英雄たちの選択
中国の理解に挑んだ内藤湖南 日中関係がドンドンと悪化していく昭和初期、その中で中国を理解しようと研究した内藤湖南について。 湖南は幕末の1866年に秋田県鹿角市の儒学者の家に生まれた。しかし5才の時に戊辰戦争で盛岡藩が没落して内藤家も禄を失い貧し…
不屈の弱小大名・小田氏治 戦国時代と言えば、武田や上杉などの強大な戦国大名がしのぎを削った時代であるのだが、その狭間で翻弄されつつも必死で本領を守ろうと一所懸命に頑張った弱小大名として近年注目されているという小田氏治が今回の主役、彼の七転八…
利休の死の謎に迫る 戦国史の中でも謎とされている利休切腹。そもそも商人であり茶人であった利休がなぜ切腹なのか、また秀吉の側近として影響力を持ってきた利休がなぜその秀吉に切り捨てられたのか、さらにはなぜ利休は抵抗することもなく唯々諾々として自…
室町幕府最盛期を築いた足利義満 今回の主人公は南北朝統一をはたして室町幕府の最盛期を築いたと言われる三代将軍・義満。そこに至るまでの彼の苦闘を描く。 足利義満 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 幕府の権威を高めることに力を尽…
信長最大の敵だった本願寺 今回は畿内統一を目指していた信長の前に立ちはだかって11年もの頑健な抵抗を続け、信長最大の敵とも言ってよい石山本願寺である。 足利義昭を奉じて上洛したことで戦国の世の中心に躍り出た織田信長。浅井・朝倉連合軍を姉川の戦…
イギリス型議会政治を目指した福沢諭吉 学問のすすめで知られ、慶應義塾大学を創設した福沢諭吉。しかし彼は実は政府から警戒され、追放さえも検討されたという。どういうことでそういうことになったのか。また彼は何を目指していたのか。 中津藩の下級藩士…
大河ドラマ関連企画 今回のテーマは北条義時。今度の大河ドラマの主人公とのことでその絡みである。またこの人物は実際にはそれほど強力なカリスマを持っていた風でもないのであるが、どうやって権力を獲得することになったのか。なお大河ドラマ関連と言うこ…
明治日本を震撼させた大事件 大日本帝国憲法も定めて、近代国家に向かっての道を歩み始めた日本。しかしそこに日本の存立を脅かしかねない大事件が発生する。その難局で日本はどういう選択をしたか。その事件とはいわゆる大津事件である。これは日本を親善訪…
東北の先進的巨大山城 最近になってにわかに注目を集めているのが、東北屈指の巨大山城である桑折西山城である。この城は単にデカイと言うだけでなく、城内に政庁なども置いて一族を城内に集め、さらには重臣の館も城内に集めた上で城下町も整備するというこ…
家訓を守って京の治安維持に奔走した容保 最後まで幕府に忠誠を尽くしたばかりに、戊辰戦争の最大の戦場となって新政府軍にボコボコに袋叩きにされてしまった悲劇の真面目人間、会津藩主の松平容保。今回の主役はかれである。彼自身がほとんど何も語らなかっ…
土偶の顔に注目して、古代人の心を読み解く 今回は考古学特集ということで、古代人の顔に注目してそこから古代人のこころについて考えるということである。 群馬県桐生市で発掘された土偶はみみずく土偶と呼ばれているが、縄文人の表現力を示すこの土偶から…
日本を巡る西欧列強の状況 江戸時代と言えば「鎖国」の世の中として知られている。その鎖国体制は家康の時代から徐々に始まったとされ、その流れから家康は鎖国主義者だったと考えられることが多い。しかし実はそうではなくて、家康は元々はむしろ積極貿易主…
最近に見つかった北斎の作品が従来の説を変える 今回の主人公は世界的にも評価が高い葛飾北斎。近年になって新しい発見が相次いでいるという。そうのような最新情報も加えて北斎について紹介する。 まず今年1月になって新たな北斎の作品が登場した。それは「…
京都新城の遺構が発見される 昨年、京都で大発見があったという。それは京都御苑の一角で見つかった大規模な城の跡である。これは秀吉が最晩年に築いた京都新城であると考えられるという。そこから浮かび上がってくる、秀吉の最晩年の戦略について推測する。…
画期的な経済政策をとった田沼意次 今回の主役は磯田氏によると「近年、画期的な経済政策を行ったとして学会で評価が上昇している」田沼意次。やっとか、というのが私の本音。実は私は歴史上もっと評されるべき人物として、明智光秀、石田三成、田沼意次を40…
