教養ドキュメントファンクラブ

自称「教養番組評論家」、公称「謎のサラリーマン」の鷺がツッコミを混じえつつ教養番組の内容について解説。かつてのニフティでの伝説(?)のHPが10年の雌伏を経て新装開店。

このブログでの取り扱い番組のリストは以下です。

番組リスト

2/21 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「心臓のSOS 意外と知らない不整脈とは」

心臓の不調サインである不整脈

 今回は致命的な病気につながりかねない心臓の不調のサインである不整脈。しかし実際には症状が特になく気づいていない者も少なくないという。

 まず不整脈とはどういう状態かであるが、心臓を制御している電気信号は右心房にある器官から制御信号が出ており、その信号によってまず収縮してから、次に心室を収縮させるというリズムを1日に10万回繰り返しているのだという。いわゆる心電図というのはこの電気信号の波形を取ったものである。これが乱れると不整脈となる

 

不整脈のチェック法

 では日常ではどうやって気づくか。動悸や息切れと言った症状が出る場合は分かりやすいが、全く症状が出ない人もいる。そこでまず調べるのは脈。まずは脈のリズムに乱れがないかを調べる。次に10秒間脈拍を数えて、それが9~16回なら正常とのこと。8回以下だと遅すぎるし、17回以上なら早すぎるという。

 しかしこれだけだとまだ正常とは言い切れない。そこで長時間心電計で1日の脈拍を測ることになる。今回はレポーターの芸人と、普段から息切れしやすいと言っている女性の二人が被験者。

 さて芸人の方だが、若いこともあって心拍はいたって正常。心拍が上がった瞬間は朝のジョギングと、仕事の打ち合わせをした時とのこと。なお突然に波形の乱れが発生した部分があるが、これは期外収縮という不整脈の一種で、通常の場所以外からの電気信号が発生した事によるのだという。ストレスや睡眠不足、アルコールが誘因になることもあるが、健康な人でも日常的に起こることであり極端に頻度が高くない限り心配ないとする。

 問題の女性の方だが、概ね問題なし。ただしウォーキング時の心拍上昇が多すぎる傾向があるという。交感神経が働きすぎている傾向があり、不適切洞性頻脈症候群という体質の可能性があると言うこと。これが彼女が訴えている息切れの原因のようだ。ただし信号が乱れているわけでないので、普段の生活に支障がなければ問題ないとのこと。症状が強い場合には薬に抑えることも出来るという。

 

不整脈に潜む死に至る危険な病気

 なお安静時の脈拍が10秒間で17回以上だと頻脈性不整脈と言い、息切れや動悸の症状が現れることがあるという。

 そしてこの頻脈性不整脈に、今後増加していくことが懸念されている心臓の異常が潜んでいるという。それが心房細動。心房細動は心房が痙攣するようになるのが特徴だという。肺静脈から余計な電気信号が出て発生するのだという。こうなると血流が滞り、血栓が生じてその血栓が流されて脳梗塞を起こす危険があるという。4割が無症状であり、高血圧や糖尿病の人はなりやすいという。

 なお逆に脈が遅すぎる場合だが、1分間に50回未満だと徐脈という症状だという。これが40回以下になると血液供給が不十分になり息切れなどが現れるという。さらに徐脈があると一時的に心拍が停止することがあり、これが3秒程度続くとめまい、5秒以上止まると失神する危険があると言う。この場合の治療法はペースメーカーとなるが、現在は心臓の中に入れ込んでしまう超小型のものまで開発されているという。

 さて心房細動の治療法だが、アブレーションというカテーテルを使用した手術で行えるという。足の付け根の静脈からカテーテルを入れて心臓に到達させ、4つの肺静脈の周囲を焼いて余分な信号が出なくするのだという。近年はバルーンを使用して液体窒素で冷却、1回で静脈回りの細胞を凍傷で壊死させることで回路を遮断するという患者の負担の少ない方法も開発されており、4本の血管が20分程度処理できるという。80才の患者がこれで手術した例もあるとか。医学の進歩の賜物である。なお程度の軽い場合は不整脈を抑える薬で、それで効果のない場合には手術となるらしい。

 

 と言うわけで心臓に気をつけて、普段から脈を取る習慣を身につけておく方が良いとのこと。となるとこれを買えってことか?

   
AppleWatchは心拍測定機能付きです

 なお私の場合、今のところは特に問題はありませんが、きつい運動をした時などに何度も「心臓がヤバい」と感じたこともあり、恐らく最後は心臓関係の何かで命を落とすのではという予感がしております。

 

忙しい方のための今回の要点

・不整脈が心臓のトラブルの予兆として現れることが多いが、自覚症状がない場合が多い。
・不整脈を調べるにはまず脈拍を見ること。リズムに異常がないかを調べたら、次に10秒間に回数が9~16回の間であるかを調べる。
・これが多すぎる場合は心房細動が起こっている可能性がある。心房細動は高齢者に多いが、心臓内で血液が滞留することで血栓が出来、それが脳の血管に詰まって脳梗塞を発生させる。
・逆に少なすぎる場合は徐脈と言い、これが1分間に40回以下となると息切れなどが現れる。また徐脈がある場合は一時的に心拍が停止することがあり、これが長時間続くと失神する危険がある。この場合の治療法はペースメーカーとなる。
・心房細動は肺静脈の周囲から余計な電気信号が出ていることが多いので、カテーテルでこの信号の回路を焼き切ったり、バルーンを使って液体窒素で壊死させることで回路を断ち切るアブレーションという手術がある。


忙しくない方のためのどうでもよい点

・常にキチンと動いていて当たり前で、そこに異常が生じたら直ちに命に関わるというのが心臓です。大抵の内臓系が機能低下と共に徐々に命を奪いますが、心臓は一発でドカンですので、日頃からのチェックが重要と言うことのようです。不整脈は装置が不調になってガタガタ言いだしている状態のようです。

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2/14 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「2月の旬食材の健康料理」

 この番組で時々ある食材シリーズのようです。今回は2月の冬の旬食材の特集。

 

ブロッコリーは抗酸化作用を活かす

 まず登場する旬食材はブロッコリー。ブロッコリーの健康効果としてはベータカロテンの抗酸化作用。さらにビタミンCやEも抗酸化作用を持っているという。さらに抗酸化ビタミンだけでなく、スルフォラファンと言う抗酸化物質も併せ持っているという。また葉酸が認知症の発症を抑えるとされている。

 で、ブロッコリーを用いた料理だが、ブロッコリーを細かく刻んで炊きあがった炊飯器にベーコン、塩、コショウと共に加えて2分ほど蒸らすことによる混ぜご飯。

 

ゴボウは免疫力アップと整腸作用

 さらに免疫力をアップする食品としてはゴボウ。ゴボウは皮の中にナチュラルキラー細胞を活性化して免疫力を高めるサポニンが含まれている。これがゴボウの風味だという。さらにはゴボウにはオリゴ糖が含まれており、これが整腸作用を持つとされている。

 ゴボウの料理だが、包丁の背で皮をゴリゴリやってしまうと大切なサポニンがなくなってしまうので、丸めたアルミ箔でこするのがお勧めとのこと。こうすると皮が取れすぎずに綺麗になるという。さらにゴボウを切る時に空き瓶などで叩いて繊維をつぶすと食べやすくなるという。このゴボウを使ってトマトソースの鶏肉と煮込んである。オリゴ糖は熱に強いので加熱調理はOKで、あく抜きしないでもトマトの酸味でエグミを感じないのだとか。

 ゴボウは水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の双方を含んでいるので非常に健康効果が高いという。腸内の環境を整えることで免疫機能を強化してくれるという。

 

実はこの時期が旬の納豆の血栓溶解効果

 さらにこの時期に旬がある意外な食品が納豆。秋に収穫した大豆は2月頃から使用されるので、この時期が納豆の旬なのだというる。そして納豆に含まれるビタミンKは骨を強くすると言われている。さらに納豆に含まれるナットウキナーゼが血栓を溶かし、血液サラサラにするという。ただしナットウキナーゼは72度以上で破壊されるので、熱を加えずに食べるのが良いという。

 そこで料理はひきわり納豆に市販のたれと芥子を混ぜでみじん切りにした長ネギを合わせて黒胡椒と塩を混ぜ合わせる。そしてレタスの外葉を茹でて、これで先ほどの納豆を巻くのだという。レタスの外葉のシャキシャキした歯ごたえが納豆の風味を増すという。


 以上、2月が旬の食材の3品。と言うわけで今回は完全に料理番組でした。まあゴボウは皮を残せってのは参考になるかな。

 

忙しい方のための今回の要点

・ブロッコリーには抗酸化物質が大量に含まれる上に、認知症を抑えると言われている葉酸も含まれている。
・ゴボウの皮には免疫力をアップするサポニンが含まれているので、ゴボウを洗う時は包丁でゴリゴリせずに、丸めたアルミ箔でこすると良い。
・またゴボウに含まれるオリゴ糖は整腸作用がある。
・納豆は秋に収穫した大豆が使用されるのが2月頃なので、実はこの時期が旬。納豆には骨を強化するビタミンKと血栓を溶かすナットウキナーゼが含まれている。ナットウキナーゼは72度の加熱で分解するので、加熱しない方が良い。

 

忙しくない方のためのどうでもよい点

・まあ食材のことはいろいろ出て来ますが、例によって大原則「いろいろな食材をバランス良く」ということだけは崩さないようにしましょう。そう言えば、番組に登場したブロッコリー農家、収穫期には3ヶ月は昼食はブロッコリーだけと言っていたが、これって決して健康的ではないだろう。

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2/7 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「寿命を左右する腎臓」

寿命に関わる腎臓の働き

 今回のテーマは寿命に大きく影響する臓器である腎臓。と言っても一般的にはイメージは薄い。しかし腎臓の機能が悪化すると心筋梗塞などの致命的な病気の可能性が3倍になるという。また腎臓は一度機能を失うと二度と再生しないという特徴もある。そこでこの腎臓の働きについて紹介。

