教養ドキュメントファンクラブ

自称「教養番組評論家」、公称「謎のサラリーマン」の鷺がツッコミを混じえつつ教養番組の内容について解説。かつてのニフティでの伝説(?)のHPが10年の雌伏を経て新装開店。

このブログでの取り扱い番組のリストは以下です。

番組リスト

2/18 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「放っておくと一大事!ホントは怖い"鼻づまり"」

鼻づまりの原因について

 今回は悩んでいる人が多いという鼻づまり。かく言う私もアレルギー性鼻炎のためにエバスチンと出会うまでは、永らく鼻が詰まったままだった。この鼻づまりであるが、目の奥や脳に近い部位だけに、放置していると場合によっては視力の低下や激しい頭痛などの恐ろしい症状につながる危険もあると言う(そこまで行かなくても、慢性的に鼻が詰まっているという状態は、生活の質やパフォーマンスに影響がある)。今回はそのような鼻づまりの原因と最新治療について紹介する。

鼻づまりで悩む人は意外に多い

 番組では例によってお約束のように鼻づまりに悩む3人が登場する。各人の鼻について専門医の診断を受けたところ、まず全員に共通であったのは鼻中隔湾曲症。これは外的な衝撃や骨の成長におけるバランスの崩れなどで、鼻の穴の左右を区切る隔壁である鼻中隔が歪んで片方の鼻の穴が狭くなって通りが悪くなる症状。慢性的に片側の鼻だけが詰まっていると言う場合はこの症状が多いという。

 

 

副鼻腔炎などの治療法

 さらに1人はそれに加えて鼻粘膜にアレルギーが原因と見られる腫れが見られており、それが鼻づまりを引き起こしていた。生活環境から推測してペットアレルギーの可能性が高いという。猫飼いや座敷で犬を飼っている場合は要注意に思われる。もう一人は副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)を患っていて、かなり大量の膿が溜まっている上に、鼻ポリープ(鼻茸)も発生していた。

 副鼻腔炎のチェックとしては 1.鼻づまりが1週間以上続いている 2.明らかに片側が詰まっている 3.喫煙をしている 4.花粉症がひどい 5.黄色い鼻水が出る 6.ニオイが分からない 7.ぜんそく持ちである の2個以上が当てはまると副鼻腔炎の可能性が高いという。特に黄色い鼻水が出るというのはかなり可能性が高くなるとのこと。このような場合はまずは抗生物質による治療が第一選択にあるが、それでも症状の改善が見られない場合には手術が考えられるという。

マイクロデブリッター(出典:なかのクリニックHP)

 手術についてはマイクロデブリッターという回転するカッターを取り付けた吸引器を用いて、鼻茸をカットして吸引したり、副鼻腔に蓄積した膿を吸い出すなどの措置が行われる。また目や脳に近い部位なのでマイクロデブリッターの位置をナビゲーションシステムで確認しながら行うという。番組では重度の鼻づまりを患っていた患者の手術の様子を紹介していたが、手術は全身麻酔の元で行われて、2時間ほどで終了とのこと。3~4日の入院で行える手術であり、これで患者は今まで体験したことのない爽快な鼻の通りを体験している。ただしやはり再発することもあるので、その辺りは定期的な検査が必要なようである。

 

 

 以上、鼻づまりについて。私もこれにはかつてかなり悩まされた。今はエバスチンのおかげで鼻が通るようになったので、確かにこれだけで大分世界が変わった感がある。侮れないのは鼻のつまりによるパフォーマンスの低下。やはり酸欠につながりやすいので頭がスッキリしなくなるという症状が発生しやすいです。あまりに鼻づまりが長引く場合はやはり専門医の診断を1度受けた方が良いでしょう。なお鼻中隔湾曲症は私もあると言われました。ただ治療が必要なレベルではないと。実際にエバスチンのおかげで現在は通常時は鼻は両方とも通っています(就寝時には片方が詰まることが多いが)。

 

 

忙しい方のための今回の要点

・鼻づまりに悩む人は多いが、目や脳に近い部位だけに、下手すると視力が落ちたり頭痛につながったりする例もある。
・番組では鼻づまりに悩む人の症例を見たが、全員に共通していたのは鼻孔の中央の仕切りが歪む鼻中隔湾曲症。さらにペットアレルギーや副鼻腔炎に鼻ポリーフなどの事例があった。
・黄色い鼻水が出る場合は副鼻腔炎に注意。その場合は抗生物質治療が最初だが、改善しない場合は手術も考えられる。
・最新の鼻の手術は、マイクロデブリッターという回転カッターで患部をカットして吸い出すという施術が行われる。3~4日の入院で実施出来るとのこと。


忙しくない方のためのどうでもよい点

・手術の映像と言えば、やはり目を背けたくなるような映像が多いのですが、なんかマイクロデブリッターでの手術は見ていて爽快な感じでしたね(笑)。無用なポリープをバスバスと切り取っていくので。

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