教養ドキュメントファンクラブ

自称「教養番組評論家」、公称「謎のサラリーマン」の鷺がツッコミを混じえつつ教養番組の内容について解説。かつてのニフティでの伝説(?)のHPが10年の雌伏を経て新装開店。

このブログでの取り扱い番組のリストは以下です。

番組リスト

4/7 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「足の疲れ・痛み・腰痛・肩こりも 不調の原因は「足裏」にあり!」

身体のトラブルにつながる扁平足

 足のアーチが崩れた状態がいわゆる扁平足。これはあらゆる足のトラブルから腰痛や肩こりにまでつながるという。足は多数の骨から形成されており、そのために少しの衝撃でバランスが崩れて変形してしまうことになるという。今回は足の専門医が足のチェックを実施する。

出典:恩賜財団済生会HP

 まずは専門家が商店街を散策しながら足の裏に問題のありそうな人をチェック。すると目をつけたのは店で働いている女性。立ち方が気になったという。足の軸が斜めにずれているのだという。その立ち方だけでひどい扁平足と判断したが、実際に土踏まずが全くない状態の足。この状態になると足の軸が崩れるのだという。本人申告によるとくるぶしに痛みを感じるとのこと。これは足のアーチが崩れることで脛の骨が内側にずれ、その結果としてくるぶしの筋が不自然に伸ばされて痛みにつながっているのだという。また腰にも痛みがあるとのことで、これも足のアーチによるクッション効果がなくなり、衝撃がひざや腰にかかっているからだという。足のアーチ崩れの原因は長時間の立ち仕事だという。

 

 

アーチの崩れ予防の筋トレとチェック法

 そこでアーチの崩れを予防するための筋トレを紹介。まずは後脛骨筋を鍛える筋トレ。後脛骨筋はアーチにつながる筋肉なので鍛えるとアーチを引き上げられるという。その筋トレは立ったまま足裏を床にベッタリ着け、そこからかかとをあげて10秒キープを5回というもの。さらに足裏筋トレ。これは内在筋を鍛えるもの。足裏を床に着けたまますべての指をそらし、かかとが浮かないように親指だけを下ろす。足が攣らないように気をつけて左右10回ずつ行うとのこと。内在筋が鍛えられるとアーチのクッション機能が強まるという。

 次にチェックしたのは足裏にタコのある男性。タコができるのは、アーチが崩れて指が内側に向くことで圧力がかかるからだという。

 アーチ崩れのチェック方法として靴裏の減り方があると言う。アーチが保たれている人はかかとの後のやや外側がすりへるが、これ以外の外側が減ったり、内側が減ったり、左右でバランスが違ったりという人はアーチが崩れているという。アーチが崩れると骨が傾いたりして歩き方が変わるので、靴底の減り方に出るのだという。なお足底腱膜炎という病気があるが、これはアーチが崩れることで足裏が直接衝撃を受け、足裏の筋肉の膜に小さな断裂や炎症が起こる病気だという。

 

 

アキレス腱の硬さもアーチの崩れの原因に

 さらにチェックを継続。次の男性は8時間以上立ちっぱなしという男性。足をチェックすると外反母趾が。これは足裏のアーチが崩れることで親指が小指側に曲がるのだという。さらに親指が外に回転すると圧力で巻き爪になって痛みが出るという。この原因だが、立ち仕事だけでなくアキレス腱の硬さである。実際に先ほどの男性に両足のかかとを着けてその場でしゃがんでもらうと、前に重心がかけられないために腰を落とせない。アキレス腱が硬いと脛が前に倒れにくいせいで、歩行時に足裏に負担がかかってアーチが崩れるのだという。

 対策としてはアキレス腱伸ばしのストレッチ。壁の前に立って両手を壁に当て、伸ばしたい足を後に引いて、後ろ足が壁と垂直になるようにすると、前の足のひざをゆっくりと曲げて、30~60秒キープ。これを左右5回ずつ。


 以上、いわゆる扁平足の解消法。私も子供の頃にかなりひどい扁平足だったのだが、意図的に運動することでいくらかは改善した。とは言うものの、今でも長距離を歩くと足裏にかなり激しい痛みが出ることがあり、いわゆる足底腱膜炎というのを発症する模様。実際にかかとのところが痛すぎて足を地面に着けなくなったこともある。

 なお私の場合は足に負担が大きい理由は、明らかに重すぎる体重にあるので、結局は私が健康になろうと思うとまずは体重を減らすというのが常に第一課題として浮上することとになるわけである。

 

 

忙しい方のための今回の要点

・足は多くの骨で構成されているために、衝撃などでバランスが崩れて変形、アーチが崩れた扁平足になりやすいという。
・扁平足になると脛の骨が内側にずれることで、くるぶしの腱が伸ばされて痛みが出たりすると言う。
・さらに足裏で衝撃を吸収出来ず、ひざや腰に衝撃が伝わることによる不調も現れる。
・また足裏のタコはアーチが崩れることによるという。
・解消法として後脛骨筋や内在筋を鍛える筋トレを紹介。
・また靴底の減り方をチェックして、かかとの後ろのやや外側が減っていると正常、それ以外はアーチ崩れの可能性がある。
・アーチ崩れの原因は長時間の立ち仕事などがあるが、アキレス腱が硬いことも原因となる。
・これに対してはアキレス腱のストレッチが有効。


忙しくない方のためのどうでもよい点

・足のアーチの崩れは覿面に歩いた時の足の疲れやすさに直結するので、扁平足は出来れば矯正しておきたいところです。私は運動不足になると、段々と足のアーチが崩れてくる傾向がある。

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3/31 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「ドクターが私生活を大公開!春に実践したい!名医の健康法」

医師が実践する健康法

 春は何かと体調を崩しやすい時期だが、今回は医師が自ら実践している健康法を紹介してもらって参考にしようという内容。

 最初に登場するのは、胃腸トラブル治療のエキスパートという国立消化器・内視鏡クリニック院長の吉汲祐加子医師。20代の頃から体型が変わっていないという彼女はかなりストイックな生活を送っているとか。朝6時に家を出るとホテルのプールで水泳するのが朝のルーティンとか(1キロ泳ぐらしい)。朝一の30分ほどの有酸素運動で代謝が上がって胃腸も元気になるとか。しかし朝から水泳は無理と言う人(ほとんどがそうでは)ウォーキングなどでも良いとのこと。帰宅すると朝食だが忙しいのでお手伝いさんに依頼(これも一般人には無理)。内容は食物繊維が豊富な玄米や生野菜に、腸内環境を整える味噌や納豆など。

朝から水泳は非現実的なので、せいぜいウォーキングでしょうか

 8時半になると自宅併設のクリニックでの診察が始まるが、診察室には音楽を流してリラックスするように心がけているという。これで腸の活動が良くなると言う。昼にランチを摂ると自室で30分の昼寝。これで効率アップという。夕食は午後6時で鍋物が多いという。キノコや野菜がメインとのこと。なお楽しんで仕事をするというのがポイントとか。夕食後はヨガで身体をほぐし、瞑想で自律神経を整えるのだとか。生涯現役で働き続けるために頑張っている・・・とのことだが、こんな生活は私にはいろいろな面で到底無理。まず本業その他で忙しすぎるし、これだけ生活に金をかけることも出来ない。

 

 

肝臓を労る生活に快眠のための心得

 次は武蔵の赤十字病院の副院長で消化器内科部長の黒崎雅之医師。肝臓治療のエキスパートだという。肝臓の健康を保つために栄養や運動を数値化しているという。朝はなるべく歩くようにしてそれを記録しているという。これは脂肪肝の予防に良い。さらに体重をスマホに細かく記録しているという。また仕事帰りの運動も数値化している。

 朝食にはスムージーを利用とか。なお肝臓に良い食事は栄養のバランスの良い食事で、たんぱく質をしっかり摂る必要があるという。またアルコールを摂る時はしっかり食事をすること、またビタミンを摂ることが重要という。また水分をしっかり摂ることが重要であるという。

 最後は眠りの専門家、眠りと咳のクリニック虎ノ門院長の柳原万里子医師。熟睡のためのポイントとして部屋は寝る1時間前は間接照明だけにしているという。さらに帰宅後にはノンカフェインのハーブティーで自律神経を整える。なおお酒は眠りを浅くするので翌日に影響しない日にすること。それでも飲みたい時にはお酒代わりにリンゴ酢を炭酸で割って飲んでいるという。