 腎臓の働きとしてまず挙げられるのは血液を作ることがあるという。赤血球の量は腎臓で分泌されるエリスロポエチンというホルモンによるので、アスリートが高地トレーニングで赤血球の量を増やすというのは、腎臓を鍛えているようなものだという。だから腎臓の機能が低下すると赤血球量が減るので、たちくらみや目眩などの貧血の症状が出ることになる。そうなると心臓に負担がかかるので、心筋梗塞や脳梗塞の危険が増すことになる。

 さらに有名な機能が尿を作るというもの。腎臓にある糸球体という100万個のフィルターで血液から老廃物を漉し取って尿を作るのが腎臓の働きである。1日で150リットルの尿の元が出来るが、これが膀胱に行くまで尿細管で水分が吸収されて1.5リットルに濃縮されて尿となる。この機能を人工的に代替するのが人工透析器だが、これを通すと牛乳からタンパク質や脂質が分離されて透明な水分が出てくることになる。フィルターである糸球体には1ミリの10万分の1の穴が無数に空いている。これによって濾過するのである。

 

高血圧や糖尿病が腎臓を障害する

 この糸球体のフィルターを傷つけるのが糖尿病や高血圧。糖尿病は過剰な糖分が血管壁を傷つけることで濾過機能が低下する。高血圧は血液の流れが強いことで血管を傷つけて濾過機能が低下することになる。傷ついた糸球体は網目が大きくなることで、本来は通らないはずのタンパク質などが尿中に出ていくことになる。これがタンパク尿というもので、泡立ちやすいのが特徴だという。また血液中のタンパク質が減少することで血液中の水分が保持できなくなって血管外に出ることでむくみが発生するという。だから尿の泡がなかなか消えないとかむくみがあると言う時は腎臓の機能低下が疑われるという。なんと日本では1300万人以上に腎臓機能の低下が見られるという。定期的な入検査及び血液検査が重要である。

 また糸球体自体がつぶれる状態にもなり、こうなると腎不全という末期状態であり、血液中の毒素が除去できずに全身に回ることになる。こうなると意識障害を起こしたり、尿毒症になって命に関わることになる。また脳に毒素が回ることで認知機能の低下も招くという。また水分やミネラルを排出できないので血液量が増加して高血圧がさらに悪化することもあると言う。

 

腎機能低下によって起こる更なる症状

 さらに腎臓にはカルシウムの吸収を高める効果もあるので、腎臓の機能低下が起こると骨粗鬆症も起こりやすくなるという。なお腎臓の機能には比較的余裕があることが症状が出にくい理由だという(それだけ重要な臓器であるということでもあるが)。腎臓を守るにはとにかくカロリーや塩分の取りすぎに注意することとのこと。

 なお腎臓が悪くなると腰痛が出ることがあると言う。腎臓自体には痛覚はないのだが、腎臓を覆っている膜や尿管に痛覚神経があるので、ここから痛みが来ることがあると言う。多いのは腎盂炎と腎臓結石だという。なお腎臓結石は七転八倒する痛みといわれているが、慢性的な痛みでも腎臓に炎症がある場合はあるとのこと。左右どちらかの腰が痛い場合に注意とのことだが、これってまさに私がそうかも。

 

末期症状の腎不全と再生医療について

 腎臓の機能が健康な人の60%以下になるか、タンパク尿が3ヶ月以上続くと慢性腎臓病となる。ただし最後まで自覚症状が出ないことが多いという。8人に1人が該当するが、末期症状は腎不全で、こうなると人工透析しないと生きていけないことになる。34万人が人工透析を受けているという。週3回、5時間かけて透析をする必要があるので、生活的な負担が大きいという。

 そこに希望の灯となるかもしれないのが腎臓の再生医療。東京慈恵会医科大学の横尾隆博士の研究室では2020年代の臨床試験を目指しているという。iPS細胞を利用して腎臓を再生するのだという。iPS細胞から腎臓の元になる細胞を作り、ここに豚の胎児からの腎臓へ成長する指令を出す細胞を使って、人間の腎臓を作るのだという。そうして出来た腎臓を体内に移植して成長させるのだとのこと。実際にラットやマウスによる実験では尿が排出されるところまで確認しており、猿での実験を進めているという。

 

 以上、腎臓について。私も危険群なんで注意は必要です。糖尿病の最終的な合併症で怖い物の一つがこの腎不全です。さらには眼底出血による失明、末梢血管の損傷による手足の壊死など、糖尿病はまさに生きながら身体が死んでいく病気です。

 ところで番組冒頭で西尾由佳理氏がコロナで陽性になったとのテロップが出てましたが、実際にニュースでも報道されているようです。1月末に発熱して検査をしたら陽性だったとのこと。現在は回復しているとのことですが、隔離中でしょうか。なお今回の番組は1月16日収録とのことなのでその前です。今後は西尾氏が出ないかリモートの回もありそうです。まあ私なんかとは違って、まだお若いですし健康そうですので大丈夫でしょう。それにしてもコロナも想像以上に市中に蔓延しており、東京なんてどこで感染しても不思議でない状態のようです。実際に家にこもってスーパーと往復しているだけの人でも感染したという話があるとか。それだけ感染性が高いのに普通の風邪ではないというところが怖いところです。

 

忙しい方のための今回の要点

・腎臓は寿命に直結する臓器である。
・腎臓の機能には赤血球の数のコントロールがあるので、腎臓の機能が低下すると貧血などの症状が出、それが心臓に負担をかけるので心筋梗塞や脳梗塞につながる。
・また腎臓では糸球体で血液の老廃物を漉し取って尿を作る。
・糖尿病や高血圧は糸球体の血管を傷つけることで腎機能の低下をもたらす。
・腎機能が低下するとタンパク尿が出るようになる。タンパク尿は泡が出やすい特徴を持つ。これにむくみが加わると腎機能低下の可能性が高い。
・腎機能がさらに低下すると慢性腎臓病となり、最終的な症状は腎不全となる。こうなると血液中の毒素が体中を回る尿毒症で命に関わる。目下のところは治療は人工透析ということになる。
・現在iPS細胞を用いた腎臓の再生医療の研究も進んでおり、2020年代に臨床試験が行われる予定である。

 

忙しくない方のためのどうでもよい点

・とにかく腎臓は再生が出来ないということが怖いところです。高血圧も糖尿病も患者数が多いので、その悪化から腎臓病につながる例が多いようです。人工透析は継続的に行う必要があるので、災害発生時などによく問題となります。
・西尾由佳理氏の元気な復帰をお待ちしたいところですね。私は彼女の日テレ時代からのファンですので。

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1/31 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「みかんとレモン 知られざる健康パワー」

レモンの3つの健康効果について

 今回は柑橘類の健康効果を紹介するとのことで、日本最大のレモン産地である広島県の大崎上島のレモン農家を訪れている。温暖な気候のこの島で育ったレモンは大長レモンとして知られているとのこと。

 さてレモンの健康効果であるが、大きく3つあるという。

 まず最初の健康効果はレモンの酸っぱさの元になっているクエン酸の疲労回復効果。クエン酸は糖を効率よくエネルギーに変換する作用があるので疲労回復につながるのだという。特にレモンはクエン酸含有量が多い。そのおかげでこの島では高齢で現役のレモン農家が多いといっているが、それは単に過疎のような気もするが・・・。なお農家の人は1日2~3個は食べているという。レモン料理を紹介しもらっているが、それはレモンを1個入れたレモンうどんとか(スダチうどんなんかもあるのだから、確かに普通に美味しそう)、レモンの皮も入れたポテトサラダなど。

 

レモンは皮ごと使うのがポイント

 なおここでレモンの健康効果の2つめが登場。レモンの皮には高血圧を予防するエリオシトリンというポリフェノールが多く含まれているという。このエリオシトリンは悪玉コレステロールの酸化を防ぐことで血管壁への付着を防止するのだとか。さらにクエン酸は血圧を高くするホルモンを抑えるので、ダブルで高血圧予防になるとのこと。なおレモンの摂取量と血圧の変化を調べると食べる人の方が血圧が低いという調査結果が出ているとのことだが、この辺りは話半分で聞いておく方が無難。なお唐揚げなどにレモンをかけるのも、タンパク質とブドウ糖が結びついて老化物質のAGEを生成するのを防ぐので理に適っているとのこと。

 さらにレモンを搾る時のポイントとしてはレモンの香り成分であるリモネンを生かすために、皮を下にして絞るのが正解とのこと。皮に油胞が存在してそこにリモネンが含まれているとのこと。そしてそのリモネンが集中力を高めたりリラックスにつながる効果があるとのことで、これが3つ目の健康効果。レモンスライスに湯を注ぐレモン白湯などもお勧めとのこと。

 

みかんの健康効果と花粉症に効く柑橘

 次はみかんだが、あの白い筋にはポリフェノールの一種であるヘスペリジンが含まれており、血管拡張効果があるので冷え性対策として特に冬にはお勧めとのこと。またみかんの色素成分のβクリプトキサンチンには破骨細胞を抑制するので骨粗鬆症の予防になるという。また抗酸化作用による肝機能障害や動脈硬化の予防作用もあるとか。

 なお軸が細いみかんほど水分が少ないので成分が濃くなるので健康効果が高いとのことだが、これは実は甘いみかんを見分ける方法と同じである。

 最後は花粉症の症状緩和に効果があるという柑橘類。それはじゃばらという柚子とみかんが自然交配して出来た柑橘。酸味が強いことが特徴という。これに含まれるナリルチンがヒスタミンの放出を抑える効果があるので鼻水を抑えることになるとのこと。魚料理や揚げ物にかけるのがお勧めとのこと。なお出回るのは12~2月頃だが、加工品でも効果はあるという。

