教養ドキュメントファンクラブ

自称「教養番組評論家」、公称「謎のサラリーマン」の鷺がツッコミを混じえつつ教養番組の内容について解説。かつてのニフティでの伝説(?)のHPが10年の雌伏を経て新装開店。

このブログでの取り扱い番組のリストは以下です。

番組リスト

9/3 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「もう悩まないで!水虫・尿もれ 人に言いにくい身体のお悩み解決」

実は4人に1人が患う水虫

 今回は人に言いにくい身体の不調と言うことで、水虫と尿漏れの二本立て。

 まず水虫だが、これは4人に1人が患っているという。水虫の検査は足の角質を少し取って顕微鏡で見るだけで分かるという。ポイントは白癬菌がいるかどうかであり、角質に白癬菌が入り込んで増殖したのが水虫である。免疫が排除しようとして炎症を起こすのでかゆみが生じるのだという。

水虫で悩む人は意外に多い

 冬になると活動が収まるので治ったと思ってしてしまう人も多いが、実は休憩しているだけで夏になるとまた増殖して痒くなるという。それを繰り返している内に段々とかゆみを感じなくなってきて、こうなると白癬菌に取っては快適な環境の誕生だという。この状態だと歩く度に白癬菌を撒き散らすことになってしまう。

 また水虫は足だけがなるわけでなく、皮膚のどこでも白癬菌がつけば発症する。身体などにつくとタムシになる。湿疹やじんましんのように見えることがあるが、薬を間違うとより悪化することがあるので皮膚科の治療を受けるべきと言う。

 

 

女性に多い尿漏れの原因

 さて尿漏れだが、女性に多いのは力を入れた時や笑った時に尿漏れが起こるという小支城。この原因は骨盤底筋が弱ることによって、お腹に力を入れた時に膀胱が下がってきてしまうぐらぐら尿道になってしまうのだという。それによって尿道が開いてしまう腹圧性尿失禁になるという。

 またインナーマッスルの弱体化で骨盤内で膀胱が動くことで、尿意が暴走する切迫性尿失禁という状態もある。これはトイレに行こうと思った時には間に合わないという状態になる。これについてはウォーキングなどでインナーマッスルを鍛えると良いと言う。

 尿漏れを防ぐためには、尿意を的確に把握して尿漏れした時よりも早い段階での尿意の時にトイレに行くのがポイントだという。また腹圧性尿失禁には骨盤底筋を鍛えるトレーニングを勧めている。椅子の上に丸めたバスタオルを置いて座り、タオルをお尻で挟むイメージでお尻を締める。これを5秒力を入れて緩めるを10回ずつ、朝昼晩に行うのだとか。

 なお男性の尿漏れについては、老化で尿道が緩んできて排尿後に尿道に尿が残る場合があるのが原因だという。時間をかけて出し切るのがポイントで、座ってやや前屈みで排尿するのが良いという。なお膀胱には精神状況が反映するので、リラックスすることが重要であるという。

 

 

 以上、結構悩んでいる人は多いが、あまり言いにくい病気である水虫と尿漏れについて、後はこの類いの病気と言えば痔ぐらいだろうか。やはり不潔さを連想させる病気と下の病気はあまりオープンにはしにくいところがある。

 ちなみに私も足の皮膚が角質化していたりするのだが、皮膚科に見てもらったところ「水虫ではない」とのこと。水虫については今は亡きうちの親父がひどい水虫で(だから私もうつれたかと思ったんだが)、爪水虫まで発症して飲み薬まで使用して1年がかりで治療しました。なお水虫のたちが悪いところは、家庭内に患者がいたら順繰りで白癬菌が回ってしぶとく再感染することがあること。Gの対処と一種で、ご近所丸ごとバルサンするような感じでの対処が必要な模様。なお私の足については、要するに体重が重すぎて足の裏に負担がかかりすぎているのだとか。これはこれでたちが悪い。

 ちなみに尿漏れについては、番組ゲストの 氏が言っていたのと似たようなものです。どうしても老化してくるとあちこちと締まりが悪くなるようです。生前に志村けんがよくネタにしていたが「最近キレが悪いのよ・・・」ってやつ。若い頃のように一気にスッキリと出るというようにはいかなくなってくる。年を取ってくると男性はある時点で嫌でも実感するようになります。

 

 

忙しい方のための今回の要点

・日本人の4人に1人は患っているという水虫は、皮膚の角質で白癬菌が繁殖することで発生する。皮膚科で検査すると菌がいるかどうかはすぐに分かる。
・免疫が反応することでかゆくなるのだが、夏はかゆみが増して、冬になると鎮まるという特徴があるので、治ったと思って治療を止めてしまう人も多いという
・放置すると爪に感染した爪水虫などになる場合がある。また足だけでなく皮膚のあちこちに感染することがあり、湿疹などと間違いやすい。
・女性の尿漏れは骨盤底筋の弱体化によって膀胱が腹圧で変形することによる腹圧性尿失禁が多いという。
・これの対処は骨盤底筋を鍛えるトレーニングで改善させる。


忙しくない方のためのどうでもよい点

・恥ずかしかろうと、体裁が悪かろうと、病気は病気ですから治療するしかないんですが。なかなかそうもいかないのが人間ってやつです。私も初めて痔を患った時には、「まさか」の気持ちがあったせいで治療が遅れ、かなり悪化してうずき出してから病院で手術となり、七転八倒の思いをする羽目になりました。
・ちなみに、痔が「かなりありふれた病気である」ことを知ったのはその後です。実は男女問わず隠れ痔主は多いとか。またタクシー運転手や競輪選手の職業病とか。
・なんてこともありますので、とにかく何でも早期にキチンと治療です。

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