 また寝室であるが照明器具がついておらず真っ暗である。カーテンは薄手のものだけにして朝になると光が自然に目に入るようにしている。これで目覚めが良くなると言う。

 

 

 以上、名医が行っている健康法とのことだが、金のある医師だから出来ると言う内容も少なからずという印象。なお医師はすべて健康に気をつけているかというとそうでもなく、医者の不養生という言葉もあるように不健康な生活を送っているような医師も実際には少なからずいるという。

 正直なところ私個人としてはあまり参考になる話はなかった(吉汲医師のように金と暇をかけた生活は出来んし、寝る直前までPC作業をしているので柳原医師のような生活は無理)が、黒崎医師のとにかく何でも数値化するというのは共感出来た。正直なところこれは理系の特質の1つで、とにかく数値化すれば数値をなんとかしようという発想になるのが理系の習性。まさに以前にガッテンで紹介された「測るだけダイエット」なんてのもこの発想。というわけで持病が悪化していよいよ後がなくなっている私も、まさに現在この数値化して記録を残すという生活を実践中である。

 

 

忙しい方のための今回の要点

・医師が自ら実践している健康法を紹介。
・最初の医師は朝の運動、昼食後の昼寝、そして夕食後のヨガなどを実践、さらに胃腸に良い繊維質のものを中心の食生活を実践。
・二人目の医師は運動や体重などの生活を数値化して残すことを心がけていた。
・三人目の睡眠の専門医師は、就寝1時間前から部屋は間接照明で暗くして、寝室は照明のない真っ暗な部屋。朝は薄いカーテンで表の光が入ってくることで目覚めるようにしていた。


忙しくない方のためのどうでもよい点

・まあ参考になると思う人は参考にしてください。上でも言ったように私には実践不可のものが多くて参考にはならなかった。

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3/24 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「筋肉は何歳でもつけられる!コツコツできる"貯筋術"」

寝たきりを防ぐための筋トレ

 将来の寝たきりを防ぐなど、生活の質を向上させるのに重要なのが筋肉。さらに筋トレが成人病を予防するとの話もある。今回は初心者でも生活に取り入れやすい筋トレを紹介するという。

 筋肉は30代から減少し、何もしないと50代くらいから急激に減少し、放置するとロコモティブシンドロームに陥り、寝たきりにつながることもあると言う。最初には筋量の簡単なチェック。椅子から片足で立ち上がってその姿勢を3秒キープ出来るかを見る。これができないと下半身の筋力が低下しているということであり、下半身の筋肉は全身の60%を占めるので、全身の筋力が低下していると考えられるという。

 最初は最近身体の不調が現れてきているという被験者に家の中でできる筋トレを紹介。ここでまさに筋肉達磨の照英氏が登場するのだが、まあそれはどうでも良いこと(笑)。

 

 

家庭内でできる簡単筋トレ

 まず食事前にできる簡単スクワット。足全体に自重をかけながら、3秒かけて座りと立ちを繰り返すだけ、これを朝昼晩で10回の3セットを行う。これで大腿四頭筋が鍛えられるという。なお照英氏からさなら筋トレとして背筋を伸ばして食事をするという方法が提案。これで肩甲骨を動かすための菱形筋が鍛えられ、肩こりを防ぐのだという。

まずは椅子を使ったスクワット

 次はリビングで椅子などの背に手をついて、かかとをあげてはストンと落とすかかと落とし。これはふくらはぎのヒラメ筋や腓腹筋を鍛えるという。これらは階段を登ったり踏ん張る時に重要な筋肉で、さらにここを鍛えることで第二の心臓を強化して心臓を助けることが出来るようになるという。なおこれがキツい場合は照英氏からのアドバイスとして、かかとで何かを踏んでやるのだとか。

そしてかかと落とし

 さらには掃除機を使った筋トレも。掃除機を押し出す時に腕を伸ばしきり、引く時には肘が90度になるようにするのだという。これで上腕二頭筋と三頭筋が鍛えられて腕が引き締まるという。

 次は寝室で腹筋を鍛える。ベッドで頭を上げきらずにへそを見る程度に上体を上げて10秒キープこれを寝る前に3セットとのこと。腹筋を鍛えることで内臓が正しい位置にキープされ、内臓の代謝が良くなるという。ここで腹筋がキツいヒトは太ももに手を当てて滑らすと言う方法を照英氏が紹介。

 

 

尿漏れ防止筋トレと筋トレと相性の良い食材

 なお尿漏れ防止に骨盤底筋を鍛える運動を提案。ベッドで仰向けになって両足を肩幅に開いてひざを立て、ここで肛門を締めて息を吐きながらお尻を持ち上げて10秒キープするという方法を5回繰り返すのだとか。

 最後は筋肉を付けるのに良い食材。しいたけはたんぱく質の合成を促進させるビタミンDが多いのでたんぱく質と組み合わせると有効だという。また味噌汁のアミノ酸やうまみ成分は筋肉を修復する働きがあるという。また豚肉よりは鶏肉の方が良いし、サラダにブロッコリーを加えると効果があるという(ビタミンDとたんぱく質を含む)。


 生活に取り入れるということで、本当に取り組みやすい筋トレを提案してきた。いずれも本格的なものとはほど遠いが、とにかく身体を動かす習慣のない人(それに高齢者など)はまずこれからということだろう。実は私もまずこのレベルから開始しないといけない状況である。

 

 

忙しい方のための今回の要点

・30代から筋肉は落ち始め、50代から急激に低下する。高齢になってから寝たきりを防ぐことなどを考えると筋トレが重要である。
・今回は家庭で手軽に出来る筋トレとして、食卓でのスクワット、リビングでのかかと落とし、掃除機を使った筋トレにベッドでの腹筋、さらに骨盤底筋の筋トレを紹介している。
・また筋肉を付けるのに良い食材はしいたけ。しいたけのビタミンDはたんぱく質の合成を促進させるので、たんぱく質と組み合わせると良い。また両方を含むブロッコリーは効果的。


忙しくない方のためのどうでもよい点

・確かに50代から恐ろしい速度で筋肉量が低下しているのを感じています。特にそれとコロナお籠もりが相互作用で私の筋肉量は現在は惨憺たるもの。やはり筋トレは必要なようで。

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3/17 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「病気のリスクを事前に見つける!春の健康診断スペシャル」

番組レギュラーの2人が健康診断を受診

 今回は坂下千里子氏と天野ひろゆき氏が健康診断を受けるという番組の職場健康メニューである。

 2人が受けたのは半日ドッグコースで、基本検査に骨密度や胃内視鏡、脳ドックなどのオプションを追加してのもの。まずは基本的な身体測定から始まるが、血液検査で問題発見である。天野氏は肝機能、中性脂肪、LDLコレステロールが引っかかるという中高年フルコース。ASTやALTは肝臓内酵素で、これが血液中に出てくると肝細胞が破壊されているということ。そしてγGTPも高く、天野氏は脂肪肝という診断。これは悪化すると肝硬変から肝臓ガンになる危険がある症状である。天野氏は超音波でも脂肪肝という診断。さらにMRIを調べると内臓脂肪型肥満であることが明らか。なおLDLコレステロールに関しては坂下氏も引っかかっており、甘い物が原因ではとの指摘が。ウォーキングなどの運動を取り入れるのが対策になるという。

 

 

年齢によってオプション検査も受けるべき

 オプション検査の方はまずは内視鏡について。坂下氏が受けているが鼻に麻酔をかけて鼻から入れるタイプ。坂下氏は胃には問題なし。次は坂下氏が骨密度検査を受けている。骨粗鬆症は女性に多いので気をつけた方が良い。下手をすると転倒から骨折して寝たきりになる場合が多い。検査はかかとの部分で検査をしているが、坂下氏は問題なし。女性は閉経後に骨密度が下がりやすいので、閉経後は毎年受けるべきとのこと。

 オプション検査を受ける目安は大腸ガン便潜血検査が40歳以上で毎年。大腸内視鏡検査は50歳以上で3年に1回。胃内視鏡検査は50歳以上で2年に1回。肺がん検査は40歳以上で毎年。乳がん検査は女性の40歳以上が2年に1度。子宮頸がん検査は女性20歳以上で2年に1回。前立腺PSAは男性50歳以上で3年に1回がお勧めとのこと。