     
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 柑橘の健康効果ですが、レモンは皮ごと使うことがポイントの模様。しかしこれは防かび剤をタップリ使用している輸入レモンでは御法度です。皮から溶け出した発がん物質で健康を損ねる効果が倍化することになります。防かび剤不使用のレモンを選びましょう。

 まあレモンのクエン酸が疲労回復効果があるということは以前から言われていることで、実際に細胞でのエネルギー産生を云々ということを除いても、その酸っぱさでシャキッとさせるこうかは間違いなくあるので、スポーツマンでレモンを摂る人は多いです。確かに疲れた時の冷えたレモネードは美味い。

 で、最近になって一部で知名度が急上昇したじゃばらですが、まだまだメジャーという存在にはなっていないようです。花粉症に悩む人は多いのでいろいろと対策商品は登場していますが、未だに決定打はない模様。ちなみに私も永らく花粉症には苦しめられ、いろいろな薬を試しましたが、眠くなるだけで効果の大してないというものが多くて苦労しました。しかし数年前に出会った処方薬のエバスチンが私の体質には非常に合致したようで、眠気もなく花粉症の鼻の症状もほぼ抑えられるので常用してます。このおかげでここ数年は花粉症のひどい症状はほぼ治まりました(最盛期に少し鼻水が出る程度)。ちなみに私がエバスチンを処方してもらったのは皮膚科でです。実はエバスチンは皮膚のかゆみを抑える薬でもあるとか。実際に医薬品の説明を見ても、皮膚炎などの方が前に書いてあって、アレルギー性鼻炎は最後に付け足し程度に載ってます。なお副作用の危険性としては、長期使用による肝機能障害などで、これは大抵の薬につきまとう危険性です。

 

忙しい方のための今回の要点

・柑橘類の健康効果について紹介。
・レモンの健康効果はまずはクエン酸の疲労回復効果。クエン酸はエネルギー産生を高めるので疲労回復につながる。
・さらに皮に含まれるエリオシトリンは高血圧予防効果があり、香り成分のリモネンはリラックスしたり集中力を高める効果がある。だからレモンを搾る時は皮を下にして。
・みかんの筋には血管拡張効果のあるヘスペリジンが含まれており、色素成分のβクリプトキサンチンには破骨細胞を抑制して骨粗鬆症を防止する効果がある。
・柚子とみかんの自然交配でできたジャバラに含まれるナリルチンには抗ヒスタミン作用があることから、花粉症の鼻水を抑える効果があるとされている。


忙しくない方のためのどうでもよい点

・まあレモンは確かに身体に良いでしょうね。正直なところ国産レモンをもっと食べたいと思ってるんですが、やや価格が高めなのが難点です。
・昔から冬にみかんを食べるのは理に適っていると言われてます。冬に不足しがちのビタミンCを補給する効果も指摘されています。

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1/24 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「必見!ガン検診をイチから学ぶ」

ガン検診について紹介

 受けておいた方が良いと思いながら、何だかんだで受けずに済ませている人が多いというガン検診。しかしガンを早期で発見するということを考えると、やっぱり受けた方が良い。実際に健康な人でも毎日がん細胞が5000個は生まれているとされており、その都度免疫細胞が退治しているのだが、免疫力の低下などでこの免疫細胞が取り逃がしたりしてしまうとガン細胞が増殖してガンを発症してしまうということになる。だから早期発見が重要ということになる。

 では実際にどんな検診がされるのかを紹介。まずガン検診が普通の健康診断と違うのが、普通の健康診断は一渡りのいろいろな病気について調べるのだが、ガン検診は特定のガンについての検査を徹底的に行うというところである。厚生労働省が推薦しているのは肺がん、胃がん、大腸ガン、さらに女性の乳がん、子宮頸がんの検診であり、これらは自治体で検診が出来て公費補助が出るので負担は少ない。

 

肺がん、胃がん、大腸ガンの検診

 まずは肺がん検診。これは死亡者数で男性1位、女性2位というものだが、これの検診は胸部X線撮影。健康診断で行うものと同じである。これで異常の有無を判断するのだという。40歳以上は1年に1回は受けた方が良いという。

 次は胃がん検診。死亡者数は男性2位、女性4位である。これはまずは健康診断でも行うバリウムを飲んでの胃部X線検査。さらに内視鏡検査である。内視鏡検査はツラいという人には今は鼻から入れる内視鏡などもある。なおバリウムでの検査は検査台上でグルグル回ったりすることになるので、若い人にお勧めとか。精度としては直接見られる内視鏡の方が高い。これらの検査は50歳以上は2年に1回受けた方が良いとのこと。

 さらに大腸検診。死亡者数は男性3位、女性1位。これはまず行うのは便潜血検査。便の表面をブラシでこすってそこに含まれる血液を検査するというもの。なおこれで引っかかったら大腸内視鏡検査をすることになるが、実際はここで異変が見つかるのは3%ぐらいとのこと。なお「痔があるので便潜血は陽性になる」と言う人もいるが、これは関係ないというのは以前にガッテンで放送されていた。実際にこの検診でガンが見つかって命が助かった人も番組に登場している。私の先輩も実際にこれで大腸ポリープが見つかって内視鏡手術を受けていた。この便潜血検査は40歳以上で1年に1回受けた方が良いとのこと。

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 なお番組参加者からPETや血液検査はという質問が出ていたが、これらはガンの予後の観察には使われるが、早期ガンが引っかからないので今のところはガン検診には向かないとのこと。血液検査の精度が上がればより手軽になって良いのだが。

 

女性用の乳がん、子宮頸がんの検診

 そして女性の用の検査はまず乳がん検診。これは年間死亡者数1万4000人もいるガンである。検査としては乳房を挟んでX線検査をするマンモグラフィー。痛みを伴うこともあるので不評な検査ではある。月経前は乳房が張って痛みが出る場合があるから避けた方が良いとのこと。40代以上の女性は2年に1回は受けた方が良いという。

 さらに子宮頸がんの検診。このガンは30代から40代がピークで日本では20代が増加していると言うので注意。検査は婦人科での細胞を取っての検査となる。20代以上で2年に1回は受けた方が良いとのことで、これは特に若い人必須である。

 なおこれ以外のガンとしては膵臓ガンが症状が出にくいのに進行が早いので要注意とのこと。糖尿病や肥満、さらに喫煙者に多いという。検査は腹部超音波検査になる。

 最後は痛いと評判の悪い乳がん検診の新方法について。神戸大学で研究中の方法はマイクロ波マンモグラフィーというもので、胸に外からマイクロ波を当てるだけなので痛みがないとのこと。またより小さながん細胞も見つけられるという。ただこの番組で見た限りではかなり検査時間がかかりそう。


 以上、ガンを早期に見つけるガン検診について。ただこのコロナのご時世下ではなかなか検診というわけにも行かず、それで病気が悪化している人が多いというから要注意。かく言う私もガン検診だけでなく、そろそろ人間ドックも定期的に行った方が良い年齢なんですが、それもままならないというのが現実だったりします。

 

忙しい方のための今回の要点

・ガン検診について紹介。厚生労働省が検診を勧めているガンは、肺がん、胃がん、大腸ガンに女性は乳がんと子宮頸がんがあり、これらは自治体で検査を受けられ、公的補助もあるので負担が少なくて済むようになっている。
・また痛いと不評な乳がん検診については、外からマイクロ波を当てるだけの新しい手法が研究開発中である。


忙しくない方のためのどうでもよい点

・検診を受けていない人の一番の理由は「健康に自信があるから」だそうな。だけどガンはそういうの関係ないですからね。なおこの中身は実は「自分は病気にかかると思いたくない」という正常性バイアスの象徴みたいなのが大半です。

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1/17 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「タイプ別!"高血圧"攻略法」

「サイレントキラー」高血圧のタイプ分類

 今回は4000万人以上の該当者が日本にいるが、その半分の2000万人は治療もしないで放置しているとされている高血圧。単に血圧が上がっただけでは自覚症状は何もないので放置しがち。しかしこれが突然に牙をむいて命を奪うことがあるので、サイレントキラーなどとも言われている。今回はこの高血圧のタイプ別攻略法。

 まず一つ目のタイプは血管パンパン型。これは血液量が増えることで血圧が上がるタイプだという。そして原因は塩分の取りすぎだという。しかしこれを指摘された女性は調味料を控えめにして薄味を心がけているとのこと。落とし穴となっていたのは加工食品。彼女が好きだという漬け物やウナギの蒲焼き、もずくなどの加工食品に大量の塩分が含まれている。ちなみに塩分摂取の目標は男性で7.5グラム未満、女性で6.5グラム未満だが、日本人は大抵これをはるかに超えている。塩分が増えることで血管内に水分が入って血液量が増加する(全量4リットルの血液が1リットル増えてしまったりするとか)こで必然的に血圧が上がるのだという。

 そして二つめのタイプであるが、これは血管ギュウギュウ型血管が縮んでしまうことで血管壁が押されるので血圧が上がるのだという。これはポイントになるのが姿勢。これを指摘された男性はパソコンに猫背気味で1日6~7時間向かいっぱなしだという(私は仕事時も帰ってからもだから12時間以上この姿勢だな)。さらに彼は足を組むクセがあり、このことがさらに血圧を上げるという。前傾姿勢は胸郭などを圧迫することで脳が酸素不足になり、結果として交感神経を刺激するので血管が収縮するのだとか。そう言えば私もパソコンに向かう時は自分で心拍が上がっていることを自覚することも多いな。どうやら仕事モード+戦闘モードになっているようだ。まあ足の冷えなども自律神経の乱れにつながるので注意とのこと。そう言えば私もいつも裸足だわ・・・。

 

