成人病につながる「沼味覚」とは
今回は肥満や成人病につながるという沼味覚。これはいわゆる濃い味付けであり、これをしていると食欲が暴走して病気一直線だという。
番組では少し肥満が気になっている男女の食生活について観察する。まず60代の女性の方だが、お昼を食べた後にすぐにケーキをパクパク。その上に3時のおやつを摂ってアイスなども食べるという。これは明らかに甘いものに対する依存だという。甘味はマイルドドラッグと言われるぐらい依存性が高いという。これは摂取時にセロトニンが分泌されるからだとか。摂りすぎは中性脂肪が蓄積して動脈硬化などにつながる。
一方の40代の男性の方は唐揚げにタップリと塩胡椒をかけて食べている。この塩味も依存性が高いのだという。これが原因なのかこの男性も血圧がやや高い。このように甘味や塩味は要注意だが、この二つが組み合わさるとさらにエンドレスの恐怖に陥るという。
甘辛に秘められた恐怖と、脱出法
二人とも夕食を見ると典型的な甘辛である。味の種類が変わると組み合わせた時により求めるようになるのだという。塩味は食べ続けると満足感が出るのだが、ここに甘味が入るとリセットされてさらに塩味を求めるようになるのだという。この甘辛輪廻は抜け出せないというのは、そう言えば仏陀とイエスも言ってたな(笑)。
さらにながら食べと言うのは沼味覚を促進する影響があるという。食べたということを脳がキチンと認識していないので食べすぎになるのだという。また加齢、喫煙なども沼味覚になる原因となるという。
ではこの恐怖の沼味覚から抜け出すにはどうするかであるが、ポイントは酸味だという。例えば刺身をポン酢で食べるなど。酸味には素材本来の味を引き出す効果があるので、少ない甘味や塩味で満足出来るようになるのだという。酢やレモンなどを隠し味として使うのが効果的だという。
さらにもう一つは旨味を加えること。出汁を利かせるほど味噌汁の減塩ができるというあれである。冷や奴などは多めにかつお節をかけて醤油は少量にするなどが可能だという。味蕾は一週間から10日で置き換わるので、その間を凌げば甘味や塩味なども敏感になっていくという。さらに香りをうまく使うことも脳の満足感を高める方法だとのこと。
以上、沼味覚について。確か以前に同じネタを「デブ味覚」と呼んで放送していた記憶が・・・と思ってバックナンバーをひっくり返してみたら、やっぱりあった。
この時にはデブ味覚を克服するために、旨味に対して敏感になるという結論だったのであるが、今回はそれにさらに酸味を加えているのが新味。なお私の場合もやはり甘辛輪廻は要注意ですが、ソースなどについてはあまり使う方ではありません。正直なところ塩味が多すぎると気分が悪くなるので、その代わりにうちはポン酢はかなり使います。そう言えば最近やけに酸っぱいものが欲しくなることが増えたのはそういうこともあったのか? まさか妊娠のわけもないし(笑)。
忙しい方のための今回の要点
・濃い味付けを好む人は食欲が暴走して肥満や成人病になりやすく、これを沼味覚と命名して警告している。
・甘味は摂取するとセロトニンが分泌されるので依存しやすく、マイルドドラッグなどと言われているという。また塩味も同様に依存性が高い。
・しかも甘味と塩味を組み合わせると、味がリセットされて際限なく食べることになる可能性があるという。
・沼味覚改善のためには、酸味を利用すること。酸味は素材の味を引き出すので酸味を加えることで甘味や塩味を抑えることが出来る。また同様に旨味にも塩味などを抑える効果がある。
忙しくない方のためのどうでもよい点
・甘塩っぱいは恐いというのは仏陀とイエスが「聖☆おにいさん」の中で警告してます(笑)。確かにこの輪廻は陥ってしまうとなかなか抜け出せない。だけど甘塩っぱいって結構和食の基本味付けなんですよね。おせち料理なんてそんなのばっかり。
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