 続いて脳ドックだが、MRIで脳梗塞などをチェックしたり、MRAで脳血管の動脈瘤などを検査するという。ちなみに天野氏は脳内にびまん性白質病変という脳の血の巡りが悪くなっている部分が見つかった。脳卒中や認知症の危険因子だという。と言うわけで天野氏の生活改善が番組から提案されて終了。


 以上、人間ドックの紹介です。確かに予防の観点から定期検診は受けた方が良いでしょうね。

 

 

忙しい方のための今回の要点

・坂下千里子氏と天野ひろゆき氏が人間ドッグを受けるという企画。
・天野氏は肝臓の数値が引っかかった。原因は脂肪肝。悪化すると肝硬変から肝臓ガンに至る危険がある。
・内視鏡検査や50歳以上、骨密度検査は閉経後の女性は受けた方が良い。
・また脳ドックなどもオプションにあり。天野氏はびまん性白質病変という血の巡りの悪化が発見された。これは悪化すると脳卒中や認知症につながる危険がある。


忙しくない方のためのどうでもよい点

・私の場合は職場の定期検診がありますが、やはり定年年齢以降は健康診断の受診が減るようです。まあ面倒臭いというのもありますが、コストなんかもなかなかネックになるのでは。

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3/10 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「しびれ外来の名医が解明 真犯人は誰だ!しびれの意外な原因」

しびれの原因

 誰でも正座などをしていたら痺れたりするが、これは一過性ですぐに回復するもの。しかし原因不明の持続的なしびれで日常生活に支障を来している人がいたり、しびれの中には重大な病気が潜んでいる危険なものもある。そのようなしびれの原因を紹介する。

手足のしびれで悩む人は意外に多い

 しびれの原因の多くは脳と身体をつなぐ神経の障害で、神経が圧迫されることによって起こる場合が多い。だから人によってはあぐらをかくとしびれるようなこともあるという。ちなみに65歳以上で普段から手足のしびれを感じている人は74.3%もいるとか。

 

 

事例別のしびれの原因

 番組では昨年からしびれに悩む2人を被験者にして、その原因の究明に乗り出している。50代の男性は右手のひじから下にしびれが出ていると言い、60代の女性は両足(主に左足)に24時間しびれがあるという。

 まず男性については右手のみのしびれと言うことで、中枢神経の問題がないかを問診などで検査。脳卒中などが起こっていたら半身に麻痺が出ることがある。彼の場合は足にはしびれはないし言葉も普通であることから中枢神経には問題なし。次に問題となるのは頸椎が変形して起こる脊柱管狭窄症、椎間板の変形による頸椎症性神経根症、鎖骨の脇の神経が圧迫される胸郭出口症候群、肘の変形で起こる肘部管症候群、手首の手根管が圧迫される手根管症候群などが考えられる。彼の場合は首のMRIやX線画像検査の結果、中枢神経には問題ないが、首の末梢神経が圧迫されていることが判明した。どうも枕が合っていないのが原因と考えられるとのこと。

 さらに指のしびれに注目したところ、全ての指が痺れているということから、親指や人差し指にしびれが出る頸椎症性神経根症だけでは説明がつかない。そこで神経伝導検査を行ったところ、手根管症候群の可能性が浮上した。ただこの場合も小指は痺れない。そこで採血をしたら脱水症状が見つかったとのことで、これで末梢神経が弱ってしびれが悪化していたのではという結論に。

 次に女性の方だが、中枢神経や神経の通り道には問題なし。しかし足を見たところで原因判明。足がボコボコしており下肢静脈瘤が発症しており、これで血流が悪化しているのが原因と推測出来るとのこと。血流が悪化しているのでそれで神経が栄養不足になってしびれが出ていたのだという。今までしびれの原因が分からないことがストレスとなって体重減少まであったという彼女もこれでホッとできることに。

 

 

命に関わる危険なしびれ

 最近増加しているしびれの原因に姿勢の悪さによるものがあるという。スマホなどが原因となった変形性頸椎症によるしびれが増加しているという。

 なお命に関わる病気として指のしびれから始まって徐々に上に上がっていくのが糖尿病によるしびれだという。高血糖のために末梢血管が傷ついて末梢神経に栄養が届かなくなる糖尿病性神経障害が発生するのだとか。またしびれが出る病気で怖いのは脳卒中である。半身にしびれが出る場合はこれが疑われる。


 以上、本当は怖いかもしれないしびれの話。なお私は頸椎ヘルニアを持っているので、これが原因の手のしびれや、腰椎椎間板ヘルニアが原因の足のしびれなども体調によっては出ます。手のしびれが出たら細かい作業に難が生じるし、足にしびれが出たらダルくて歩けないようになるので困ったものです。

 

 

忙しい方のための今回の要点

・手足のしびれは一時的なものは誰でも起こるものだが、慢性的なしびれで苦しんでいる人も少なくない。
・しびれの原因は単純ではなく、中枢神経に問題のある場合、末梢神経に問題のある場合、腕のどこかで神経が圧迫されている場合などがあるので、ケースバイケースで診断が必要である。
・また下肢静脈瘤などがあって血流が悪いと神経が栄養不足になってしびれが出る場合がある。
・危険なしびれとしては、まずは脳卒中などによるしびれ。この場合は半身麻痺が出て、呂律が回らなくなるなどの症状が出る。
・さらに指先からしびれはじめ、段々と範囲が上がっていく事例があるが、これは糖尿病が原因。末梢血管が高血糖で傷ついて、末梢神経が栄養不足になっているのが原因。


忙しくない方のためのどうでもよい点

・糖尿病性神経障害はかなり怖いです。重症の火傷をしていたのに気付かなかったなんて例も。さらに痛覚が死んでいるせいで手足の壊死につながったりします。

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3/3 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「病の大敵!内臓脂肪を攻略 お腹へこませ大作戦」

内臓脂肪燃焼プログラム

 今回はメタボ解消のためのプログラム。内臓脂肪が過剰になるといわゆる成人病を発症する可能性が上がる。そこで対策を行おうということに。

お腹が出るのは典型的なメタボ

 まず内臓脂肪は皮下脂肪に比べると溜まりやすくて落としやすいということがある。そこで正しい対策を行えば減らすことは可能であるという。番組ではまず内臓脂肪が気になるという被験者2人が登場。2人とも健康な人よりは随分内臓脂肪が多い人である。

 まず生活をチェックしたところ、男性の方はかなり健康的に見えるのだが、緑黄色野菜が少ないという評価。トマトを摂るのがお勧めだとしている。またお昼の大根サラダにはダイエットのためにドレッシングは使用していないというが、緑黄色野菜のベータカロテンなどは脂溶性なので、油を使用した方が吸収効率が上がるという。さらに彼の食生活はダイエットに必須であるタンパク質がやや少ないとの指摘あり。

 女性の方はなかなか良い内容に見えるが、野菜が少ないのが今ひとつとのこと。ただ魚を摂っているのは評価出来るという。また朝食のグラノーラはややカロリーが高いので量に気をつけるべきとのこと。

 

 

日常に運動を取り入れる

 次に運動面をチェック。男性の方は在宅ワークのためにほとんど歩いていないので問題外。またやや猫背であるのが気になるという。猫背は内臓脂肪の燃焼を妨げるという。女性の方は男性よりは歩いているが、筋力トレーニングが不足しているとの指摘あり。やはり代謝を増やすには筋肉を強化する必要があり、特に下半身をスクワットなどで鍛えることを勧めている。

 ダイエットの場合の注意事項は三食をキチンと摂ると言うことだという。また朝食が食べられないと言う人は夕食が重すぎる場合が多いという。そこで三食のバランスを考える必要があると言う。

 食事としては酢を使用したり魚を食べたりなどを勧めている。また猫背を改善するための座り方を実践。足を手前に引いて平行にし、骨盤を立てて背筋を伸ばすのだとか。これでもチリつもでエネルギー消費は増えるという。さらに家事などで身体を動かすこともエネルギー消費の増加につながるという。また階段をゆっくり登るというのもカロリー消費を増やすという。先の被験者はこれらを二週間実践して、腹囲の減少につなげている。