タイプ別の対策について

 では対策なのだが、まずは血管パンパン型については塩分を減らすこともさることながら、結局はこれは挫折しやすいので、逆に塩分を積極的に排出することを考えた方が良いという。そのためにはナトリウムを排出するカリウムを含む食品と言うことでバナナを夕方以降に1本というのを勧めている。ただバナナはかなり糖質が多いので、そっちが問題にもなる。そういう人は小松菜やほうれん草がお勧めとのこと。

 さて血管ギュウギュウ型の方だが、これは血管拡張効果のあるNOが出るような環境を作るのが良い。NOを出すには血流を良くするのがポイント。と言うことで番組の先生が勧めているのは1分正座をした後、立ち上がってその場足踏みを30秒という運動。一旦止めた血流が急激に回復することで血管壁を刺激するらしい。なおひざに不安のある人(私だな)は、2分ほど丸めたタオルを握ってから、1分それを緩めるということの繰り返しでも良いとか。なお王道としてはそもそも運動するのが一番良いのはいうまでもないこと。


 以上高血圧について。なお私はもろに血管ギュウギュウ型の生活習慣該当なんですが、今までは高血圧の症状は現れていませんでした。しかし最近は年齢による動脈硬化の進行か、徐々に血圧が上昇傾向にあり、やや危なくなってきてます。何しろストレス過多な環境にいるものですから、間違いなく血管は縮みっぱなしでしょう。と言うわけで運動するのが一番なんですが、最近はそれもままならないのが問題です。

 

忙しい方のための今回の要点

・高血圧の該当者は日本で4000万人以上いるが、半数の2000万人が放置しているという。しかし高血圧はある日突然に致命的な病を引き起こすのでサイレントキラーとも言われている。
・高血圧には塩分のせいで血液量が増加する血管パンパン型と、血管が収縮することによっておこる血管ギュウギュウ型の2タイプがある。
・パンパン型の原因は塩分過多。目標は男性で7.5グラム以下、女性で6.5グラム以下だが、なかなか難しいので、バナナなどのカリウムを含む食品を取ってナトリウムの排出を促すのがお勧め。
・ギュウギュウ型は姿勢の悪さなどで交感神経が優位になることで起こる。血流を改善してNOを発生させるのが良い。番組では1分正座の後にその場足踏み30秒の運動を勧めている。なおいうまでもなく運動が非常に効果がある。


忙しくない方のためのどうでもよい点

・私の場合、「今の身体の状態で血圧が上がってきたら棺桶に両足が入る」と言われているので要注意です。しかし一番の危険要因がストレスであることは重々承知だが、それが緩和どころか年々強まっているので・・・。

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1/10 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「最強の健康鍋レシピ」

鍋料理を一手間で健康鍋に

 冬になると重宝するのが鍋料理、主婦にとっては手間が省ける上に様々な野菜なども取れて健康効果もある。今回はこの鍋に一工夫加えることでさらに健康効果をアップしようという話。

 まずは元気チャレンジャーに自宅の鍋料理を披露してもらって、それに対して改良点を専門家が伝えるという内容。最初は野菜タップリの鶏鍋だが、これに対して残念と指摘しているのは人参の入れ方。人参は皮のところに抗酸化作用を持つβ-カロテンとかポリフェノールを多く含むので皮を剥かずに輪切りするのが正解とのこと。また輪切りにすることで中心部の栄養素が漏れなくなるという

 次は薄味の水炊きであるが、これについては大根を具材として入れているのが残念とのこと。大根には消化酵素のジアスターゼが入っているので、生のまま使う方が正解とのことで、具とするよりも大根おろしを使う方が良いとのこと(これは私も同感)。

 次に調理風景のビデオをチェックしてさらなるポイントを指摘。すると白ネギを斜め切りしているところでチェック。ネギにはイソアリシンという抗酸化作用や抗炎症作用のある成分が存在するが、これは細胞を壊さないと出てこないので、ネギを切る前に押したり叩いたりでネギをつぶしてから10分ほど空気に触れさせた方が良いのだという。さらにはキノコを入れているシーンでまたチェック。キノコは前の日に冷凍しておくと血液サラサラ効果のあるグアニル酸が3倍に増えるのだという。

 またタラの煮崩れを防ぐには下ごしらえで軽く片栗粉を振ってから80度程度の湯で湯引きをしておくと、表面のタンパク質が固まるので煮崩れだけでなくコラーゲンの溶出が防げるとのこと。また出汁も昆布と鶏モモと干しシイタケを組み合わせた合わせ出汁にすると、グルタミン酸とイノシン酸とグアニル酸の相乗効果で旨味が大幅に増加するので減塩につながるという。なお鶏もも肉は水から入れるのがポイントとのこと。

 

状況に合わせたつけダレ

 さらに状況別のつけダレも紹介。まずは風邪などで食欲低下した時は、大根おろしに醤油、青ネギ、レモン汁だけでなく、さらにラー油やショウガを加えたピリ辛おろしダレ。大根の消化酵素の効果にビリ辛が食欲増進。血圧やコレステロールが高めの人には、ミニトマト、トマトピューレ、オリーブ油、ニンニクおろし、ポン酢をまぜたタップリトマトダレ。トマトのリコピンの抗酸化作用及び悪玉コレステロール低減作用に期待すると共に、油と合わせることで腸での吸収力をアップさせる。最後に抗酸化力で若返りを求める方は練りゴマにすりごま、ここにポン酢と黒酢とショウガに青ネギを加えた濃厚ごまだれ。ゴマのゴマリグナン、ビタミンB1・Eの抗酸化作用に期待。さらに好みでごま油を加えろとのことなのでまさにゴマ尽くしである。

 最後にはご時世柄、免疫力アップの素材として、牡蠣、鮭、マイタケがお勧めとのこと。牡蠣の亜鉛は免疫細胞を活性化し、鮭のビタミンDは抗ウイルス作用があり、マイタケのβ-グルカンの一種のMDフラクションが免疫機能をアップさせるとのこと。さらにショウガのジンゲロールは免疫力アップの効果があるとか。


 以上、鍋でさらに健康にとの話。まあどうせ鍋を食べるならと話半分ぐらいで聞いておいたら良いでしょう。鍋はとにかく醤油をダバダバ入れすぎない限り(後はさらに食べ過ぎない場合)は基本的に健康な食品ですので。ちなみにキノコを冷凍する話は、随分昔にガッテンでも紹介しています。あそこでは冷凍するだけでなく干す方法も紹介していました。

 

忙しい方のための今回の要点

・家庭の鍋料理を一手間でさらに健康鍋にしようという話。
・人参は皮のまま輪切りが正解、また大根は具材にするよりは生で大根おろしで使用した方が、消化酵素のジアスターゼの効果を利用できる。
・また白ネギは押したり叩いたりで細胞をつぶしてから10分放置することで抗酸化作用のあるイソアリシンがアップ、キノコ類は前日に冷凍しておくと血液サラサラ効果のあるグアニル酸が増加。
・またタラは片栗粉をまぶして事前に80度で湯引きで煮崩れ防止及びコラーゲン流出防止、さらに昆布、鶏もも肉、干しシイタケを組み合わせた複合出汁にすると旨味が相乗効果で強くなって減塩が可能。
・後は症例別お勧めつけダレと、免疫力アップ食材として牡蠣、鮭、マイタケを紹介。


忙しくない方のためのどうでもよい点

・まあどんな食材も良い点悪い点がありますので、どうせ使うならぐらいの話半分で聞いておいたら良いです。鍋の基本はいろいろな食材を一気に取れるということ。結局はこれがすべての基本です。

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12/27 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「山梨県に学ぶ!健康長寿の秘訣」

健康寿命1位の山梨県に学ぶ

 最近は単なる寿命ではなく、実際に健康的に活動を続けることが出来る年齢、いわゆる健康寿命というものが重視されているが、男女ともにそれが1位なのが山梨県だという(西尾氏が沖縄か長野かと思っていたと言っていたが、沖縄はアメリカ型食生活の流入が祟って近年急激に寿命が縮んでます)。その山梨県に健康長寿の秘訣を学ぼうという話。

 

生涯現役の高齢者

 まず山梨県の高齢者の特徴としてピックアップしているのが、働いている高齢者が多いというもの。特に農家などで生涯現役の方が多い農作業は身体を動かすし、歩き回ったり踏ん張ったりで下半身が鍛えられる。これは当然のように健康長寿に貢献する。中には100才を越えて現役で農作業をされている方も。皆さん、高齢になっても健康診断の結果などは健康そのものだという(だからこそまだ農作業が出来るのか、農作業をしていたから健康になったのかは鶏と卵だが)。やはり農家には健康な方が多いという話(私自身もこれを地方で目の当たりにしている)。番組では触れていないが、農家の人は農薬などを使わない自家栽培の野菜を食べているし、さらに山梨は水も良いということも影響していると私は推測する。

 また農家以外でも工場で働いている超ベテラン職人なんかも存在する。やはり手を動かすということは脳に対する刺激になって脳機能の衰えを防ぐとされている。なお番組では身体を動かすという観点のみに注目しているが、社会の中で現役で活躍することによる精神的効果もあるだろう。もっともこういうことばかりを喧伝すると、今の政府などは「年金受け取るな、高齢者は死ぬまで働け、そして竹中平蔵のためにパソナに中抜きさせろ」とか言い出しそうだが。

 と言うわけで番組ではまずスクワットで下半身を鍛える(この時に膝がつま先よりも前に出ないように注意)。さらに手先を鍛えるという意味で輪ゴムを指の動きだけで小指から順に親指に移動させ、次はその反対という輪ゴム手指体操を紹介している。これについては脳の血流云々以前に器用かどうかを問われるところがある。ところでキーボードを叩く作業は手先を使っていることになるんだろうか?