亡国のプリンス・北条時行を紹介する 1333年、鎌倉幕府滅亡。この時に北条氏は全滅したというように思われているが、実際はそうではなかったのだという。鎌倉幕府最後の得宗・北条高時の次男である時行が家臣に連れられて逃亡、その後北条再興を掲げて戦いを…
盟友同士が対立した明治14年の政変 今回は大隈重信が政府から追われ、伊藤博文が新政府の実権を握った明治14年の政変について。磯田氏は「現代の政治の形にまでつながる重要なターニングポイント」とまで言い切るのだが、世間ではあまり知られていないし、近…
北条氏の関東での基盤を確立した北条氏康 今回は北条氏康武田信玄が繰り広げた山岳戦・三増峠の戦いというイマイチ知名度が低いマニアックな戦いを紹介している。しかし実はこの戦い、影で戦国の趨勢を決めたと言えるだけの影響力を持っていたとも言える戦い…
地球温暖化の影響などで災害の激甚化が言われているが、そんな中で過去の災害から教訓を得ようという話。今回は幕末から戦後にかけて3つのスーパー台風に注目している。 詳細な記録の残ったシーボルト台風 まず最初に登場するのは幕末の1828年に佐賀を中心に…
パリ万博の裏にあった極秘ミッション 今回は幕府が使節を送り込んだパリ万博について。実はその裏に潜んでいた重要ミッションを中心に語る。ちなみにパリ万博については先日「歴史探偵」が渋沢栄一の観点から扱っており、ドラマセッションは完全に流用してい…
平安末期の実力者、藤原道長の素顔 藤原道長といえば摂関政治で頂点を極め、平安時代末期に独占的な権力を奮ったというイメージがあり「この世をばわが世とぞ思ふ望月の欠けたることもなしと思へば」という句でイメージされる暴君の印象がある。しかし彼の実…
農村建て直しのスペシャリスト・二宮金次郎の生涯 今回の主人公は、真面目に勉強することの重要さを訴える人物としてかつては必ず小学校に銅像が立っていて、しかもその銅像が夜中に走り回るという伝説のあった二宮金次郎である。なお二宮金次郎については、…
家康・信長と決戦するべく西上する信玄 今まで信長の側から「最大の危機」と語られることが多かった信玄の西上作戦であるが、これを信玄の側から見てどういう意味を持っていたかということを考える。 川中島での謙信との死闘で名を上げた武田信玄であるが、…
政党政治家として藩閥政治と対決する 五・一五事件で暴走した海軍青年将校の凶弾に倒れた犬養毅。憲政の神様とも言われ、立憲政治にこだわった彼が目指していたものは。 犬養毅は慶應義塾に入学し、福沢諭吉と出会って政治家を目指すようになる。福沢が開い…
天然痘の大流行で平城京が大混乱 聖武天皇が律令国家を建設して平城京を中心に繁栄するか思われた天平時代の735年、思わぬ社会的混乱が巻き起こる。新羅から帰国した使節が持ち帰ったと思われる天然痘の大流行である。 太宰府で始まったその流行はたちまち九…
「何を考えているか分からない」人物・慶喜に焦点を当てる 大河ドラマでは草薙剛が演じて「何を考えているのか分からない」と言われているが、実際の歴史においても「何を考えていたのかサッパリ分からない」と未だに謎の人的な扱いをされることも多い徳川慶…
若き日の渋沢栄一の話 渋沢栄一は新札のこともあり、今年は歴史関係の番組で散々取り上げられている。 tv.ksagi.work tv.ksagi.work どころか実はこの番組でも以前に取り上げている。 tv.ksagi.work ただ前回の時は「論語と算盤」をテーマにして渋沢栄一の明…
彰義隊に手を焼いていた新政府軍 幕末、西郷隆盛と勝海舟との談判で江戸城無血開城をした新政府軍だが、実はその頭を悩ませる存在があった。それが上野の寛永寺に立て籠もる彰義隊であった。 新政府軍の江戸城総攻撃は西郷隆盛と勝海舟の直接交渉で回避され…
幕末に大きな影響を与えた尊皇攘夷のカリスマ 今回は大河ドラマ絡みで徳川斉昭。例のドラマで竹中直人が演じている尊皇攘夷バーサーカー親父である。その斉昭の果たした役割と実像に迫ろうという内容。ちなみに烈公というのはその苛烈な性格からついたあだ名…
米沢藩再建の名君・上杉鷹山 今回は財政が傾いて破綻状態になっていた米沢藩の上杉家を立て直した名君・上杉鷹山の話。しかし実際に彼が改革を実行しようとしたら様々な抵抗もあった。鷹山はそれらにどう対したか。なお鷹山は近年に非常に注目されている人物…