 以上、健康に悪い無理なダイエットでなく、普通に健康的に内臓脂肪を減らすダイエットなので万人にお勧めです。まあ不健康なガリガリモデル体型などを目指している方には役に立たないでしょう。この番組は「健康」になるのが目的なので。ガリガリモデル体型を目指しているような方は、身体の前に自身の価値観を矯正する必要があります。

 

 

忙しい方のための今回の要点

・内臓脂肪は様々な成人病の原因となる。そこで内臓脂肪を落とすための方法を紹介。
・まずポイントは食生活。カロリーを抑えることは大事だが、緑黄色野菜などを摂るように。またベータカロテンなど油がある方が吸収しやすい。
・またたんぱく質もダイエットには必須である。
・三食をキチンと摂る。朝食が摂れない人は夕食が重すぎる可能性がある。
・また運動は日常的な家事などでも身体を動かす腰にする。さらに猫背などの姿勢の悪さは脂肪燃焼を妨げる。


忙しくない方のためのどうでもよい点

・内臓脂肪は落としやすいというが、それでも食事コントロールと運動が必須なんだよな。この運動がどうしても億劫になりやすい。

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2/25 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「つらい股関節の痛み・違和感 名医が教える!最新の予防・改善法」

知らない間に悪化しやすい股関節のトラブル

 知らない間にトラブルを起こしていることが多いのが股関節。ちょっとした違和感を放置したがために悪化し、寝たきりになるなんて可能性も。今回はその股関節のトラブルの解消につながるストレッチを紹介するという。

年齢と共に股関節にトラブルが発生しやすい

 股関節のトラブルは運動不足で筋肉が固まるから変形性股関節症まで様々である。変形性股関節症になると軟骨が磨り減って骨が変形してしまう。原因は老化以外に使いすぎやら選定性のものもあるという。

 まずは股関節の機能低下を調べる簡易テスト。ツーステップテストといい、できる限りの大股で2歩歩いてみるというもの。ぐらついたらやり直しである。この距離が身長の1.3倍以上なら問題なし、0.9未満なら社会生活に支障があるレベルの低下とのこと。

 

 

変形性股関節症を改善するための3Dジグリング

 では機能低下していた場合の解消法であるが、ここで紹介されるのが3Dジグリングというストレッチ。軟骨が磨り減って人工股関節の手術を検討していた患者が、これを行うことで股関節の痛みから解放されたという。その方法のポイントは股関節を立体的に動かすこと。滑液を潤滑させることで関節の動きが滑らかになるのだという。

 番組では股関節の違和感に悩む被験者2人が登場。1人は社交ダンスによる酷使で骨に出っ張りが出来てしまってい男性と、運動不足による筋力低下で骨盤が後に倒れることで股関節の痛みが出ている女性である。なお痛みがある時は安静にする人が多いと思われるが、これが落とし穴だという。動かさないことで筋力が低下し、余計に症状が悪化していくのだという。

 さて3Dジグリングの方法だが、背筋を伸ばして足を肩幅に広げて立ち、両手を股関節の付け根(腰ではない)に添える。そして両膝と股関節をやや深く曲げで腰を落とし、骨盤をゆっくりと回すのだという。10回転させたら、次は方向を変えてもう10回である。股関節の滑液を循環させると共に太ももの筋トレにもなるという。また滑液には軟骨を養う成分があるので、これを繰り返すと軟骨の再生も期待出来るかもという話。

 

 

最新の人工関節置換手術

 なおこれでも改善しない場合には人工股関節手術となる。今までは大臀筋を切っての手術のために患者の侵襲が大きかったのだが、最新の手術方法として筋肉を切らずに避けて隙間から手術をする手法が開発されたという。回復が早いために10日で退院出来るという。実際に両股関節を置換した女性が3ヶ月後にはテニスが出来るようになったという例を紹介している。この手術は現在40%の整形外科で行われているので、病院に相談とのこと。後は手術を行わない方法としてはヒアルロン酸注入があるが、これは4週間ごとに行う必要がある。


 以上、股関節のトラブルへの対処について。特に老化が進行してくると股関節のトラブルが発生しやすいので要注意。さらに骨粗鬆症でも起こっていたら覿面に問題が発生する。なお私もあまりに酷使しすぎた翌日などは股関節に痛みが出ることはある。実際に3Dジグリングを実践してみると、確かに股関節がほぐされたという実感がある。

 ただ私の場合、これをやっても股関節に痛みは出ないのであるが、ひざの方に痛みが出るようである。どうも私の場合は股関節以前に既にひざにトラブルを抱えている模様。以前に変形性ひざ関節症の対策も紹介されていたので、そちらも実践した方が良さそう。なお一番根本的な問題は明らかに過剰すぎる体重にあるのは明確なのだが・・・。

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忙しい方のための今回の要点

・股関節の違和感を放置すると、軟骨が磨り減って骨が変形する変形性股関節症になる危険がある。
・股関節の機能の簡易テストとしては、できる限り大股で2歩進み、それが身長の何倍になるかを測定する。1.3倍以上が問題なしで、0.9倍以下だと社会生活に問題のあるレベルの機能低下である。
・股関節の機能回復の方法として、腰を落として骨盤を回転させる3Dジグリングを紹介。これで滑液を循環させることで股関節の動きを滑らかにするのだという。
・これでもダメな場合は人工関節手術を検討する。現在は筋肉を切らずに避けて隙間から置換する侵襲の少ない手術法が開発されている。


忙しくない方のためのどうでもよい点

・やっぱり年齢と共に足腰周りにトラブルが出てきます。しかもコロナ以降のお籠もりによる運動不足での下半身の筋力低下がそれに拍車をかける。根本的に生活を立て直す必要があるのだが、問題はその気力が出ないこと。

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2/18 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「放っておくと一大事!ホントは怖い"鼻づまり"」

鼻づまりの原因について

 今回は悩んでいる人が多いという鼻づまり。かく言う私もアレルギー性鼻炎のためにエバスチンと出会うまでは、永らく鼻が詰まったままだった。この鼻づまりであるが、目の奥や脳に近い部位だけに、放置していると場合によっては視力の低下や激しい頭痛などの恐ろしい症状につながる危険もあると言う(そこまで行かなくても、慢性的に鼻が詰まっているという状態は、生活の質やパフォーマンスに影響がある)。今回はそのような鼻づまりの原因と最新治療について紹介する。

鼻づまりで悩む人は意外に多い

 番組では例によってお約束のように鼻づまりに悩む3人が登場する。各人の鼻について専門医の診断を受けたところ、まず全員に共通であったのは鼻中隔湾曲症。これは外的な衝撃や骨の成長におけるバランスの崩れなどで、鼻の穴の左右を区切る隔壁である鼻中隔が歪んで片方の鼻の穴が狭くなって通りが悪くなる症状。慢性的に片側の鼻だけが詰まっていると言う場合はこの症状が多いという。

 

 

副鼻腔炎などの治療法

 さらに1人はそれに加えて鼻粘膜にアレルギーが原因と見られる腫れが見られており、それが鼻づまりを引き起こしていた。生活環境から推測してペットアレルギーの可能性が高いという。猫飼いや座敷で犬を飼っている場合は要注意に思われる。もう一人は副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)を患っていて、かなり大量の膿が溜まっている上に、鼻ポリープ(鼻茸)も発生していた。

 副鼻腔炎のチェックとしては 1.鼻づまりが1週間以上続いている 2.明らかに片側が詰まっている 3.喫煙をしている 4.花粉症がひどい 5.黄色い鼻水が出る 6.ニオイが分からない 7.ぜんそく持ちである の2個以上が当てはまると副鼻腔炎の可能性が高いという。特に黄色い鼻水が出るというのはかなり可能性が高くなるとのこと。このような場合はまずは抗生物質による治療が第一選択にあるが、それでも症状の改善が見られない場合には手術が考えられるという。

マイクロデブリッター(出典:なかのクリニックHP)