 

山梨特有の食生活が健康効果を持つ

 次は食生活に注目しているが、やはり山梨と言えばほうとうほうとうと言えば不可欠なものはカボチャだが、それに人参など有色野菜が多いのが特徴。このような有色野菜は抗酸化作用のあるポリフェノールを含むので、これが動脈硬化などを防ぐと言われている。実際にほうとうを好きな人はそうでない人よりも、1年後に生活活動を維持できる確率が高いなんて話もあるとか。なお私もほうとうは大好きで山梨に行くと必ず食べてます。山梨には別名ミレー美術館とも言われている山梨県立美術館があり、その向かいに有名なほうとうのチェーンである小作の店舗があるのでそこで昼食を摂るというのが私の定番巡回コースだったんですが、残念ながらコロナの影響で小作の県立美術館前店は閉店になってしまったようです。

 また山梨県の意外な食文化としては寿司屋の数が全国1位なんだとか。特に山梨県民はマグロが大好きらしい。一世帯当たりのマグロの購入量は全国2位とのこと(ちなみにぶっちぎりの1位は隣の静岡県)。何で海のない山梨県で?と感じるのだが、江戸時代から中道往還という街道を使うと一昼夜で魚を輸送できるので、年中魚を生で食べられたとか。既に江戸時代からマグロを食べていたというから、これは意外なところ(ちなみに江戸ではマグロは人気がなかった)。そしてマグロはEPAやDHAが非常に多いので、これが健康効果があるというは近年有名なところ。

 

山梨独自の文化も健康効果がある

 さらに山梨独特の文化も影響しているという。山梨で多いのが無尽会。これはメンバーが金を出し合って必要な人がそれを使用するという共済システムである(サラ金の「ラララ無人クン」ではない)。その金をやりとりするための集会が無尽会らしいが、結局はこの伝統が今日では月に1回程度金を出し合って開催する食事会として残っているらしい。様々なメンバーが定期的に集まるので、そこで健康情報も含めた情報交換が行われるし、たまたま顔を合わせた時に「あれ?お前ちょっとやつれてないか?」なんてことにもなるの変化に気づくきっかけとなるとのこと。このような社会や地域における人々の結びつきがソーシャルキャピタルと言われて現在注目されているという。参加者も「ストレス解消になる」なんて言っていてその点でも有効。


 以上、山梨の生活についてですが、やはり自然とある程度結びついての、昔ながらののどかな生活という要素がやはり健康長寿には良いようです。そりゃ高ストレスの東京なんかで暮らしていたら健康長寿なんて難しいと思う。空気は悪いし、食品は添加物や農薬で汚染されているし、水なんかも極めて怪しいしなんて環境で健康長寿を保てたら、むしろその方が異常。

 

忙しい方のための今回の要点

・健康寿命が男女とも1位である山梨県の生活スタイルから健康長寿の秘訣に迫った。
・山梨は現役で働いている高齢者が多い。農作業などは足腰を鍛えることになるし、職人などで手を使うことで脳を刺激している者もいる。
・また山梨の郷土料理ほうとうはカボチャや人参などの有色野菜を含んでおり、ここに含まれる抗酸化作用のあるポリフェノールが動脈硬化などを防ぐ。
・さらに山梨はマグロの消費量が多いのだが、マグロのEPAやDHAも健康効果がある。
・山梨独特の文化として無尽会があり、様々なメンバーが定期的に顔を合わせて会食をしている。このような地域のつながりはソーシャルキャピタルと言い、これも健康に影響することが近年注目されている。


忙しくない方のためのどうでもよい点

・山梨っていいところですよ。私は好きですね。食べ物も美味いですし何よりも水がすごく良い。だからそれを使った美味い甘酒がある(私は酒は飲めませんので)。
・だけど、関西からだったらアクセスが悪いんで、残念ながら行く機会はそう多くないんですよね(関西からだったら東京経由になるので交通費が高い)。だからあそこは関西からは「距離の割にかなり遠いと感じる地域」でもあります。ちなみにその感覚で行けば、国内で関西からもっとも遠い県は秋田県です。

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12/20 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「侮れない!脂肪肝の恐怖」

実はこわい脂肪肝

 脂肪肝と言えば肝臓に脂肪が溜まった状態。俗に「人間フォアグラ」なんて言われたりするが、特に自覚症状がないだけに気づきにくい上に診断が出ても軽く考えがち。しかしこれが実は怖い病気であるという話。

 人間ドックを受けた人の1/3が指摘されているという病気が脂肪肝。そもそも肝臓の障害は自覚症状が出にくいために「沈黙の臓器」などとも言われている。それだけに症状が出た時には手遅れという危険が高い。

 まず肝臓だが、男性で1.5キロもあり、人体の臓器の中でも最大級だという。その働きはまず胆汁を生成して食べ物の脂などを分解する。さらに栄養素をエネルギーに変換する。腸から吸収された栄養素は肝臓でエネルギーに変換されて全身に送られるのだという。そしてさらに肝臓は解毒の役割も果たしている。身体に有害なアルコールなどを分解するのが肝臓。肝臓は500種類以上の働きをしているという。この肝臓に脂肪が蓄積するのが脂肪肝で、これが続くと大体15%が肝硬変となり、こうなると肝臓の機能が3割以下になってしまうという。

 さらには脂肪肝を放置したために肝臓ガンを発症してしまった患者も登場。肝機能を現すALT,ASTさらにγ-GTPで異常が発見されたのに自覚症状がないために放置し、生活改善などは一切しなかったのだという。しかし16年後に6センチもの肝臓ガンが発見されたのだという。こうなっていても自覚症状がなかったというのが沈黙の臓器と言われる所以。肝臓内には痛覚神経がないのが自覚症状がない理由だとか。

 

脂肪肝の原因

 では脂肪肝を発症する原因は。まず一番多いのが飲み過ぎ。肝臓がアルコールの処理にかかりきりになりエネルギー供給能力が落ちることで肝臓内に脂肪として溜め込んでしまうのだという。また食べ過ぎも大きな原因。栄養を過剰摂取すると肝臓がエネルギー生産にかかりっきりとなり、筋肉や皮下に送り出せずに肝臓内に蓄積されてしまうのだという。

 さらに意外な原因として女性の過剰なダイエットも脂肪肝の原因となる。極端なダイエットによってタンパク質が不足することで、肝臓で作り出したエネルギーを全身に運ぶのに必要なタンパク質が足りなくなり、やはり肝臓に脂肪が蓄積されるのだという。

 なお番組ではレポーターとして病院を訪問したうしろシティ(私の全く知らない芸人だ)の2人が血液検査とエコーを受けたのだが、阿諏訪の方が完全に脂肪肝であるという診断を受ける。64までが正常値とされるγ-GTPが918という先生も「非常に珍しい」というようなトンデモ数値。当然ながらエコーの検査もあからさまに脂肪の蓄積が見られ、直ちに治療が必要との宣告。明らかに飲み過ぎとの自覚はあるようで、ハイボールを少なくて1Lという無茶っぷり。それを聞いた先生が「肝臓の硬さも精密検査をした方が良い」と超音波検査した結果は、明らかに肝硬変が始まりかけている。ただしこれでも今から直ちに治療を始めると回復の見込みはあるということ。良い仕事をもったものですね。もしかしたらこれで命拾いです。

 また脂肪肝が進むと出血が止まりにくいなどの症状が出ることがあるという。血を固めるタンパク質が合成されにくくなるのだとのこと。彼は今から治療すると治るが、肝硬変までなってしまうと手遅れになるとのこと。肝硬変になってからも酒を飲み続けた場合、5年生存率は35%になるという報告もあるとか(と言っても飲兵衛は「35%は生きてるじゃん」とか言いそうな気もするが)。さすがに最近結婚したという阿諏訪も「お酒はやめます」とのこと。なお完全に断酒した方が良いです。酒とかタバコとかの中毒性のある嗜好品は量を減らすというのはまず続かないので(断酒の会はかなりが成功するのに、節酒の会は大抵全滅するとか)、オールオアナッシングで完全に0にしてしまった方が良いと言います。

 さらに脂肪肝は男性のイメージがあるが、女性も特に閉経後には女性ホルモンの働きが落ちることで脂肪肝になりやすいとのこと。また最近は血液検査に現れない隠れ脂肪肝もあるとのことなので、エコー検査などを受けた方が良いとのこと。

 

脂肪肝チェックリストと予防法

 で、お約束の脂肪肝チェックリスト 1.週に3回以上お酒を飲む 2.通勤や買い物に車を使う 3.20才の頃に比べて10キロ以上太った 4.ジュースなど甘い飲み物を好む 5.眠る2時間前に食事をすることがある 6.平均睡眠時間が6時間未満 これらのうち3つ以上チェックがあれば危険とのこと。ただし特にアルコールは危険因子なので注意だという。ところでこれはそのまま糖尿病の危険度チェックも兼ねているような気もする。ちなみに私は2,3,5,6が該当で以前は4も該当しました。と言うわけで紛いのない脂肪肝です。

 では肝臓を労る食事はどうするかだが、番組お勧めは納豆に黒ごまを加えたもの。納豆のタンパク質にビタミンB2に黒ごまのビタミンEは脂肪肝に有効といわれているとのこと。また食後や飲酒後は30分横になって肝臓に血液が回るようにするのが良いとのことだが、これは牛になりそう。


 以上、沈黙の臓器肝臓のお話。血液検査の度にALT,ASTのγ-GTPいずれかもしくは全てが引っかかっている私にはかなり耳の痛いお話。もっともそんな私でもγ-GTPが高いと言われても64までが正常値のところの80ぐらいまでで、918なんて人跡未踏の数字は見たことがないです(笑)。まあ彼の場合はあからさまにお酒が原因でしょう。私は酒は全く飲みませんので。もっとも私はこれでお酒やタバコをやっていたら、今頃はとっくに死んでいるといわれています。

 

