったので、とりあえず老眼鏡を試してみるか。

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