 手術についてはマイクロデブリッターという回転するカッターを取り付けた吸引器を用いて、鼻茸をカットして吸引したり、副鼻腔に蓄積した膿を吸い出すなどの措置が行われる。また目や脳に近い部位なのでマイクロデブリッターの位置をナビゲーションシステムで確認しながら行うという。番組では重度の鼻づまりを患っていた患者の手術の様子を紹介していたが、手術は全身麻酔の元で行われて、2時間ほどで終了とのこと。3~4日の入院で行える手術であり、これで患者は今まで体験したことのない爽快な鼻の通りを体験している。ただしやはり再発することもあるので、その辺りは定期的な検査が必要なようである。

 

 

 以上、鼻づまりについて。私もこれにはかつてかなり悩まされた。今はエバスチンのおかげで鼻が通るようになったので、確かにこれだけで大分世界が変わった感がある。侮れないのは鼻のつまりによるパフォーマンスの低下。やはり酸欠につながりやすいので頭がスッキリしなくなるという症状が発生しやすいです。あまりに鼻づまりが長引く場合はやはり専門医の診断を1度受けた方が良いでしょう。なお鼻中隔湾曲症は私もあると言われました。ただ治療が必要なレベルではないと。実際にエバスチンのおかげで現在は通常時は鼻は両方とも通っています(就寝時には片方が詰まることが多いが)。

 

 

忙しい方のための今回の要点

・鼻づまりに悩む人は多いが、目や脳に近い部位だけに、下手すると視力が落ちたり頭痛につながったりする例もある。
・番組では鼻づまりに悩む人の症例を見たが、全員に共通していたのは鼻孔の中央の仕切りが歪む鼻中隔湾曲症。さらにペットアレルギーや副鼻腔炎に鼻ポリーフなどの事例があった。
・黄色い鼻水が出る場合は副鼻腔炎に注意。その場合は抗生物質治療が最初だが、改善しない場合は手術も考えられる。
・最新の鼻の手術は、マイクロデブリッターという回転カッターで患部をカットして吸い出すという施術が行われる。3~4日の入院で実施出来るとのこと。


忙しくない方のためのどうでもよい点

・手術の映像と言えば、やはり目を背けたくなるような映像が多いのですが、なんかマイクロデブリッターでの手術は見ていて爽快な感じでしたね(笑)。無用なポリープをバスバスと切り取っていくので。

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2/11 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「疲れ目・かゆみ・目の乾き 目の不調と「まばたき」の意外な関係」

目のトラブルの原因

 今回のテーマは目のトラブル。ピントが合いにくいとか疲れ目やドライアイなどの不調を感じている人は多いのだが、そのまま放置している人が多いのが現実。しかし放置すると睡眠障害やうつにつながる危険もあるので要注意だという。

 番組では目の不調を感じている60代の男女について調査しているが、2人ともかゆみや目の疲れに乾きなどを訴えている。まず疲れ目の原因だが、これは加齢で水晶体が硬くなるためだという。水晶体はピント合わせの際に厚さが変わるのだが、水晶体が硬くなることで目に負担がかかるのだという。これへの対処法としては遠く近くを交互に見ることで目の筋肉のストレッチをすることを勧めている。

 次に目のかゆみだが、これは花粉症が原因として多い。対策としては市販の目薬が良いとしている。症状が出る前から使うのがポイントだという。なお私も最近はクロモグリク酸配合の市販薬を使用することで大分症状を緩和している。

目のかゆみは多いのが花粉症

 

 

ドライアイの思わぬ原因と対策

 目の乾きはいわゆるドライアイ。潜在患者数は5000万人もいるという。そこで先の2人を調べてみたところ、あからさまにドライアイであったことが判明。ドライアイは放置すると角膜が涙で覆われていないために光がまともに屈折せずに、ピントが合わなくなり疲労につながるという。ひどくなると睡眠障害やうつなどを発症することも。原因としてはエアコンや乾燥した空気などがあるが、瞬きも原因となるという。近年増加しているのが不完全瞬きだという。それは瞬きした時に目が完全に閉じない中途半端な瞬きである。しっかりと目を閉じていないので涙が均等に広がらないのだという。このような不完全瞬きの原因はスマホだという。強い光で交感神経が働くことで目が開く方向のドライビングフォースが増し、瞬きが不完全になる上に回数が減るという。さらに横になってスマホを使うというのは最悪だとのこと(目とスマホの距離が近くなる)。

これは最悪

 なので対策はスマホを使わないこと・・・と言うわけにも行かないので、スマホを低い位置に置いたり、光量を下げるなどが考えられるという。また最近は目の汚れがたまってマイボーム腺という、油分を分泌する穴が詰まる事例が多いという。これが詰まると目が乾燥しやすくなると言う。

 さて改善方法だが、まずは完全まばたき。長めのまばたきでしっかり目を閉じる(ただし力を入れすぎない)を時々するのだとか。時に朝の起床後などが効果的だという。

 またヨコ洗顔。目を閉じて人差し指と中指でまつげの際を優しくなでるように10往復させるのだとか。マイボーム腺のつまりを解消して油分を増やすのだという。また温かいタオルを目に被せるなども良いと言う。

 

 

 以上、目のトラブルですが、私はまさにこれで悩まされています。目の老化が進んだのか、PC作業をしているとピントが合わなくなって画面がボンヤリとしか見えなくなってくるという状態で、とにかく疲労するので作業効率が上がらないというトラブルにまさに遭遇中です。以前は夕方になったらそうなっていたんですが、最近なんかは午前中に作業したら昼頃にはその状態。そうなると後はボンヤリした視界の中で過ごすしかなくなるので、作業効率はガタ落ちだし、疲労はドンドンと溜まるという悪循環です。

 実は今回出てきたような対策は既に打ってるんですが、焼け石に水という状況。正直なところ何か効果的な対策があったら私が一番知りたい。

 

 

忙しい方のための今回の要点

・目のトラブルで悩む人は多いが、多くがそのまま放置しているのが現実。しかし目のトラブルは場合によってうつなどにつながる危険もある。
・ピントが合いにくくなるのは、老化で水晶体が硬くなるせい。遠くと近くを交互に見る目のストレッチが効果がある。
・目のかゆみは花粉症が多いので市販の目薬で対処。痒くなる前から使うのがポイント。
・目の乾きはドライアイ。これは乾いた空気などが原因となるが、近年増加しているのが不完全まばたき。目をしっかりと閉じきっていないので、涙が角膜全体に行き渡っていない。
・対策としては意図的にしっかりしたまばたきを時々することなど。また指でまつげの際をなでるヨコ洗顔も効果的。

 

忙しくない方のためのどうでもよい点

・目のトラブルは老化とともに覿面に増えます。またスマホの普及は老眼の若年化を促しているという話も。現代人は目を酷使しすぎているようです。

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2/4 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「脳出血・くも膜下出血・脳梗塞 生還者に学ぶ!脳卒中の正しい対策」

一分一秒を争う脳卒中の対処

 今回のテーマは脳卒中。脳血管障害の総称で血管が破れる脳出血やくも膜下出血、血管が詰まる脳梗塞などを含む。治療には1分1秒を争い、治療が遅れると命に関わる病気である。今回は生還者の証言から、正しい対処法を学ぶ。

 

脳死血管性疾患の総称が脳卒中

 

 

脳出血、くも膜下出血の特徴

 まずは脳出血、くも膜下出血からの生還者が登場。脳出血を発症した40代の女性と、くも膜下出血を発症した60代の女性である。2人とも共通しているのは発症したのが朝だということ。脳卒中は血圧が変動する時に発症しやすいので、朝に起床して血圧が上がった時が危ないのだという。また2人とも脂っこいものを好んで食べていた上に飲酒の習慣があった。さらに喫煙の習慣があれば危険性はさらに上がるという。2人とも発症時には強烈な痛みを感じているが、脳自体は痛覚がないので、脳に痛みが出るのは脳表面を覆う膜に刺激が加わった時だという。なおくも膜下出血の場合は徐々に広がるのが特徴で、吐き気が出るのが典型的な症状だという。これは血腫が嘔吐中枢を圧迫するためだという。

 2人は発症後すぐに病院に行ったり、かかりつけの専門医に連絡をとったことで命を取り止めている。とにかく重要なのは素早い対処であり、救急車の使用などを躊躇ってはいけないという。無事に生還した2人は運動や減塩に注意し、タバコなども辞めたという。やはり生活習慣の改善が再発防止には一番重要だという。

