教養ドキュメントファンクラブ

自称「教養番組評論家」、公称「謎のサラリーマン」の鷺がツッコミを混じえつつ教養番組の内容について解説。かつてのニフティでの伝説(?)のHPが10年の雌伏を経て新装開店。

このブログでの取り扱い番組のリストは以下です。

番組リスト

7/4 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「知っておきたい胃の知識」

胃に対する常識について

 胃は様々なメッセージを発するために「おしゃべり臓器」と言われているとか。夏になると何かとトラブルの多くなる胃であるが、その胃についての情報を紹介。

 胃は言うまでもなく食べ物を消化するための臓器で、空腹時にはこぶし大の約200ccだが、満腹になると最大で4リットルと20倍にもなるという。筋肉の袋で蠕動運動で胃液と食べ物を混合して消化して腸に送り出す。

 健康な胃壁はヒヨコの足跡のような血管が見えるという。しかしこれが胃炎などになるとこのヒヨコの足跡が見えなくなってしまうという(多分私はそうだろう)。また冷たいものを取り過ぎた時は、胃は動きが遅くなるという。だから冷たいものを取り過ぎると胃がもたれるのだとか。どうしても冷たいものを取りたい時は、食前食後を避けるべきだという。

 

調理法で変わる消化の良さと食後の注意

 また魚の調理法によって消化の良さは変わるという。一番消化によいのは刺身で、焼き魚は加熱によってタンパク質が変性して硬化するので消化に悪いという。そして煮魚は加熱が焼き魚よりも弱いので消化に問題はないという。さらに炭水化物は消化されやすく、次がタンパク質で、脂質は一番消化されにくいとのことで、胃が弱ってる時にはうどんやおかゆというのは正解とのこと。ちなみに新MCの坂下千里子氏が「焼き魚を食べると胃がもたれる」と言っていたが、私も同様のことは感じていた。これが原因か。

 さらに食後の姿勢としては、右側を下にして横になると胃酸がゲップなどと共に逆流して逆流性食道炎になることがあるので注意とのこと。左側を下にして横になると、胃の上の胃底部というところの膨らみに食べ物が収まるが、逆にするとここに空気がたまってしまうのだという。逆に覚えている人が多いのではというが、実は私も逆に覚えていた。番組参加者も全員逆である。なお逆流性食道炎の一番の原因は食べ過ぎ太りすぎである(典型的なデブの病気の一つ)。

 

胃がんの原因となるピロリ菌

 胃の病気で一番怖いのは胃がんだが、ピロリ菌が胃がんの原因になるといわれている。ピロリ菌の感染者は日本人の4人に1人とのこと。ピロリ菌は運動性が非常に高く、人のサイズだったとしたら、100メートルを14秒で泳ぐトップスイマーだとのこと。これは胃酸から逃げるためだという。

 ピロリ菌の悪影響はまずウレアーゼという酵素で周囲の胃酸を弱めてしまうこと。これで胃に負担をかけることになる。さらに問題は胃の粘膜細胞を壊すことで胃酸が胃壁に触れるので胃炎や胃潰瘍を起こし、さらには胃がんにつながるという。呼気検査や血液検査で診断出来、薬で除去出来るという。


 以上、胃についての常識。なお私は胃は間違いなく悪いです。今まで2回ほど激痛で救急車に乗る羽目になり、その度に胃がかなり荒れているとの指摘を受けています。どうもストレスがもろに胃に来るタイプのようで、昨今の高ストレス下ではまたも胃がかなり荒れてきている模様(最近も食後に胃が非常に重い)。

 

忙しい方のための今回の要点

・胃に対する常識を紹介。
・胃は蠕動運動で食べ物を胃酸と混ぜて消化するが、冷たいものを取り過ぎるとその蠕動運動が低下するので、胃がもたれたりする原因となる。
・また魚は加熱することでタンパク質が変性して硬くなるので消化しにくくなる。だから刺身がもっとも消化がよく、高温で調理する焼き魚は消化が悪くなるという。
・食後に右を下にして横になると、ゲップと共に胃液が逆流して逆流性食道炎を起こすことがあるので注意。なお食べ過ぎと太りすぎが最大の原因となる。
・胃で注意すべきはピロリ菌。ピロリ菌は胃酸を弱める上に粘膜細胞を攻撃することで胃壁を荒し、それが胃潰瘍や胃がんの原因となる。呼気検査や血液検査で診断出来るので、薬で除去が可能である。

 

忙しくない方のためのどうでもよい点

・今回から新MCに変更とのことで番組の雰囲気がどことなく変わった。いかにも一癖あった筧氏から、妙な爽やかさのある石丸幹二氏への変更ということで、どことなく番組が軽くなったような・・・。

次回の健康カプセル

tv.ksagi.work

前回の健康カプセル

tv.ksagi.work