忙しい方のための今回の要点

・肝臓の病気は自覚症状が出にくいために沈黙の臓器とも言われる。最近人間ドックを受けた人の1/3が引っかかるのが脂肪肝だという。
・脂肪肝は特に自覚症状がないので軽視されがちだが、放置すると肝硬変から肝臓ガンにつながる危険がある。
・脂肪肝を発症する原因としてはまずは飲酒。さらに食べ過ぎなども脂肪肝の原因となる。また極端なダイエットによってタンパク質が不足することも脂肪肝の原因となる。
・効果のある食事としては、番組では納豆に黒ごまをかけることをお勧めしている。納豆のタンパク質及びビタミンB2は肝臓に良く、黒ごまのビタミンEは脂肪肝に効果があるとされている。
・また食後は30分ほど横になって肝臓に栄養素が血流に乗って流れやすいようにした方が良いという。

 

忙しくない方のためのどうでもよい点

・脂肪肝については私は実は大学生の頃に既に指摘されており、それから実に長いつきあいになってしまってます。私の場合はこれの調子が悪い時は、とにかく体がダルくて疲れやすいという症状が出ます。実は大学生の時にとにかく異常に疲れるという症状が出て病院に行ったところ、脂肪肝の診断が下った次第。なお私の場合、暴食だけでなく、実験などで有機溶媒等を扱うのもさらに肝臓に負担をかけており、それが異常な体のだるさにつながっていた模様。

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12/13 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「正しいお風呂の入り方」

健康的な入浴法を紹介

 これからの寒い時期。やはりシャワーで済ませるよりは湯船に浸かる方が様々な意味で健康的。しかし間違った入浴法をすると健康効果がないばかりか、場合によっては事故につながることまで。そこで正しい入浴法を紹介。

 まず風呂に入る前にするかけ湯について。これについてはいきなり肩から湯をかける人が多いが、これは心臓に近い部分の温度を急激に上げることになるので、ヒートショックを起こす危険が高い。急激な血圧上昇で心筋梗塞や脳卒中につながる危険がある。正しい方法は手や足など心臓に遠いところから徐々にお湯をかけて体温を上げる方法。さらに危険な方法の一つは頭から湯を被るという方法なのでこれもしないように。なおいきなりかけ湯なしで湯船にドボンは問題外。

 また湯船の姿勢にも気をつけたい。よく浴槽に首をかけて腰を浮かすという姿勢を取りがちだが、これは狭い家庭の浴槽では僧帽筋などの緊張につながって頭痛や肩こりにつながりやすいのでやめた方が良いとのこと。

 

疲労回復のための効果的入浴法

 さらには疲労回復のために半身浴という人もいたが、半身浴は疲労回復の効果は低いという。半身浴は静水圧効果が得られないので血流がよくなりにくく疲れが取れにくいのだという。また温熱効果も不十分なのでやはり疲労回復には全身浴の方が良いという。

 また入浴温度でお勧めは40度とのこと。専門家は40度で10分入浴を勧めている。温度が42度を越えると交感神経が優位となるのでリラックス効果が得られず、高血圧の原因にもなるという。これに対して40度の湯は10分間で血流が全身を回るので疲労回復効果が高いという。また40度の風呂に入った方が保温効果が高いので冷え性に効果があるという。

 また睡眠のことを考えると、寝る1~2時間前に入浴するのが望ましいという。入浴後に体温が低下する時に眠りやすくなるのだという。

 

入浴時の事故を防ぐために

 また風呂での事故にも気をつけたい。実は風呂で事故死している人は年間1万9千人で交通事故死者の実に4倍だという。

 風呂の事故で多いのはヒートショック。これを防ぐには脱衣所や風呂場の温度を考えたい。浴場は入浴前に熱いシャワーで温度を上げておくとか、脱衣所に小型の暖房を置くなどして温度差を減らすのがよい。

 さらに風呂で多い事故は転倒事故もある。濡れた床などが滑りやすく段差などで転倒することが多い。これを防ぐためには滑り止めテープなどを使用するのが良いという。これを滑りやすそうなところに貼るのだとか。また高齢者は脱衣の時に座って行えるようにするのが安全とのこと。なお飲酒直後の入浴は危険。脱水症状を防ぐためには入浴前にコップ一杯の水を飲む。

     
この手の滑り止めテープで対策を

 

 以上、入浴での注意事項だが、まあ常識レベルが多かったかな。半身浴は身体に対する負荷が小さいということで人気になりましたが、体温があまり上がらないことで負荷が小さいわけですから、確かに温熱効果は低そうです。

 それに特に高齢者はヒートショックには厳重に注意した方が良いです。家庭内で亡くなる場所として多いのは、まず風呂、そしてトイレなので。共に突然の血圧上昇で脳卒中などを起こしてそれっきりというパターンが非常に多いといいます。特に日本の昔ながらの家は、とにかく風呂とトイレは寒い場合が多いので。というわけでお風呂には暖房と言っておりましたが、ついでにトイレも暖房を考えた方が良いです。

    
こういうタイプの小型電気ストーブがトイレや脱衣場に最適

 

忙しい方のための今回の要点

・入浴を健康的に行うには、まずヒートショックを避けることが重要。かけ湯をいきなり肩など心臓に近いところから行うのは危険。まずは手足などの心臓から遠いところから徐々に温めるのが正解。
・半身浴は疲労回復効果という点では全身浴よりも静水圧効果や温熱効果が低いので効果が低い。お勧め入浴法は40度で10分。交感神経を刺激せずに温熱効果が高いので、血流を良くして疲労回復を促す。
・風呂でのヒートショックの事故を防ぐには浴場を先に熱いシャワーで暖めておいたり、脱衣場に小型の暖房を入れておくのが効果がある。
・また転倒事故も多いので転倒防止テープを使うという方法を勧める。

 

忙しくない方のためのどうでもよい点

・保温効果と言えば、新湯よりも温泉の方がさらに高くなります。特に日本に多いナトリウム塩化物泉は保温効果が高いです。そういう温泉の特集もやってもらえませんかね。

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12/6 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「骨卒中を防げ!健康的な骨の作り方」

寿命を縮める骨卒中を予防するためのセルフチェック

 今、医学界で問題となっている病気が骨卒中だという。これは高齢者が骨折したことがきっかけで活動が低下して死につながる症状で、実際に大腿骨骨折をした65歳以上の高齢者の5年後生存率は63%しかないという。そしてこの骨卒中の原因である骨折を起こす理由が骨粗鬆症。そこでまずはそのセルフチェックから始まる。

 チェックは4項目で、1.やせ形である 2.運動不足である 3.顔のシワやたるみが気になる 4.血糖値が高めである 以上該当数が多いほど骨粗鬆症になっている可能性が。番組では実際にこれらが3項目該当する女性と4項目該当した男性で骨密度の測定を行っている。

 骨密度は20代の平均値を100としてこれが80以下になると骨粗鬆症予備軍、70以下だと骨粗鬆症と判断できるという。先ほどの女性は実際に段差でつまずいてひざにひびが入ったなどの経験があり、予想通りに骨密度68%で骨粗鬆症との診断。男性の方は81でギリギリセーフだが、55才の平均値よりは下回っているという。

 

骨粗鬆症発生のメカニズム

 骨粗鬆症が発生する原因だが、骨は古くなった骨を分解する破骨細胞と新しい骨を作り出す骨芽細胞の働きによって新陳代謝している。それがこの活動のバランスが崩れて破骨細胞優位となると骨の分解に生成が追いつかなくなって骨がスカスカになり、いわゆる骨粗鬆症を発症することになる。

 このバランスが崩れる原因であるが、まず女性ホルモンの減少女性ホルモンには破骨細胞の働きを抑える効果があるので女性ホルモンが減少する高齢女性が骨粗鬆症を発症しやすい原因となるという。しかし原因は女性ホルモンだけでない。先ほどのチェックのやせ形というのと、運動不足というのは、骨に対する負荷が少ないという意味であるという。骨は負荷をかけることで丈夫になる。だから運動することによって骨に適度な負荷をかけることで骨芽細胞の働きが活発となるのだという。さらには運動以外では積極的に下り階段を降りるというのも骨に対する刺激になるのでお勧めとのこと。

 まあ下り階段が刺激になるというのはよく分かる。もっともこれは膝にも負担になるので要注意。さらに下りの方が太股の筋肉への負荷は実は大きく、翌日に痛みが発生する原因となる。ちなみに人間の骨は負荷がかからないと見る見る弱くなると言うのは知られており、だから頑強な宇宙飛行士が数ヶ月の宇宙滞在の後に地球に戻ると、自らの力では立ち上がることも出来ないほどに衰弱するのである。

 

頭蓋骨も実は小さくなっている

 さて3つめの顔のシワやたるみであるが、これは頭蓋骨が小さくなることで発生するのだという。実は頭蓋骨の重量は40代で650グラムあるのに対し、70代では280グラムまで減少するという(これは驚いた)。だから顎回りの骨が減ると頬の皺や法令線になり、目の回りの骨が減ると目の窪みや目尻の皺となって現れるのだという。特に下あごの骨は全身の骨の中でも骨密度の低下が最も大きい部位になるという。だからここの骨密度が低下している人は、全身で骨密度が低下していると推測されるという。

 予防にはガムをかむこと(つまりはあごを鍛えること)、さらには筋肉に働きかける方法としてほほえみ体操を提案している。これは上下の歯を1センチ程度開け、口角を奥に押し込んで上げる。そして10秒キープ。これを5セット繰り返すことで筋肉に引っ張られて骨に負荷がかかるのだとか。

 

骨の強度に影響する骨質

 なお骨の強さを支配する要素として、骨密度ともう一つ重要な要素があるという。それが骨質。それは骨の中に存在するタンパク質であって、骨がコンクリートだとしたら骨質は鉄筋だという。このタンパク質が糖化して劣化すると、骨は脆くなってしまう。だから4つ目の血糖値が高いというのが問題なのだという。で、先ほどの男性の骨質を調査したところ、見事に骨質に問題ありとの結果が。なお喫煙、高血圧なども骨質の悪化の原因となるという。