 なお脳出血はほとんど前兆がないが、くも膜下出血の場合は警告頭痛といってさほど強くない頭痛が数日から数週間続くという。しかし偏頭痛と勘違いすることが多いという。吐き気を伴うような場合には要注意だという。

 

 

脳梗塞のサインを見逃すな

 次は脳梗塞であるが、これも生還者が登場する。60代の男性であるが、生還はしたものの一部にしびれが残ってしまったという。彼は札幌出張の際に手のしびれを感じたのが最初のサインだが、一晩経つと収まったので気にしなかったのだという。しかしさらにひざにもしびれが出るようになったが、何科に行けば良いのか分からないので放置したという。これは一過性脳虚血発作といって小さな血栓が一時的に脳の血管を詰まらせることによる症状で、90日以内に15~20%で脳梗塞を発症するという。そして彼の場合は車を運転しようとした時にアクセルの感触がおかしい(足が上がらずにまともに踏めない)ことから、息子に病院に連れて行ってもらったという。血栓を溶かす薬による治療を受けたが、しびれが残ってしまったという。彼はその後悔から同じ轍を踏む人が出ないように今回出演したとのこと。

 発症の原因であるが、彼の場合もやはりお酒が好きで高血圧だったという。糖尿病があったり心臓疾患がある人は脳梗塞のリスクが高まるから要注意だという。彼の場合は現在は血圧管理を徹底しているという。

 脳梗塞のサインであるがFASTがあるという。FはFaceで顔面麻痺、AがArmで腕のしびれなど、SはSpeechで呂律が回らないとか言葉が出ない、TはTimeで急いで受診しろという意味だとか。最近はさらにBE-FASTといって、BはBalanceでふらつきなどが出る、EはEyeで目の異常(片眼が見えなくなるとか、視野が半分欠けるなど)が加わったという。

脳卒中の症状の「Face」のイラスト脳卒中の症状の「Arm」のイラスト

脳卒中の症状の「Speech」のイラスト脳卒中の症状の「Time」のイラスト

 

 

 以上、脳卒中を構成する脳出血・くも膜下出血・脳梗塞についての対処について・・・と言ってもいずれも「発症したら一刻も早く病院へ」ということに尽きるようである。ただ最近はとにかく市民サービスは最小にして浮いた金を自分達の懐に入れたいという連中が権力を握っているせいで、救急車の有料化を検討などという話まで出てきている。こんなことが現実化したら、救急車の手配を躊躇って亡くなる人が増えることも予想される。また道路で意識を失って倒れた時、誰が救急車の料金を払うんだということになりかねないので、見殺しにされる事例も出てきそう。

 

 

忙しい方のための今回の要点

・脳卒中とは脳出血・くも膜下出血・脳梗塞などの脳障害を総称する名称で、いずれも治療に一分一秒を争う命に関わる病気である。
・脳出血とくも膜下出血については、血圧が変動する朝の発症が多い。高血圧が誘因となり、喫煙はさらなるリスクファクター。
・脳出血は前兆はほとんどなく、くも膜下出血は警告頭痛が発生する場合があるが、偏頭痛と間違う事例が多い。
・脳梗塞は一過性虚血発作による身体のしびれなどのサインが出ることが多いが、すぐに消えるので無視してしまう患者が多い。しかし90日以内に15~20%が脳梗塞を発症する。
・脳梗塞も高血圧が誘因。さらに糖尿病や心臓疾患があるとリスクが高まる。
・脳梗塞のサインはFASTと呼ばれる症状があるが、最近はそれに加えてBはBalanceでふらつきなどが出る、EはEyeで目の異常を加えたBE-FASTが言われている。


忙しくない方のためのどうでもよい点

・脳卒中はまさに致死性疾患なので要注意です。これから生還出来るかは日頃の心がけと最後は運によるところもありますが。

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1/28 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「腰痛の「シン・理論!」筋肉が怠けるズボラ筋とは!?」

腰痛の原因となるズボラ筋とは

 日本人の4人に1人が腰痛に悩んでいると言うが、最近になってその腰痛の原因となる筋肉が注目されている。その筋肉が働かないズボラ筋になることで腰痛が起こっているのだという。

日本人の4人に1人が腰痛に悩んでいる

 今回は腰痛に悩む3人を被験者にしているが、くしゃみをしたら腰に響くとか、立っていると腰が痛くなるとか、よくあるパターンである。それぞれ痛む場所はバラバラだが、ズボラ筋のせいである可能性が高いという。

 ではズボラ筋とは何であるかであるが、それはインナーマッスルである腹横筋だという。これは天然のコルセットとも言われており、肋骨の下から骨盤に欠けてお腹全体を覆っている筋肉である。一番深いところにある筋肉だという。

 腹横筋に問題があるかをチェックする方法だがこれは簡単。床に印をつけて印の上で目を閉じて1分間足踏をするだけである。腹横筋に問題がないと30センチぐらいしか動かず方向も変わらないというが、腹横筋がズボラ筋になっていると動くわ回るわと大変なことになる(被験者3人ともとんでもないところに行ってしまった)。なお腹横筋がしっかり働いているバレリーナだと、ほとんどその場から動かない。これは骨盤がブレないからだという。実際に被験者3人の骨盤はグラグラしている。腹横筋は骨盤をキープする働きがあるので、骨盤がグラグラして姿勢が揺らぐのだという。

 

 

腹横筋が働くようにするエクササイズ

 腹横筋の働きは 1.背骨を安定させる 2.骨盤の傾きを調整する 3.呼吸を安定させる だという。これが働かなくなると背骨や骨盤が安定せず、腰椎がバラバラに動くことで腰に大きな負担がかかるのだという。また腹横筋は様々な動作の時に一番最初に働くべきなんだが、同じ姿勢を保っていたりなどをすると動かし方を忘れてしまうのだという。また妊娠で伸びきってしまうことがあるので、それが産後に腰痛になる原因だという。腰の軽い痛みからストレスになり、腹横筋が先に働かなくなる負のスパイラルに陥ることもあるという。

人は天然のコルセットを持っている

 実際に被験者の腹横筋をチェックしてみるとほとんど動いていない。そこでこの動かし方を指導すると、今まで上がらなかった足が上がるように。そこで腹横筋を動かすエクササイズを紹介する。なおキツい筋トレはアウターマッスルばかりを使うようになって逆効果だという。

 まずはドローインというエクササイズ。仰向けになり、へその下を軽くへこませるのだという。息を吐きながら腰の下の隙間が塞がるようにへこませるのだという。さらに手だけハンドニーという四つん這いになって片手を挙げて、手・顔・背中が水平になるようにするのだとか。これも腹横筋を自然に使えるらしい。またエクササイズ以外に魔法の言葉があるという。それが「よっこいしょ」よっこいしょと言って息を吐いてから動作することでインナーマッスルが働くのだという。

 

 

 というわけで「よっこいしょ」である。なお私も腰痛持ちであるが、動作の時は「よっこいしょ」でなく「うわっちゃー」という言葉が出る(笑)。

 腹横筋は天然のコルセットと言っていたが、確かに位置的にコルセットのように腰を支える形に配置されており、これが働かなくなると腰がグラグラするのは感覚的に理解出来る。なお腹横筋チェック、私は部屋が狭い上に散らかっていて危険なので30秒だけやってみたが、それでも明らかに前方に動いてしまっていた。どうやら私もズボラ筋の持ち主のようである。そこでドローインをやってみようと仰向けに寝てみたが、私は肥満のせいで腰の後ろに隙間が出来ないことに気がついたのだった(笑)。

 

 

忙しい方のための今回の要点

・多くの腰痛の原因がインナーマッスルである腹横筋が働かなくなることで起こっているとして注目されている。
・腹横筋は天然のコルセットと呼ばれ、背骨や骨盤を安定させる働きをしているので、これが働かなくなると腰椎がグラグラとして腰に負担がかかることになる。
・チェック法としては目をつぶって1分間その場で足踏をする。腹横筋が働いていたら姿勢を保てるのでほとんど身体が動かないが、そうでないと前後に動いたら身体が回ったりする。
・番組では腹横筋を働くようにするエクササイズとして、ドローインと手だけハンドニーを紹介。


忙しくない方のためのどうでもよい点

・肥満になるとほぼ間違いなく腰痛が持病になります。私の場合は腹横筋もさることながら、まずは体重を減らすことってのは分かってはいるんですが・・・。

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1/21 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「風邪をひかない人は何が違う?免疫力を下げる意外な悪習慣」

