教養ドキュメントファンクラブ

自称「教養番組評論家」、公称「謎のサラリーマン」の鷺がツッコミを混じえつつ教養番組の内容について解説。かつてのニフティでの伝説(?)のHPが10年の雌伏を経て新装開店。

このブログでの取り扱い番組のリストは以下です。

番組リスト

5/3 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「新型コロナ!家ごもりが招く不調を自宅で大改善」

 何の目算も補償もないまま、安倍の空疎な空念仏で一方的にお籠もり期間の延長が発表され、いよいよ日本丸ごとインパール作戦状況になってきた。もう既に多くの商店などが限界に近づいており、このまま行けば自粛期間明けまで持ちこたえることが不可能なところが大半になりつつある。しかし政府は未だに大企業への給付や、いつになるやら分からない「Go to travel」とかには巨額の予算をつけても、目の前の感染対策や休業補償には予算をつけないという「超非現実的対応」しか行ってない今日この頃である。

 さてこの不毛なお籠もりを強制される中、こういう生活が続くと必然的に起こるのが体力の低下に伴う体の不調。そこで番組ではそれを調整するためのエクササイズなどを総集編で流している。

 

下半身を鍛えるための運動

 コロナ太りなんて言葉まで巷では出てきているようであるが、どうしても運動不足に陥る。こうなると問題になるのが内臓脂肪の蓄積などによる成人病などの発生や悪化。解消するには有酸素運動が一番有効なのだが、現状は散歩などでフラフラ表を歩いていたら自警団に襲撃されかねないという異常事態。というわけで番組が勧めるのがリズム&ウォーク。

 これは足を上げて腕を大きく振るという室内でも出来る足踏み。足を高く上げることで運動量が上がるという考え。足の筋肉というのはエネルギー消費が大きく、さらには足が衰えると一番運動能力に響くので効果はある運動だと思われる。一番の難点はやっていて面白くないのと、横で見ているとかなり馬鹿っぽく見えることか。

 歩行などに大きく影響するのがお尻の筋肉。これが衰えると転倒につながりやすい。そこでそれを鍛えるエクササイズとしては「大股歩き」を奨励している。大股歩きをすることでお尻の筋肉を中心に下半身の筋肉が大きく動くので非常に効果がある。室内でする場合には歩かずに大股ステップを前後に振り出すだけで効果がある。また座って足を上げ、お尻だけでバランスを取り、キャッチボールなんての非常に効果あるとか(考えてもややキツそうだ)。さらには高齢者などにハーフスクワットを紹介。この時、ひざをつま先よりも前に出さないようすることが重要とか(でないと腰を痛めやすい)。ちなみに西尾氏が体験しているが、フラフラしているのが分かる(やはり彼女は筋肉量不足気味では)。

 

ひざ裏を伸ばす壁ドン

 さらに高齢者向けのアンチエイジングヨガの教室から、高齢者向けのストレッチを紹介。ちなみにこの教室に参加している84才の女性、座った位置から両手だけで体を持ち上げられるという猛者である。

 ポイントはひざ裏の筋肉を伸ばすこと。ひざ裏の筋肉が硬くなってしまうと、運動連鎖といって周辺の筋肉のあちこちの不調につながってしまうとか。チェック方法として仰向けに寝て、ひざ裏にテレビのリモコンが入るだけの隙間の空く人は、ひざ裏の筋肉が硬くなっているとのこと。

 これを解消するストレッチが「壁ドン」。といっても別に女を口説くわけではない。要は壁に手を付いて立ち、足を前後に開いて後ろ足のひざ裏を伸ばすという運動。

 

ファシアを整える時短ストレッチ

 さらにはファシア(筋膜)を整える時短ストレッチも紹介。肩こりなどは僧帽筋の硬直が原因と言われるが、実際には腋の下の前鋸筋が凝ってファシアを通じて僧帽筋に影響している場合があるという。

 これを解消するのが横向きに寝て、腋の下に円筒状の器具(水筒にタオルを巻くなどしても良いとのこと)を入れて、体を前後に転がすというもの。実際に肩こりに悩む被験者が試したところ、両腕がストレッチ前よりもかなり上がるようになって目出度し目出度し。

 腰痛には、うつぶせになってももの下に先ほどの器具を入れ、ひざを曲げ伸ばしするだけで効果があるとか。太ももの前の筋肉をほぐすのだという。ファシアでつながっている腰回りの筋肉にまで影響するとか。なお首こりについては腕で頭を倒すストレッチを紹介している。

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腸のねじれの解消に頭の刺激

 さらには運動不足による便秘解消に腸のねじれを解消するための運動を紹介。これは上半身を左右にひねる腸ほどきマッサージを紹介。腸に刺激を与えることでねじれを緩めるとか。

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 またお籠もりで衰えるのは頭も。それで紹介するのは2バックしりとり。しりとりをしながら途中で「2つ前には何を言った?」ってやるんだとか。しりとりを考えるということと2つ前のことを覚えておくというダブルタスクになるので脳に刺激があるとのこと。

 

 以上、お籠もりによる衰えを防ぐためのストレッチ等を紹介。しかし実際には現在急がれる対策は、仕事が出来ないお籠もりによる経済力の衰えに対する手配なのだが、これについては「お友達だけは徹底して優遇するが、一般庶民は死んでも良いと考えている」という今の超無能で利権の権化のトップを更迭しないとどうにもならない。

 

忙しい方のための今回の要点

・お籠もり生活による体力の低下を防ぐための運動を紹介。
・まず下半身の衰え対策には足を大きく上げる運動と大股でのステップを紹介。
・またひざ裏を伸ばす「壁ドン」ストレッチを紹介。
・ファシアを整えるストレッチとしては器具を使って前鋸筋や太ももの前側を整える方法を紹介している。
・最後は腸のねじれを解消するストレッチと脳を鍛える「2バックしりとり」を紹介。


忙しくない方のためのどうでもよい点

・体の衰えもさることながら、こういう先の展望が見えない生活が続くとストレスの対処が問題になってきます。しかも安倍がテレビに出る度に「お前ら庶民はさっさと死ね」と言っているに等しいですから。まああいつにとっては庶民は自分達のための上納金(税金)を払う程度の人数さえいれば、後はいくら死んでも良いんだろうね。それにしてもそんな政権を選挙の度に支持する日本人が少なくないという現実にとてつもない絶望感を抱かされる。実はそれが一番のストレス。

次回の健康カプセル

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