 骨を強化する食材としては、まずは牛乳や乳製品、小魚などのカルシウムを含む食材。これにカルシウムの吸収を高めるビタミンDを含む青魚やキノコ類を組み合わせるのが良いという。さらに骨質を良くするにはタンパク質に加えてビタミンKを含む納豆、ブロッコリー、ほうれん草がお勧めとのこと。

 

圧迫骨折の最新治療法

 また加齢によって咳などのわずかな衝撃で脊椎が押しつぶされる圧迫骨折が問題となる。これは放置すると寝たきりにつながりかねない。最後はこれの治療法を紹介している。

 患者は自宅で転倒してお尻と腰を打ったことで圧迫骨折をしてしまい、痛くて日常生活を送れなくなっているという65才の男性。彼は特に骨粗鬆症はないようだが、レントゲンを撮ると見事に脊椎がつぶれてしまっている。

 彼に施す治療法はバルーン椎体形成術というもの。全身麻酔の上で背中にパイプを通して脊椎のつぶれた部分をバルーンで膨らまして形を戻し、その後にその空洞に医療用セメントを流し込んで硬化させるというもの。手術痕はテープを貼っているだけで身体への負担が小さいのが特徴。手術は30分程度で終了し、2時間後には患者は痛みが消えたと言っている。そしてなんと翌日には退院である。圧迫骨折の治療もここまで進化したのだという。

 

 以上、高齢者に特に問題になりやすい骨折について。骨卒中という言葉は初めて聞いたが、大腿骨頭骨折は高齢者に増えており、特にここの骨折はもろに寝たきりになりやすいので、認知症などが急激に進行して寿命を縮めることになるというのはよく言われているところ。また圧迫骨折も高齢者に多い恐ろしい事例である。同時多発的に圧迫骨折が発生し、身長が大幅に縮んだなんて事例まで聞いたことがある。

 とにかく骨を守るためにはカルシウムと運動なのだが、牛乳については特に日本人は高齢になるにつれて体質的に飲めなくなる場合が多いから困りもの。実は私も気がつけば牛乳を飲むと下痢をする体質になっていた。まあチーズなどは摂ってはいるが。実は牛乳は嫌いではない(というかどちらかというと好き)なだけに、牛乳を飲めないというのは私的には大打撃である。これの回復方法はないのか?

 

忙しい方のための今回の要点

・高齢者が骨折をきっかけに大幅に寿命が縮む骨卒中が問題となっている。
・骨折の原因となるのは骨粗鬆症。破骨細胞と骨芽細胞の働きのバランスが崩れることで発生する。
・女性ホルモンには破骨細胞の働きを終えサル作用があるので、高齢女性が骨粗鬆症になりやすくなる。
・また骨への負荷が少ないと骨密度が低下する。だから運動などで骨に適度な負荷を与えるのが骨を丈夫に保つコツとなる。
・さらに頭蓋骨も骨が減少してくるので、それが原因となって顔のシワやたるみにつながりやすい。防ぐためにはガムなどをかんで顎を鍛えること、また顔の筋肉を刺激するほほえみ体操などがある。
・骨の強度に影響する要素は骨密度だけでなく骨質もある。骨質は骨の弾力性を保つためのタンパク質であり、これが糖化などによって劣化すると骨が脆くなる。だから高血糖や喫煙、高血圧なども骨を弱くする原因となる。
・骨を丈夫にするにはカルシウムとビタミンDの摂取、骨質についてはタンパク質に加えてビタミンKを摂取するのが効果的。


忙しくない方のためのどうでもよい点

・私は骨は今まで何度か転倒した時に「これは骨が折れたな」というシチュエーションで悉く骨折を免れているので、弱いと言うことはないと思うのですが、高血糖が該当するので骨質の方は不安がかなりあります。気をつけないと、ある日突然にボキッなんてことがあるかもしれない。最近は運動不足もひどいし。あのチェックの中ではやせ形でだけはないですね。

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11/29 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「60歳以上の8割が発症白内障をイチから学ぶ」

高齢者がほぼ確実に発症する白内障について

 50代で40%が発症し、80代ではほぼ100%が発症するというのが白内障。水晶体が白濁してくる症状で、視界がぼやける、光が眩しいなどの症状が出て、最悪は失明に至る。

 まずは番組では薄い文字を読めるかどうかのテストをしている。白内障になるとコントラストが分かりにくくなるのだという。これで問題が出た人は皮質白内障になっているという。原因は老化だが、目をこすったりするとレンズを支えるチン小帯という繊維が切れ、水晶体の形が崩れて水が溜まるという。光を眩しく感じるのは光が水晶体で乱反射するからだという。

 さらには紺色と黒色の靴下の色の違いが分からないなどの症状は核白内障だという。皮質白内障は水晶体の表面が白濁するのに対し、これは水晶体の核が変質してしまうものだという。また水晶体が固くなるので近視の度が進むという。悪化すると視界が茶色になって色の違いが分からなくなってくるという。

 また目の疾患が発症すると何も出来なくなり、高齢者の場合は認知症になりやすいので要注意だという。また最近はブルーライトなどが原因となる若年型白内障も増えているとのこと。

 

白内障治療と言えば手術

 白内障の治療となると手術になるが、水晶体を人工レンズに置き換えることになる。これについては眼鏡が必要な単焦点レンズが保険適応で、多焦点レンズは保険適用外だったのだが、今年の4月からレンズ代の一部と手術代が保険適用になったので負担が減ったとのこと。実際に手術を受けた患者に密着しているが、手術については片眼で5分で両目の手術がわずか20分で終了である。


 以上、白内障について。高齢化社会の到来によって白内障は誰もが体験する病気になりつつあります。私も白内障の危険性が高い(持病持ちで目を酷使している)んですが、私の場合はかなり強度の先端恐怖症があるので、果たして手術が出来るかどうかに不安があります。

 手術さえ受けられれば、白内障はよほどひどい医者にでも当たらない限りはまず完治すると言われています。それまで見えにくくて苦しんでいた人は、まさに世界が変わるとのこと。うちの両親も実際にそのように言っておりました。

 

忙しい方のための今回の要点

・50代の40%、80代ではほぼ100%が白内障を患う。
・白内障にはまず水晶体の表面が濁る皮質白内障があり、これはコントラストに鈍感になってくる症状がある。老化が原因だが、目をこすったりの刺激でも発症する。
・さらに水晶体の核が変質する核白内障というものがあり、これは水晶体が黄色く濁ってきて、色などが分からなくなってくる。
・治療としては手術になるが、眼内レンズには単焦点のものと多焦点のものがあり、単焦点のものは保険適用。多焦点のものは今年の4月から手術代とレンズ代の一部が保険適用となり負担が減った。

 

忙しくない方のためのどうでもよい点

・白内障は薬による治療がないといってましたが、ほぼ確実に治せる手術法があるから薬の開発をわざわざしていないという面もあります。また実際に白内障のようなタンパク質の変性から生じる病気の薬での治療は難しいです。タンパク質の変性を薬で制御できたら、多分老化に纏わる病気の大半の治療が可能になるような気がします。

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11/22 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「パートナーにも悪影響!「いびき」」

迷惑な「いびき」

 今回は結構これで苦しめられているという人も多い「いびき」。番組では早速夫のいびきで苦しんでいるという二人の女性が登場するが、うるさすぎて寝られないとか、おかげで夜に酒を飲むのが習慣になってしまったなどかなりの苦痛を訴えている。

 番組では早速お二人の夫の寝室にカメラをしかけて睡眠をチェックしているが、確かにものすごい爆音を立てていびきをかいている。その爆音は57デシベルとトイレの水を流す音のレベル。寝室を分けているにもかかわらず奥さんの寝室まで爆音は響いてくる。すると奥さんの方は寝ることを諦めて起き出してテレビを見始めたり、酒を飲み始めたりという状況。

 

命に関わる睡眠時無呼吸症

 日本人はあごが小さいという骨格の特徴などからそもそもいびきをかきやすい状態にあるという。あごが首に続いているいわゆる「白熊型」のあごをしている人はいびきをかきやすいという。ここに加齢や疲労、お酒などの影響で舌や口の筋肉が緩むと気道が狭くなっていびきが起きるのだという。こうなると夜中に酸欠になるという悪影響が出る。実際に今回の検査をしたら、途中で血中酸素濃度が80%ぐらいまで低下しているという。これはエベレストの頂上に登った時に匹敵するという。また心拍数も高くなっており、130ぐらいまで高まっている。この原因となっているのが睡眠時無呼吸症。この人の場合、40秒以上呼吸が停止していた。

 睡眠時無呼吸症候群の患者は推定900万人いるが、高血圧の原因になり、狭心症などあらゆる心臓病の原因となり得、下手すると心臓病で急死する危険がある。実際にこれが原因でひどい高血圧になったという患者が出演しているが、高い時になると200とかの数値になったらしい。ある日、突然に鼻血が止まらなくなって入院して検査したら、高血圧の原因として睡眠時無呼吸症の可能性が指摘されたらしい。今は無呼吸症と高血圧の治療をして血圧も正常値になっているとのこと。

 睡眠中に無呼吸が起こっていると、本来は夜中に低下するはずの血圧が低下しないという。それどころか朝方になって覚醒する頃になると急激に血圧が上昇する早朝高血圧という状態になり、下手するとこの時にポクッと逝きかねない。しかもこの血圧が低下しないという現象はパートナーにも同様に発生するのだという(ストレスが影響しているんだろうか)。番組に出演していた旦那はひたすら恐縮である。

 

いびきの対策は

 では対策となるのだが、まずは眠りの質を高めるということで朝食が大切だという。番組お勧めのメニューはバナナに納豆、卵焼きに豆腐の味噌汁というもので、ここに含まれているアミノ酸の一種であるトリプトファンがメラトニンに変化することで睡眠の質を向上させるのだという。いびきや無呼吸は眠りが浅い時に出やすいので、睡眠の質を向上させると減るとのこと。朝食で摂るのはトリプトファンがメラトニンに変わるのに14~15時間を要するからだそうな。