風邪をひかない人とひきやすい人の違い

 風邪は今までほとんどひいたことがないという人がいる一方で、毎年必ず何度かひくという人もいる。その差は免疫力にある。しかし免疫力は年齢と共に低下し、20才頃がピークで50才になるとその頃の半分ぐらいまで落ちてしまうという。また普段の過ごし方の影響も大きいという。そこでそのポイントを紹介する。

 インフルエンザの感染が急増しているが、これはコロナ対策が徹底した影響でインフルエンザの感染がほぼなくなり、抵抗力が低下しているからだという。また南半球で冬にインフルエンザが爆発的に流行し、その人達が日本に入ってきているからだとのこと。

風邪のひきやすさは免疫力で決まる

 

 

生活の中の免疫力に影響するポイント

 感染症にかかりやすいかどうかのポイントは粘膜にあるという。唾液の量を測定したら、唾液の少ない人は感染症にかかりやすいという。それは唾液は粘膜免疫の最前線で、体内への侵入を防ぐ機構であり、唾液にはIgA抗体というウイルスにくっついて無毒化する成分があるという。だから唾液の分泌が低下しているとIgAの量が少ないと考えられるという。唾液量は良く噛まない生活を送っていると減ってくるという。

唾液の少ない人は粘膜免疫が弱い

 しかし唾液が多いのに風邪をひきやすい人もいる。その人物の生活を観察したところ、夜に口を開けていびきをかいて寝ていることが判明した。そのために口が渇いて夜中にのどの渇きを生じていたという。これが免疫力低下の原因だという。口呼吸の人は口が渇いて抵抗力が低下するという。また睡眠不足や過剰はIgAの低下になり、ストレスも低下させるという。

 

 

免疫力を上げるために

 では唾液を分泌させる方法だが、人差し指から小指までの4本を頬に当てて、上の奥歯付近を後から前に向かって10回回すというマッサージを紹介。さらに両手の親指を揃えて顎の真下から手を突き上げるように10回押すのだという。

 なお免疫力を上げるには体温を上げるのが良いので入浴がお勧めだという。

 さらにIgAについてだが、質も問題だという。IgAは敵を覚える免疫記憶というものがあるが、加齢と共にこれも低下するので抵抗力が弱るのだという。鍵を握るのは小腸のパイエル板という免疫器官で、ここで免疫細胞に学習をさせる能力があるのだとか。このパイエル板を活性化するには食生活が重要だという。ビタミンB1に特に気をつける必要があると言う。豚肉の生姜焼きなどがお勧めだとか。これに玉ネギやニラを加えると吸収が良くなると言う。また豚汁などもお勧めだとのこと。


 以上、免疫について。私も免疫力が低くてしょっちゅう風邪を引いていまたが、アレルギー性鼻炎のせいで鼻が詰まっていたので明らかに口呼吸でした。ただこれは数年前に自分の体質に合った薬(エバスチン)を飲むようになったおかげで鼻づまりが改善し、それと共に若干風邪もひきにくくなりました(もっとも夜中に口が開いているのは相変わらずですが)。ただ最近は年齢の影響か再び免疫力が低下しているようです。

 今回、番組にゲストとして南野陽子が出演していたが、仕方ないこととはいえ「老けたな」という印象が強い。やや太ったようであることが余計に老けた印象につながっているようである。もっとも彼女も60近くだから当たり前でもあるのだが。私と同年代なので、彼女が老けたというのは、私自身もそれだけジジイになったということを痛感させられるのである。

 

 

忙しい方のための今回の要点

・風邪をひきやすいかどうかは免疫力の差だが、免疫力は20代をピークに加齢と共に低下し、50才ではピーク時の半分ぐらいになる。
・感染予防のための粘膜免疫に影響するのが唾液の量。唾液中にはIgAという抗体があり、これがウイルスを無毒化する。
・しかし良く噛まない生活や寝不足、ストレスなどは唾液の量を減らすことになる。
・さらに口呼吸は口内を乾燥させて感染に弱くなる。
・唾液がよく出るようにするためのマッサージを紹介。
・また加齢と共にIgAが敵を記憶する能力が落ちてくるので、小腸のパイエル板という免疫器官を活性化するためにはビタミンB1が重要、ブタの生姜焼きがお勧め。さらに合わせて玉ネギやニラを摂ると吸収効率が上がる。

 

忙しくない方のためのどうでもよい点

・私は子供の頃は毎月1回は熱を出して寝込む病弱少年でしたが、幸いにして成長すると共に一応は人並みにはなりました。ただ元々免疫系はあまり強い方ではないので、加齢と共に免疫力の低下は痛感してます。まあ私はその内に、冬に風邪を拗らせて死ぬのではと推測はしてますが。

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1/14 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「その胸焼け・胃もたれが危険 本当は怖い!逆流性食道炎」

患者は3人に1人、新国民病の逆流性食道炎

 今回のテーマは逆流性食道炎。胃の入口がしっかり閉まらないことで、胃液が食道に登ってきて荒れる病気である。食の欧米化あたりから増加しており、新国民病とも言われ3人に1人が患っているという。軽く見られがちだが、放置すると最悪はガンにつながる危険もある病気である。

胃液が食道にまで上がってくるのが逆流性食道炎

 胃の入口の下部食道括約筋が弱ると逆流性食道炎を起こすという。番組では胸やけなこみ上げなどの症状があるという3人が検査を受けているが、検査の結果は見事に全員が逆流性食道炎で、1人はかなりの重症ですぐに治療が必要な状態だという。

 逆流性食道炎が侮れないのが、粘膜で守られていない食道が強酸の胃液にさらされるからである。番組では胃酸と同じ酸に肉を入れているが、すぐに色が変わって白くなり、数時間後に溶けて小さくなっている。これが体内で起こると大変である。また胃酸の逆流で起こる症状として、中耳炎、副鼻腔炎、歯が溶ける、口内炎などもあるという。そして長期にわたって放置するとガンが発生することもある。

 

 

逆流性食道炎につながる生活習慣

 番組ではさらにこの3人の生活を観察して、逆流性食道炎の原因となる習慣を指摘している。一番重症だった男性は、朝から毎日キムチを食べているがこれがアウト。刺激があることで胃液が多く出るのだという。また音楽が趣味である彼は歌も歌っているのだが、実はこれもアウト。声を出すときにお腹から出すと腹圧がかかるので、食後すぐに大声で歌うのは危険だという。彼の場合、これ以外にも脂っこい食事に多量の飲酒などかなり悪い習慣がある。そして睡眠だが、この時も右を下にすると胃液が食道に逆流しやすくなってしまうのだという。

 次の男性が指摘されたのは猫背での仕事姿勢。猫背は腹圧がかかるので胃酸が逆流しやすいという。そして最後の女性はかなり健康的な生活を送っているのだが、お腹を締め付ける服装が良くないとの指摘。これも腹圧がかかる理由になるという。また高齢者の場合の注意は、ピロリ菌を除菌したことによって胃酸が増えて上がってくるなんて例もあるという。

 

 

予防に最新治療法

 予防は規則正しい生活だが、さらに番組では横隔膜体操を紹介。横隔膜を鍛えると胃の入口の緩みが緩和されるのだという。その方法は足を肩幅に開いて背筋を伸ばし、両手を頭の後ろに組む。そしてそのままゆっくりと息を吸いながらお腹を膨らませ、息を吐きながら腕とかかとを真上にあげて全身を伸ばす。これを1日10呼吸で1セット、1日に1~2セット行うのだとか。ただし食後の運動は逆効果なので、食前に行うようにとのこと。

 治療であるが、まずは薬だが、それが効かないぐらいの重症になると手術になるという。従来は食道を縛っていたそうだが、最新の治療は壁に傷を付けることで、傷が治る時に収縮することで胃の入口を閉めるのだという。これは内視鏡で行うのだとか。従来の開腹手術よりも患者の負担が少ないのが特徴である。3年後も約半数の患者が薬の必要もなく生活しているとのこと。ただし最近に認可された最新治療法なので、まだやっている病院は限られるとのこと。


