教養ドキュメントファンクラブ

自称「教養番組評論家」、公称「謎のサラリーマン」の鷺がツッコミを混じえつつ教養番組の内容について解説。かつてのニフティでの伝説(?)のHPが10年の雌伏を経て新装開店。

このブログでの取り扱い番組のリストは以下です。

番組リスト

2/25 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「つらい股関節の痛み・違和感 名医が教える!最新の予防・改善法」

知らない間に悪化しやすい股関節のトラブル

 知らない間にトラブルを起こしていることが多いのが股関節。ちょっとした違和感を放置したがために悪化し、寝たきりになるなんて可能性も。今回はその股関節のトラブルの解消につながるストレッチを紹介するという。

年齢と共に股関節にトラブルが発生しやすい

 股関節のトラブルは運動不足で筋肉が固まるから変形性股関節症まで様々である。変形性股関節症になると軟骨が磨り減って骨が変形してしまう。原因は老化以外に使いすぎやら選定性のものもあるという。

 まずは股関節の機能低下を調べる簡易テスト。ツーステップテストといい、できる限りの大股で2歩歩いてみるというもの。ぐらついたらやり直しである。この距離が身長の1.3倍以上なら問題なし、0.9未満なら社会生活に支障があるレベルの低下とのこと。

 

 

変形性股関節症を改善するための3Dジグリング

 では機能低下していた場合の解消法であるが、ここで紹介されるのが3Dジグリングというストレッチ。軟骨が磨り減って人工股関節の手術を検討していた患者が、これを行うことで股関節の痛みから解放されたという。その方法のポイントは股関節を立体的に動かすこと。滑液を潤滑させることで関節の動きが滑らかになるのだという。

 番組では股関節の違和感に悩む被験者2人が登場。1人は社交ダンスによる酷使で骨に出っ張りが出来てしまってい男性と、運動不足による筋力低下で骨盤が後に倒れることで股関節の痛みが出ている女性である。なお痛みがある時は安静にする人が多いと思われるが、これが落とし穴だという。動かさないことで筋力が低下し、余計に症状が悪化していくのだという。

 さて3Dジグリングの方法だが、背筋を伸ばして足を肩幅に広げて立ち、両手を股関節の付け根(腰ではない)に添える。そして両膝と股関節をやや深く曲げで腰を落とし、骨盤をゆっくりと回すのだという。10回転させたら、次は方向を変えてもう10回である。股関節の滑液を循環させると共に太ももの筋トレにもなるという。また滑液には軟骨を養う成分があるので、これを繰り返すと軟骨の再生も期待出来るかもという話。

 

 

最新の人工関節置換手術

 なおこれでも改善しない場合には人工股関節手術となる。今までは大臀筋を切っての手術のために患者の侵襲が大きかったのだが、最新の手術方法として筋肉を切らずに避けて隙間から手術をする手法が開発されたという。回復が早いために10日で退院出来るという。実際に両股関節を置換した女性が3ヶ月後にはテニスが出来るようになったという例を紹介している。この手術は現在40%の整形外科で行われているので、病院に相談とのこと。後は手術を行わない方法としてはヒアルロン酸注入があるが、これは4週間ごとに行う必要がある。


 以上、股関節のトラブルへの対処について。特に老化が進行してくると股関節のトラブルが発生しやすいので要注意。さらに骨粗鬆症でも起こっていたら覿面に問題が発生する。なお私もあまりに酷使しすぎた翌日などは股関節に痛みが出ることはある。実際に3Dジグリングを実践してみると、確かに股関節がほぐされたという実感がある。

 ただ私の場合、これをやっても股関節に痛みは出ないのであるが、ひざの方に痛みが出るようである。どうも私の場合は股関節以前に既にひざにトラブルを抱えている模様。以前に変形性ひざ関節症の対策も紹介されていたので、そちらも実践した方が良さそう。なお一番根本的な問題は明らかに過剰すぎる体重にあるのは明確なのだが・・・。

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忙しい方のための今回の要点

・股関節の違和感を放置すると、軟骨が磨り減って骨が変形する変形性股関節症になる危険がある。
・股関節の機能の簡易テストとしては、できる限り大股で2歩進み、それが身長の何倍になるかを測定する。1.3倍以上が問題なしで、0.9倍以下だと社会生活に問題のあるレベルの機能低下である。
・股関節の機能回復の方法として、腰を落として骨盤を回転させる3Dジグリングを紹介。これで滑液を循環させることで股関節の動きを滑らかにするのだという。
・これでもダメな場合は人工関節手術を検討する。現在は筋肉を切らずに避けて隙間から置換する侵襲の少ない手術法が開発されている。


忙しくない方のためのどうでもよい点

・やっぱり年齢と共に足腰周りにトラブルが出てきます。しかもコロナ以降のお籠もりによる運動不足での下半身の筋力低下がそれに拍車をかける。根本的に生活を立て直す必要があるのだが、問題はその気力が出ないこと。

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