 さらにはいびき改善枕というものがあるそうな。この枕はいびきをかき出したら枕に空気が送り込まれて膨れることで、頭が横を向くようにするんだという。こうすると気道が広がっていびきが止まりやすい。なお横向き寝をするには抱き枕を使うとか、足にクッションを挟んで寝るってのもあるらしい。

 さらにもう一つ勧めているのはノンアルコールビール。ビールに含まれているホップGABAが睡眠の質を高める効果があるのだという。ただしアルコールがあると睡眠の質を落とすのでノンアルコールビールなのだという。

 これらの対策を実施したところ、先ほどの旦那の血中酸素濃度も増加して目出度し目出度しという結論となっている。

 

 最近何かと注目されている睡眠時無呼吸症ですが、これらの突然死の原因だけでなく、昼間に急激な眠気に襲われて事故などが起きるということで社会的にも問題視されています。と言うわけでこれらが問題であるということを自覚している方は少なくないのではないかと思います。

 で、私もいびきをかくようで、実際に睡眠時無呼吸症の診断も受けました。私の場合はシングルですので迷惑をかけるパートナーはいませんが、日中の眠気などが洒落にならないことがあります。以前、一度鼻マスクを試したのですが、あれは息が苦しくなって眠れなくなり(私が睡眠中に口を開けるのが原因らしい)、結果としては断念してます。それ以来、せめて横向き寝を意識するようになりました。するとそれだけで夜中に息が苦しくて目が覚めると言うことは減りました(以前は実際に夜中に呼吸が止まって死にそうになって目が覚めたことが数回ある)。ただやっぱりまだいびきはちょくちょくかいているようです。

 

忙しい方のための今回の要点

・いびきをかく人は睡眠時無呼吸症になっている可能性が高い。
・睡眠時無呼吸症になると血中酸素濃度の低下や血圧の上昇などで突然死につながる危険がある。
・対処方としてはまず朝食でトリプトファンを含む食品を摂ること。トリプトファンは14~15時間で睡眠物質であるメラトミンに変化するので睡眠の質を高め、そのことによっていびきをかきにくくする。
・またビールに含まれているホップGABAが睡眠の質を向上させる。ただしアルコールは睡眠の質を落とすので、ノンアルコールビールがオススメ。
・さらにいびきを検知して枕を膨らませることで頭を横向きにさせる枕などもある。


忙しくない方のためのどうでもよい点

・今回は特に触れてなかったですが、いびきをかく原因としてはあごの形などの先天的なものに加えて、肥満という後天的な要素も大きいです。しかもいびきをかくことで睡眠の質が落ちると肥満が進みやすいという悪循環。実は私も肥満が進むと共にいびきをかくようになりました。それと共に持病も発生、悪循環の坂道を驀進中です。

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11/15 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「座りすぎが寿命を縮める?知っておきたい血流アップ法」

座りすぎは寿命を縮める

 今回は以前にガッテンでも言っていた「座りすぎは早死ににつながる」という話。日本人はそもそも座っている時間が思い切り長い上に、最近はリモートワークで余計に長くなっている。そう言えば私も仕事はデスクワーク、家に帰ってもデスクワークなので、起きている間の9割以上は座っているようなもの。こりゃ長生きは無理だわ。

 座り続けた場合にまず影響が出るのは筋肉だという。立っている時には体中の筋肉を使っているが、座っている時の筋電計を見れば覿面に使ってない。特に背もたれに身体を委ねている時はほとんど筋肉を使っていないという。

 これは筋肉量の減少につながり、将来的に寝たきりにつながる危険があるという。しかも座っているだけで糖尿病や脂質異常につながる危険があるという。下半身の筋肉は糖や中性脂肪を消費するのだが、座っているとこれらの消費が減少するので、生活習慣病のリスクが跳ね上がるのだという。実際に座る時間が1日7時間未満の者に比べて、9時間以上の者は糖尿病リスクが2.5倍に跳ね上がるとのこと。

 

血流低下や脳機能低下の恐れも

 さらには血流にも影響が及ぶ。立っている時には大腿静脈の血の巡りが良いが、座っている時は血流速度が半分以下になり、さらに座り続けていると70%も低下してしまうと言う。座っていることで股関節回り血管が圧迫され、心臓への血流が滞ってしまうのだという。そしてこれは肺血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)に結びつくことがある。これは血栓が肺の血管を詰めて命に関わる病気である。

 また脳にも影響があるという。脳が全身の筋肉に指令を出さなくなることで脳の機能の低下につながり、さらには血流の低下も起こることから脳機能が低下して認知症につながる危険さえあるという。

 リスクを減らすには30分に1度は立ち上がるようにすることだという。しかしどうしても座る必要がある時がある。その時には何かしら足を動かして血流を良くするのが効果があるとのこと。で、諸々の方法を試したところ、かかと上げ下げが効果があるとのこと。ふくらはぎが活発に動くのがポイントとのこと。また台に足を上げているだけで重力の影響で血流が良くなるという。なおゴルフボールゴロゴロはひざの潤滑効果、足指グーバーは足の指の筋肉を鍛えることで転倒防止になるとのこと。またかかと上げ下げは20分に1度、30秒ぐらい、1秒で上げたり下げたりというテンポで行うのが良いという。なお水分摂取が重要とのことなので注意。


 と言うことで、私も明日からデスクワークをしながら時々ジタバタしてみよう(笑)。実際にここのところどうも心臓の血管がヤバい気がしていて、このまま行くと遠くない将来にポックリ逝くのではと言う気がしてきている。なかなか運動が出来ないし、そもそも久しぶりに歩いてみたら異常に疲れることに気がついたという次第。

 

忙しい方のための今回の要点

・座り続けは寿命を縮める危険がある。まず筋力の低下から寝たきりにつながる危険があるし、糖などの代謝が落ちて成人病につながる。
・さらに血流低下によって肺血栓塞栓症などを起こす危険がある。
・また脳から全身への指令が送られなくなり、脳機能の低下につながって認知症になる危険も。
・防ぐには20分に1度、足のかかとを上げ下げする運動を30秒ほど行う。

 

忙しくない方のためのどうでもよい点

・とにかく座り続けが増えてから私も覿面に体力が落ちました。そして少し動くと息切れがする。正直なところこれはかなりヤバいです。

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11/8 TBS系 健康カプセル!ゲンキの時間「5分の違いが分かれ道!まだ間に合う!糖尿病対策」

内臓脂肪が糖尿病の原因となる

 全世界では6秒に1人が糖尿病関連の疾患で命を落としているという。そんな糖尿病の予防法について紹介。

 まずは糖尿病とはいかなる病気であるかであるが、体内の糖を筋肉などに取り込んでエネルギーとして使用するためのインスリンが何らかの理由で分泌が減ったり働きが悪くなることで、血管内の血糖値が上昇する病気である。こうなると過剰な糖が血管の内壁を傷つけ、血栓が出来たりなどすることで様々な病気を発症することになる。糖尿病が怖いのは様々な病気の原因となるにもかかわらず、糖尿病自体には明確な自覚症状がないこと。そのために日本では糖尿病予備群が1000万人いると言われている。

 糖尿病の診断基準となるのは空腹時血糖値と過去1~2ヶ月の平均血糖値を反映するHbA1cの値である。空腹時血糖値が126以上、もしくはHbA1cが6.5以上あると糖尿病と診断されるが、これらが110以上、6.0以上が予備軍と言われる状態だという。

 糖尿病になりやすいのは「大人になって太った人」。内臓脂肪の増加はインスリンの働きを悪くするのだという。糖尿病の主な原因となるのは脂による内臓脂肪の増加だという。さらに早食いも急激に血糖値を上昇させるので危険であるという。また筋肉量が少ないと糖を消費できなくて糖尿病の原因となるので、痩せていても運動不足の人などは要注意であると言う。特に日本人は糖尿病になりやすい傾向があるという。また糖尿病には遺伝因子があるとされている。

 

糖尿病を予防する5分の法則

 糖尿病となればインスリン注射のイメージがあるが、生活をコントロールして節制することで薬や注射を辞めることが出来るようになることもあるという。その方法として番組が紹介しているのが「5分だけ待っての法則」。

 これがつまりは食事の時にまずは野菜から食べ、その次にはおかずを食べる。この時によく噛んでゆっくりと食べる。そしてご飯を食べるのは5分経ってからにするのだという。食べ過ぎなければメニューの制限は特にないという。この方法で血糖値が正常値まで低下して患者もいるとのこと。なおこの方法は食欲を低下させる効果もあるという。


 番組で紹介しているのはまさに居酒屋食いで、実際に私も旅館などでこういったゆっくりとした食べ方をしたら、思いの外に食事量も低下するということは体験しているのであるが、ただそれを徹底するというのが難しいのが本音。特にサラリーマンの昼食は時間との勝負のようなところがあるので、なかなかゆっくりと食事はしていられない。この辺りがジレンマである。

 

忙しい方のための今回の要点

・日本では糖尿病予備群が1000万人もいる。
・糖尿病はインスリンの働きが悪くなることで発症するが、その原因となるのが内臓脂肪。脂の取りすぎや運動不足が内臓脂肪の増加につながる。また痩せていても筋肉量が少ないと糖尿病の発症の危険はある。
・予防法としては5分の法則。野菜から食べ、次におかずをゆっくりとよく噛みながら5分かけて食べ、その後にご飯を食べる。

 

忙しくない方のためのどうでもよい点

・糖尿病については私も予備軍どころかそれを飛び越えて患者です。ですから食生活には注意する必要があるんですが、なかなかそれが徹底できない。この辺りはかなり強烈なジレンマです。

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