 以上、逆流性食道炎について。これは私もあり、調子の悪いときは食後にいつもゲーゲー言ってます。それに食後に運動なんかした日には、多分途中でもどします。逆流性食道炎は肥満の副産物のようなもの(肥満は腹圧が上がりやすい)で、デブの宿命などとも言われてます。まあ王道はやはり規則正しい生活なんでしょうが・・・。

 

 

忙しい方のための今回の要点

・新国民病とも言われているのが逆流性食道炎で、現在3人に1人が患っているという。
・胃酸が粘膜で守られていない食道に上がってくるので、食道が荒れ、それが長年に渡って続くとがんを発症することもある病気である。
・要注意の生活習慣は、辛いものなど胃を刺激する食品の大量摂取など。また腹に力を入れて歌うことも食後は禁止。猫背の姿勢やお腹を締め付ける服装なども腹圧が上がるので危険。
・予防には規則正しい生活だが、番組では横隔膜を鍛える横隔膜体操を紹介。
・治療は最初は薬だが、それで治らない重症患者は手術をすることになる。かつては開腹して食道を縛っていたが、今は胃の入口の壁に内視鏡で傷を付けることで、傷が治る際の収縮を利用して口を狭める新治療法が認可されている。

 

忙しくない方のためのどうでもよい点

・これって実際に要注意です。一番ひどい時なんて、胃液が口の中どころか鼻から出て来たことがあるので、副鼻腔炎や中耳炎になるってのは良く分かります。

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1/7 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「~笑う門には健康長寿~ゲンキに若返りSP」

若さを保つための食材

 新年第1回はお約束な「健康長寿のために必要な栄養や運動を紹介しましょう」というパターン。今回は石丸氏はスタジオを出てレポート、坂下千里子氏はナレーションという裏方になっている(みんな年末年始でスタジオに集合出来なかったか?)。

 まず石丸氏となすなかにしの面々がレポートするのは食べ物から。今回紹介するのは大根だが、それが素人ではまともに抜くことが難しいという長さ1メートル以上あるという高倉大根。幻の大根ともいわれている栽培の少ない大根らしい(収穫しにくいからだろう)。で、その健康成分は実は高倉大根に限らない大根全般の話だが、イソチオシアネートという抗菌作用、動脈硬化の予防、がん抑制の効果があるとされている成分が存在する。さらにビタミンなども豊富なので、この時期に最適の健康食品ということ。

 さて高倉大根だが、7~10日煮干しにすることで甘味が増すので、それから出荷するのだとか。で、お約束の大根料理となるが、まずは干し大根のステーキ。これは干し大根を焼いて醤油を付けたもの。これにさらに大根おろしをつけて食べると健康効果アップである。イソチオシアネートはすり下ろすことで生成するが、揮発性があるのですり下ろしてから30分以内に食べること。次に登場は大根の葉っぱと根っこを加えた炊き込みご飯。これはビタミンが豊富である。鶏肉などを加えることでさらに吸収効率があがるという。

 

 

老化を防ぐeスポーツと卓球

 次は老化を防ぐためのスポーツだが、いきなり登場するのは怪しいオッサン3人組。彼らはeスポーツのパーティーとのこと。学生時代の同級生だとか。今や台湾の大会に招待されるぐらいになっているとか。さてeスポーツの効果だが、視覚探索機能や注意分散機能が強化されるのだとか。さらには脳が刺激されることで認知症の予防にもなるのではという。実際に彼らの認知機能をテストしたところ、3人中2人が実年齢より若いという結果が。

テレビゲームって、こういう健康に悪いイメージしかない

 と言うわけでeスポーツが脳を刺激するという話なんだが、元ゲーマーとして「ゲームが頭に良い」と言われてもな・・・。確かに刺激はあるんだが、その刺激故のテクノストレスなんかもあるんだが、そのことは無視か? なお私の経験からいうと、感覚を強化するというよりも、落ち着きがなくなる弊害もあります。

 最後は足腰の強化に繋がる運動とのことで、紹介されるのは卓球。ここで唐突に登場するのが笑点の座布団運びで有名な山田隆夫氏。彼はらくご卓球クラブで20年のキャリアがあるとか。現在67歳とのことだが、今でもなかなか鋭い動き。このフットワークで下半身が鍛えられるので、卓球は足腰の強化に良いのだという。

 それはともかくとして、番組は卓球対決になってしまって全くの与太話。まあどうせお屠蘇番組だからこの程度なんだろうけど。


 以上、大根食べてeスポーツや卓球をしましょういうお話。まあ大根が身体に良いというのに異議はないですし、卓球は確かに下半身に良いでしょう。eスポーツは正直なところ半信半疑ですが、まあボケ防止には刺激という意味では効果はあり得るかも。

 

 

忙しい方のための今回の要点

・健康食品と老化を防ぐ運動を紹介。
・まず食品は大根。大根のイソチオシアネートは抗菌作用、動脈硬化の予防、がん抑制の効果がある。大根おろしにすることで生成するが、揮発性があるので30分以内に食べること。
・最近流行のeスポーツは、視覚探索機能や注意分散機能を強化する効果がある。
・足腰の鍛錬には卓球がお勧め。

 

忙しくない方のためのどうでもよい点

・まあ多分にお屠蘇企画ですね。まあ新年第一弾ですから、このぐらいの軽い内容もありでしょうか。

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12/24 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「世の中の健康事情も変わる!?名医が気になる最新トピック」

専門医が注目する最新健康トピック

 今回は年末スペシャルらしく、番組御用達の専門医がズラリと並んで、気になる健康関係のトピックを紹介するという内容になっている。

 まず最初に登場するのは「毎日の入浴でうつ病予防効果がある」という結果が出たというもの。毎日湯船に入る人は将来うつ病になるリスクが0.67倍になるのだとか。自律神経のバランスなどが整うのではという。また将来の要介護リスクも低下するとか。なお42度で10分程度が基本だとのこと。

 次はiPhoneを使用した人工関節置換手術が実用化とのこと。特殊な器具を使って目視で位置決めをやっていた手術を、iPhoneを使用することで簡単に位置決め出来るようになったのだという。

 さらにバスルームで繁殖する菌による非結核性抗酸菌症が増加しているのだという。MACという自然環境に広く存在する菌がもっとも問題になっているとか。巣窟となっているのはシャワーヘッド内だという。ぬめりの中で菌が繁殖するのだという。そう言えばシャワーヘッドまで定期的に清掃する人ってほとんどいないだろう。ぬるま湯にお酢やクエン酸を溶かして1~3時間つけた後、歯ブラシでこすり洗いしたら良いとのこと。

 

 

 また花粉症について重症化する人をなくそうという国家プロジェクトのキャンペーンが始まったという。スギ人工林の伐採、花粉の少ないスギの植林、舌下免疫療法などの増加などを行うとか。

 従来は15分かかった骨粗鬆症検査が5秒で終わるという話題もあり。AIを使用することで胸部X線写真から骨粗鬆症検査が出来るようになったのだという。これは医療費の削減効果も期待されているという。なお骨粗鬆症の予防は運動、食生活、紫外線を浴びるなどだという。なおAIは内視鏡検査などにも導入されているという。さらには糖尿病患者に対する薬のマッチングなどにも利用が期待されているとか。

 がん治療については患者に合わせたオーダーメイド治療として、ゲノム検査を応用して遺伝子の異常を薬で治療したり、なりやすいガンを予測して予防するなども可能となってきたという。またガン以外にも脂肪肝になりやすい体質とかも分かるようになってきているという。

 

 

忙しい方のための今回の要点

・最新の健康情報トピックを専門医が紹介。
・毎日湯船に入浴すると、将来うつ病になるリスクが0.67倍になり、要介護リスクも軽減するという。
・iPhoneを使用した最新の人工関節置換手術法が開発された。
・非結核性抗酸菌症という肺病が増加。原因はシャワーベッド内で繁殖した菌による。
・花粉症の重症化をなくすための国家プロジェクトが開始された。
・AIを使用することで胸部X線写真から骨粗鬆症検査が出来るように。
・ガンの治療にゲノム検査を利用したオーダーメイド治療が開発されている。


忙しくない方のためのどうでもよい点

・医療技術は日進月歩なので、専門医も常に情報をアップデートする必要に迫られているようです。また我々も健康情報の類いは研究の進歩で180度変化するなんてこともあるので要注意。

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